2004/01/18 武尊山(前武尊)

目的地
武尊山
地域
上越線沿線
日時
2004/01/18
コース
オグナほたか~前武尊山~荒砥沢~林道~オグナほたか
メンバー
単独
装備
Rossignor:T2/G3:TARGA T/9, Scarpa:T2('97)
天気
晴れ

コースデータ

コースタイム
第6ペアリフトトップ[09:30]↑[10:02]前武尊山[10:20]↓[10:35]荒砥沢1750m地点[10:50]↓[11:18]林道合流点[11:24]↑[12:03]前武尊東尾根1475m地点↓林道戻り[12:17]→[13:05]ほたかスカイウェイゲレンデ下部
山行時間
03:34
実移動時間
03:18
最高高度
2030m
最低高度
1349m
累積標高差(登り)
578m
累積標高差(下り)
1006m
移動距離
7.56km
平均速度※1
2.28km/h

※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度

グラフ

記事

これまでにたいがいの関東日帰り圏内のお手軽コースを滑ってきた我々であるが、手軽という点では3本の指に入ろうかというこのコースを滑るのは実は今回が初めてである。
ネットで調べると、荒砥沢を途中まで滑り、登り返して今度は十二沢を滑ってスキー場に戻るというのがよく用いられるコースのようだ。他にも荒砥沢をそのまま林道に突き当たるまで滑り、林道を歩いて戻ってくるというコースもある様子。前者は戻り返しが面倒だが、後者は最後の林道歩きが長そうだ。どちらのコースを滑るが迷ったが、結局山行としての要素がより楽しめそうな後者のコースを滑ることにする。
荒砥沢の上部は夢のように快適な斜面。しかし標高1750m付近まで滑ると沢筋が急激に狭まり、そこから先はあまり自由自在には滑れなくなる。最後の林道歩きも結構面倒だったし、途中で登り返す人が多いのはそのためのようだ。
しかし山行としての気分は十分に味わうことができ、個人的には十分に満足の行くコースであった。それにコース通りに沢底を滑らずとも、左右の尾根は斜度も樹間もスキーには手頃で、あちこち寄り道して遊ぶこともできそうだ。
ともかく降雪直後の快晴という絶好のコンディションも相まって、非常に好印象を持ったルートであった。

[1] 09:41 1874m<br />
[1] 09:41 1874m
[2] 10:00 2022m<br />
[2] 10:00 2022m
[3] 10:01 2023m<br />
[3] 10:01 2023m
[4] 10:04 2027m<br />
[4] 10:04 2027m

登り口まではオグナ武尊スキー場の3本のリフトを乗り継ぎ、計1,050円。ちなみにこれらのリフトは比較的新しく、3本とも1/25,000の地図には書かれていない。そのため当初古い地図で検討した際には「本当に1時間で登れるのか!?」と思ってしまった。
手軽なコースでかつ快晴の日曜ということもあり、山ボーダー・山スキーヤーが非常に多い。スノーシューも何も履かず、ボードを小脇に抱えた空荷のゲレンデボーダーまで登ってくる始末。ちょっと勘弁してほしい。
スキーをザックにつけてスノーシューで登るスキーヤーも多い。確かにこの斜度だと若干スノーシューが優勢か?
これだけの人数なのでトレースはしっかりついているものの、最初しばらくはスノーシューの後が階段状についており、シールだと非常に厳しい。おかげでゲレンデスキーヤーの見守る中2度ほど転倒。が、しばらくするとジクザクで進むスキーのトレースと直登ぎみのスノーシューの棲み分けが行われ、快適に登ることができるようになった。といっても斜度はきつめでキックターンも多いので、シールに慣れない初心者には厳しいかも。
登っている尾根の右側が十二沢源頭。P3の通りあまりに魅力的な斜面であるが、昨日のものだろうか既に多くのシュプールがついており、この調子では下る頃には相当グダグダになっているのではないか。南東斜面だし。
急斜面のためゆっくりと登っていたが、あっけなく……あまりにあっけなく30分程で前武尊山の山頂についてしまう。

[5] 10:06 2020m<br />
[5] 10:06 2020m
[6] 10:07 2020m<br />
[6] 10:07 2020m
[7] 10:24 2005m<br />
[7] 10:24 2005m
[8] 10:27 2005m<br />
[8] 10:27 2005m

前武尊山頂はすでに多くの人でにぎわっている(P4)。後ろからもぞくぞくと登ってくるし、春の谷川岳なみである。
ちなみに祠の下に鎮座しているのが山名の由来の日本武尊。
山頂からは尾瀬、日光白根山方面がきれいに見える。
それより目を引くのが剣が峰(写真はワイドで撮ったのでわかりにくいが……)。ツボ足で登った跡がある。さすがにスキーは無理だったようだが、ツボ足でも怖そう。

