2015/03/08 鍋倉山

目的地
鍋倉山
地域
北信/頸城
日時
2015/03/08
コース
温井~鍋倉山~巨木の谷~鍋倉山~温井
メンバー
単独
装備
K2:BACKUP('12)/Voile:Switchback X2, Scarpa:T2('13)
天気
曇り

コースデータ

コースタイム
温井集落最終除雪地点[10:12]↑[12:08]鍋倉山[12:15]↓[12:32]巨木の谷983m[12:49]↑[13:34]鍋倉山[13:45]↓[14:15]温井集落最終除雪地点
山行時間
04:03
実移動時間
03:41
最高高度
1282m
最低高度
548m
累積標高差(登り)
1100m
累積標高差(下り)
1100m
移動距離
9.28km
平均速度※1
2.51km/h

※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度

グラフ

記事

昨晩は小谷の道の駅で車中泊し、この日はダマも合流して唐松岳の予定。しかし登山日和という予報は外れ、山は厚い雲に覆われ小雨まで降っている。午後から回復するとはいうが、それまで待てないので残念だが唐松岳は中止にする。
さてどうしようと考えた末、ダマは「てれまくり」に参加すべく志賀高原へ行くとのこと。
自分は試乗会にはさほど興味はなく、やはり山に登りたい。で、多少のガスでも楽しめそうな鍋倉山に登ることにする。白馬から多少距離はあるが、ここならスタート時間に応じていろいろコースを選択できるし、樹林帯なので多少のガスでも視界は利くだろう。それにブナの林間滑降が魅力の山なので、眺望が悪くても十分楽しめるはずだ。

10:34 654m<br />林道を通って田茂木池の平原へ
10:34 654m
林道を通って田茂木池の平原へ
10:45 690m<br />田茂木池西側にある都立大山小屋
10:45 690m
田茂木池西側にある都立大山小屋

10:12 548m 県道95号最終除雪地点(温井集落)発。
人気ルートで時間も遅いためすでに多くの車が道路脇に列を成しており、だいぶ後方に車を停めることになる。
まずは県道の西側に延びる林道上を登るのだが、ここからなら集落内の細道を使ったほうが早いはず。そう思って除雪された細道をしばし歩くが、突き当たりは2mほどの雪の壁。むろん階段なんてできているわけがなく、しばらく登れそうな場所を探してウロウロする。
結局壁の低いところから雪を削って登っていったが、余計に時間がかかってしまった。
20分ほどで県道95号に再合流。そのまま田茂木池の平原を突っ切り、北西に見える山小屋を目指す。

10:52 728m<br />「巨木の谷」の南側の尾根に取り付く
10:52 728m
「巨木の谷」の南側の尾根に取り付く
11:36 1063m<br />気分の良いブナの疎林帯
11:36 1063m
気分の良いブナの疎林帯
11:45 1123m<br />ガスに包まれたブナ林も幽玄でいい感じ
11:45 1123m
ガスに包まれたブナ林も幽玄でいい感じ
12:19 1202m<br />西の沢は真っ白なので巨木の谷を滑ってみましょう
12:19 1202m
西の沢は真っ白なので巨木の谷を滑ってみましょう

10:47 692m 都立大山小屋。ここから北西の沢を登ると、ほどなく登りルートの「巨木の谷」南側の尾根の取り付き地点。北側の尾根から登ってもいいのだが、なんとなくこの南尾根から登る習慣がついてしまった。
ここからしばらく急登が続く。先行者のトレースは尾根を巻くように南側の沢から大回りしているが、ベタ雪でシールがよく利くため急角度でどんどん登っていける。雪は柔らかいがそれほど潜らないため、トレースを外したほうがかえって登りやすい。

途中で針葉樹が交じるようになると傾斜は落ち、以降は登りやすくなる。
さらに登ると尾根は広がり、素晴らしいブナの疎林帯となる。晴れた日ももちろんいいが、今日のようにうっすらとガスに包まれたブナの森というのも幽玄でいい感じだ。

12:21 1152m<br />巨木の谷へドロップ
12:21 1152m
巨木の谷へドロップ
12:26 1045m<br />滑降ルートを振り返ると写真で見たことある木が
12:26 1045m
滑降ルートを振り返ると写真で見たことある木が

12:08 1282m 鍋倉山。山頂一帯は木が生えていないため、さすがに真っ白で何も見えない。いつも滑る北東斜面(西の沢)もまた真っ白なので今日はやめておきましょう。
その代わり、東側の斜面を途中まで滑ることにしよう。こちら側はガスが薄く十分視界は利くし、これまで滑ったことのない斜面なのでちょうどいい。

