※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
日本海側は今週末も大雪とのことで、先週に引き続き天気の良さそうな四阿山に行く。
上田地方は昨晩まで降雪があったようで、市内は先週以上に真っ白。114号から菅平方面に向かう道は除雪車がまだ入っておらず、さらにあずまや高原ホテルへの分岐からは上から温水を流しているのが返って徒となり、シャーベット状態で古いスタッドレスではスリップしまくり。やっとのことでたどり着く。そのせいか登山者用駐車場には他に車は止まっていない。
08:27 1442m 駐車場発。
通常はホテルの先の登山道入口までは完全に除雪されており、板を担いで歩く必要があるのだが、今日は最初からシールを付けて車道を歩くことができる。
08:52 1580m 牧場との入口の柵。
この時期にしては雪が多いので、先週同様にバラ線は楽々跨げる。牧場内は風で雪が飛ばされるため他より雪は少ないのだが、それでも多少のラッセルが必要になる。
09:26 1760m 牧場を抜ける。
しばらく緩斜面を歩き、社のある大岩を過ぎるところからが本格的な登り。スキーの先端が持ち上がらないような極端なラッセルは少ないが、それでも最初から終始ラッセルが続き、だんだん疲労が蓄積する。
11:00 2180m 10mほどの急斜面をいつものように右から巻いて登る。雪が吹き溜まっていて手こずるところだ。
登り切ったところが露岩帯の台地。ここはコース内でも特に風が強いところで、雪が飛ばされ岩が露出しまくっている。今日のコンディションならある程度新雪に埋もれているのではないかと思われたが、そんなことはない、いつも通り岩だらけで、雪面を選んで歩く必要がある。
それでもちょっと登れば針葉樹の心地良い樹林帯。雪はフカフカになるが、再びラッセルが始まる。
11:25-11:42 2237m 腹が減ったので木の陰で休憩。
我々は山頂に到着前に食事休憩することは少ないのだが、手軽なはずのこの山ではなぜか途中で休憩することが多い。雪はパラついているが、風がないのがありがたい。
休憩後、引き続きラッセル開始。休んだとはいえ、すぐ足が重くなる。
この先、単独の場合は2300mのピークで終了にすることが多いのだが、今日はダマもいるので山頂まで行くことにする。
しかし、今日のコンディションではこの先がやっかい。2300m峰直下からコルを通って山頂に向かうのだが、狭い上に樹間が密で、おまけ雪も吹き溜り、ところどころ高い雪の壁もできている。トレースのない状態でこの壁を潰しながら歩くのは非常に手間がかかり、体力も消耗する。もう少し下から樹林帯を縫うようにトラバースすることもできるのだが、こちらのコースは間違えずに歩く自信がない。結局、やめておけばよかったと後悔しながら波打つ稜線上を苦労してラッセルすることになる。
12:34 2331m 山頂の西端に到着。
三角点は細い稜線上をもう少し進んだところにあるが、行く意味もないので本日はここまで。飯も食ったし長居する理由はないのでさっさとシールを剥がして滑降準備。後は下りだけとはいえ、先ほどのコルを、今度はシールなしで越えなければならないと思うと憂鬱だ。
12:45 滑降開始。
山頂直下のすっきりした斜面(この日はここも波打っていたが)を滑り、いよいよ先ほどのコル。が、登りのトレースが思った以上に役立ち、さほどの苦労もなく越えることができた。
13:06 2276m 根子岳コース分岐。
ここからがいよいよ本格的な新雪滑降の始まり。が、ちょっと雪が多すぎるか。板が滑らず、先週のように自在にターンを決めることはできず、ほとんど直滑降で滑り抜ける。
そして2200m付近の露岩地帯。これまで天気は今ひとつながら風がなく暖かいのが幸いだったのだが、ここばかりは風が強く、耳が凍るように寒い。岩も先週より露出しているようで、ダマも私も板を擦る。
ここを過ぎれば雪は良くなる。木は若干濃くなるが、この雪質なら十分板をコントロールできる。先週同様、すこぶる快適に下る。
13:35 1850m この辺りから牧場までは狭い直滑降コース。鉄柵が雪に埋もれているので注意を要する。
13:44 1760m 牧場入口。
降雪後にこの緩斜面を滑るのにはちょっと雪は多すぎるか。先週ほどの快適さはないが、それでいつものカリカリバーンに比べれば十分に楽しい。
牧場を過ぎたら狭い登山道コース。今日は我々のほかに誰も見かけなかったが、後から来て途中で引き返した連中がいるのか、深いトレースができており、いつもの如くジェットコースターコースとなっている。まあカリカリではないのでそれほど苦労することなく滑り抜ける。
車道もまだ雪が残っており、車の横までそのまま滑る事ができた。