[9] 10:32 1917m<br />
[9] 10:32 1917m
[10] 10:33 1917m<br />
[10] 10:33 1917m
[11] 10:40 1776m<br />
[11] 10:40 1776m
[12] 10:40 1776m<br />
[12] 10:40 1776m

シールをはずし、滑降開始。まずは剣が峰との間のコルに向かう(というほどの距離ではないが)。
沖武尊に向かうのであろうか、シールをつけたまま剣が峰直下をトラバースするパーティもいる。P5の写真でも想像つくように、ここは以前雪崩で人が亡くなったこともあるようで、すみやかに抜けるためにこの直下だけシールをはずしてトラバースしたという滑降記録も読んだことがある。私を含めた多くのパーティが直下の沢を下るのだが、沢の上部では雪崩に巻き込まれることもあるかもしれない。
それはともかく、この荒砥沢は夢のような斜面である。先行者たちのシュプールで荒らされているのは残念だが、それでも雪質、斜度、適度な林間と、超一級である。アプローチがもっと悪ければ人が減るのに……と思うくらい。

[13] 10:49 1697m<br />
[13] 10:49 1697m
[14] 10:58 1510m<br />
[14] 10:58 1510m
[15] 11:02 1453m<br />
[15] 11:02 1453m
[16] 11:19 1356m<br />
[16] 11:19 1356m

滑り降りるのがもったいなく写真をバシバシ撮りながらゆっくり滑ってきたが、それでも当初予定の1770m地点まであっという間に滑り降りてしまう。自由自在に快適に滑れるのはここまで。ここから登り返すパーティー(時間的に何回も滑り直すのか?)と、沢沿いに林道まで滑り降りるパーティーに分かれる。
先行者たちはみんな登り返すようだが、それも面倒なので、どうなるかわからないがこのまま沢を下ることにする。といっても行ってみるとこちらもしっかりトレースだらけであった。

[17] 12:14 1373m<br />
[17] 12:14 1373m
[18] 12:38 1380m<br />
[18] 12:38 1380m

トレースを追ってP12から小尾根を越えると、剣が峰と家ノ串山との間の本流に出る(P13)。
ここからはP14のような狭い沢がしばらく続く。ターンは自由自在にできないが、このようにジェットコースター状のコースを滑っていくのも嫌いではない。なんだか春スキーみたい。
高度差は割とあったはずだが、あっという間に林道にぶつかる。
ここからはシールをつけてひたすらスキー場まで歩く。ステップソールならちょうど良さそうなのだが。
途中良い斜面を見つける。まだ2時間しか行動しておらず、このままスキー場に戻るのは物足りないと思っていたため、この斜面を楽しむことにする。とりあえず12:00まで登り。後でGPSで確認するともう少しで尾根上に達しており、いっそのこと尾根の向こうの十二沢側を降りていれば林道歩きもだいぶ短縮でき、良かったかもしれない(地図上滑るのに良さげな小尾根がある)。それはともかく、今日初めて自分だけのシュプールを刻むことができた。
後はスキー場までちんたら歩き。いい加減飽きてきた頃にやっとゲレンデ(ほたかスカイウェイコースの中ほど)に出る。

周辺情報

花咲温泉 しんめいの湯 ★★★・・
400円

(2004/1/18)
ネット上に「『花咲の湯』は混雑する、『しんめいの湯』が穴場で良い」旨の情報があった。穴場といっても食事もできる立派な施設らしい。私にとって人が少ないことが良い風呂の条件なので、まずはここに向かう。
が、入ってみると人が少ないどころか従業員すらいない。
どう見ても営業はしているのだが、待てど叫べど誰も出てこないので、さすがにあきらめ。

(2005/1/23)
昨年訪れたときには従業員すらいなかった立ち寄り湯だが、今回はさすがにいた。が、客は風呂上がりに食事をしている2名がいるだけで、風呂は貸し切り。
近くに人気の「花咲の湯」があるとはいえ、スキー場のそばにあるのになぜこんなに空いているのだろう。
小さい設備だが必要なものは揃っており、何より空いているところが○。
(しかしたまたまかも知れず、車3台ほどの団体がくればそれだけで評価は逆になっていただろう)


花咲温泉 花咲の湯 ★★★・・
650円(5時間)

(2004/1/18)
道の駅内にある立派な施設。混雑するとのことだが、今回14時頃行った時には大丈夫だった。常にこの程度空いているのであれば、もう少し高得点を与えてもよい。
雪の中の露天風呂は、なかなか。

(2017/3/4)
いつからかわからないが料金が800円→650円に改訂されていた。
この日はスキーハイシーズンの土曜夕方ということで大混雑。出る頃には広い洗い場なのに10人ほどの待ちができていた。