12:15 滑降開始。昨日のように気温が高いわけではないので雪はそれなりに締まっており、ベタ雪ながらも快適に滑っていける。なによりこの立派なブナの疎林帯を滑る楽しさというのは格別だ。
しばらく北尾根と南尾根に挟まれた広い沢を滑るが、ほどなく1150mで馬蹄型の深めの谷となる。
当初は南尾根に戻って尾根上を滑るつもりだったが、この谷も問題なく滑れそう。
下山ルートとしては使えないかもしれないが(あとでわかるが普通に使える)、どうせ途中で登り返すのだしと思いこの沢に滑り込む。
そこそこの急傾斜で、これまでのメローな緩斜面とはまた違った面白さがある。

12:26 1020m<br />森太郞!!
12:26 1020m
森太郞!!
12:30 991m<br />巨木の谷を振り返る
12:30 991m
巨木の谷を振り返る
13:05 1118m<br />北尾根から登り返し
13:05 1118m
北尾根から登り返し
13:24 1222m<br />山頂直下。晴れてきた
13:24 1222m
山頂直下。晴れてきた

そして途中で振り返って写真を撮っていると、ファインダーの中になにやら見たことのある木が。
森太郞ではないか!!!
なにげなく滑り降りてきたが、そういえばここは巨木の谷だった。
森太郞は一度見てみたいと思いつつ、場所を調べていなかったので見に行くのはまた今後にしようと思っていた。西の沢がガスでなければここに来ることはなかったわけで、たまたまとはいえラッキーだった。

12:32-12:49 983m(森姫のちょっと下辺り)。この辺りは北側の尾根との高度差があまりなく、沢から簡単に登ることができる。ここで滑降を終了し、北尾根から登り返すことにしましょう。

13:37 1280m<br />山頂より開田峠方面
13:37 1280m
山頂より開田峠方面
13:39 1280m<br />こちらは戸狩温泉方面
13:39 1280m
こちらは戸狩温泉方面
13:40 1280m<br />山頂からの滑降ルート
13:40 1280m
山頂からの滑降ルート
13:46 1184m<br />今度は南尾根を滑って下山
13:46 1184m
今度は南尾根を滑って下山

13:34-13:45 再び鍋倉山。
ちょっと前から時折青空が見えるようになっていたが、やがてこの辺りのガスは完全に晴れ上がる。残念ながら青空が広がるまでには至らなかったが、これだけでも十分だ。

13:48 1146m<br />さほど広くないが、滑りやすくて実に楽しい
13:48 1146m
さほど広くないが、滑りやすくて実に楽しい
13:55 943m<br />滑り応えがあって北尾根より好きかもしれない
13:55 943m
滑り応えがあって北尾根より好きかもしれない
14:00 760m<br />田茂木池の平原に向かっての滑降
14:00 760m
田茂木池の平原に向かっての滑降
14:09 589m<br />着きました。あっという間
14:09 589m
着きました。あっという間

山頂にはツアーの大集団がいたため、彼らが皆滑り降りるのを待って滑降開始。
先ほど同様北尾根と南尾根の間の広い緩斜面を快適に滑り、1150mで今度こそ南尾根へ。あとは登りルート通り、尾根上の滑降だ。
この先はさほど尾根は広くないが、雪は悪くないし、昨日のように苦労することもなくどんどん滑っていける。

田茂木池の平原に降りてからはストック漕ぎを交えてどんどん進み、往路の林道を滑ってあっという間に温井に到着。
山頂から30分。自分は滑るのが遅いので時間がかかっているほうだとは思うが、昨日の小日向山なんて、最後に車道に合流して駐車地点まで戻るだけでも40分かかっている。それに比べれば圧倒的に短いが、物足りなさを感じることはなく、満足感の高い楽しい山行になった。

周辺情報

いいやま湯滝温泉 ★★★★・
510円

(2013/04/14)
露天風呂がえらい離れていて、内湯からは千曲川に面した屋外の通路(さすがに塀はある)を歩いて行く必要はあるが、全般的にきれいで居心地は良い。


(2015/03/08)
冬は露天風呂への屋外通路は通れない様子。
この日は野沢温泉スキー場帰り(?)の若い団体がやってきて、体を拭かずに脱衣所をうろついたりと最悪だった。ただ、最寄りのスキー場にはそれぞれ温泉があるし、普段はここまで来るスキー客は少ないはず。たまたま運が悪かっただけと信じよう。


小布施ハイウェイオアシス ★★★★・
信州ふるさとセット(栗おこわ、蕎麦、おやき) 900円

(2015/03/08)
以前寄った時には建物が立派な割りにたいしたものはないなぁと感じたものだが、久しぶりに寄ってみたら必要十分だ。
アフターには栗のソフトクリーム(300円)を食べ、持ち帰りの栗おこわ(620円)も購入。
土産物屋も小布施市内の有名店の銘菓が揃っていたりと、かなり充実。
ただ、高速道PAの駐車場からは相変わらず歩くのかな?(今日は下道から入ったのですぐ隣に停められた)