※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
最近この辺りの山では三岩岳に登ることが多くなったが、今週はダマの希望もあり久しぶりに会津駒ヶ岳へ登ることにする。
とはいえ正直あまり新鮮みはない。それよりすぐ隣の大戸沢岳を一度滑ってみたい。ただ、大戸沢岳は駐車場所がネック。登山口の下大戸沢にはまとまった駐車スペースがなく、道路脇に1~2台停められるだけ。まぁ会津駒ヶ岳への通り道だし、駐車可能であれば大戸沢岳、ダメならそのまま会津駒ヶ岳に向かいましょう。
しかし、、、下大戸沢の駐車スペースはおろか、路肩に除雪スペースがあるところはかなり離れた場所まで車が停まっている。ここまで多いのは見たことがない。ということで予定通り会津駒ヶ岳へ。
こちらはさほど車は多くなく(むしろ大戸沢岳より少ないくらい)、登山口駐車場も半ば除雪されていたので無難に停めることができた。
8:54 922m 駒ヶ岳登山口駐車場発。5分ほど車道を歩き、滝沢橋の駒ヶ岳登山口へ。
ここから林道をシール登行。この時期なら雪は続いているものと思っていたが、一個所5mほど雪の切れている区間もあった。
雪はまだ硬く、日中緩んだ時についたトレース跡がそのまま凍りついてガタガタになっているが、歩くのに困るほどではない。
橋を渡ったところで林道を離れて下ノ沢左岸へ。林道をショートカットして尾根左手の窪地を登る。
やがて林道に再合流。右に行けば滝沢登山口。正面の窪地はまだ雪が十分に付いており、この時期はここを直登する人も多い。が、たぶん板を担いで登山道を登った方が早いだろう。ツボ足だとまだ多少潜るかもしれないが、トレースも多いはずなのでそう酷くはないだろう。
9:33 1100m 滝沢登山口。ここからシートラーゲン。
しばらく尾根の左側をジグザグに登り、やがて尾根上へ。ここまで出ればあとはシール登行も可能だが、思ったより潜らないし、この先急登も続く。このままシートラーゲンで登りましょう。
が、ほどなく急斜面で潜りまくるところがあり、ここでシール登行に切替。急登だがシールの利く雪質なので問題なし。
10:27-11:00 1345m ヘリポート跡。ダマはなかなかやって来ず、30分ほど待つ。シール登行に切り替えるタイミングが遅れ、ツボ足で潜りまくって苦労していたらしい。
ここまではミズナラの大木が目立ったが、ここからは気分の良いブナの疎林帯。部分的に急斜面もあるが、総じて登りやすい尾根歩きが続く。
1600m辺りでダケカンバやオオシラビソが入り交じり、左手に燧ヶ岳が、さらに登ると右手に駒ヶ岳~大戸沢岳の稜線が見え隠れするようになる。
12:44 1965m 森林限界。駒ノ小屋から駒ヶ岳山頂までの稜線が見渡せるようになる。何日か前にかなりの雨が降ったようで、まだ3月だというのに縦溝が激しい。
ここからは駒ノ小屋のあるピークへは登らず、駒ヶ岳手前のコルに向け右斜面をトラバースする。
13:20 2131m 会津駒ヶ岳。3時間程度でサクッと登れると踏んでいたが、序盤ダマが手間取ったのを差し引いてもえらい時間がかかった。いつもこの山には細い軽量板で来ているのだが、今日は滑り優先で重めの板。それもあるのだろう。
山頂からは燧ヶ岳、至仏山や平ヶ岳、越後駒ヶ岳、守門岳、浅草岳等々、尾瀬から中越にかけての名だたる山が一望にできる。反対側には三岩岳や大戸沢岳。登山口はそれなりに離れている印象があるが、こうして山頂を見るとすぐ近くだ。
山頂は他に誰もいない。先行は4パーティーほど、後続は3パーティー。天気の良い連休だしもっと混雑しているかと思っていたが、割りと少ない。やはり4月からが本番か。
14:05 滑降開始。フィルムクラストで滑りやすい雪質なのだが、なにしろ縦溝がひどい。通常、縦溝ができる時期には雪も緩んでいるものだが、まだカチカチであまり快適に滑れない。
森林限界上はずっと縦溝が続く。まあこの区間はトラバースが多く傾斜もさほどないので、ブレーキのかかる腐れ雪を滑るよりマシかもしれない。
森林限界から下は縦溝もなく快適。ただし日なたは滑りやすいものの、日陰はカリカリ。陽当たりの良い尾根ルートとはいえ、樹林帯なので木陰が多いのだ。
滑りやすい尾根の右側(南側になる)を滑ることが多くなるが、調子に乗ると尾根を外れてしまいそう。実際、ダマは違う尾根に入り込みそうになった。
ヘリポート跡手前の急斜面で一個所だけグズグズに腐っているところはあったが、それ以外は総じて滑りやすい雪質。
とはいえ林間滑降の苦手なダマは多少苦労していたし、さほど広くない樹林帯の尾根なので、小回りターンのできない人には難しく感じるかもしれない。
15:07 1350m ヘリポート跡。ここからは登ってきた登山道ではなく南側の尾根を滑る。木が濃く、残雪期には雪も切れ切れになるのでちょっと苦労するところだが、この時期はまだ大丈夫。
適当なところで左手の窪地へ。もう完全に日は陰り、日中に緩んだ雪の表層が固まってモナカ気味になっている。まだなんとか滑っていけるが、いつもの細いステップソールスキーでは苦労したかもしれない。
林道合流後、往路で使った林道ショートカットコース(尾根南側の窪地)へ。雪は悪いとはいえあっという間に登山口まで滑り降りる。
ちなみに悪雪に苦しんでいたダマはそのまま林道を滑って下山。だいぶ大回りとはいえスキーならさほど時間は変わらないだろうと思っていたが、だいぶ遅れて下山してきた。聞くのを忘れていたが、もしかしたら途中で雪が切れていたのかもしれない。
(2015/03/21)
以前南会津の温泉を調べた際に良さげな印象があったため、帰宅路からちょっと離れているが寄ってみることにした。
内湯と露天風呂があるが、残念ながらつながっておらず、両方入るには(基本的には)一度服を着る必要がある。
まずは内湯。湯船はこぢんまりとしており、常連らしきお年寄りでいっぱい。ただ、「こっちの方がぬるいから」と場所を譲ってくれるなど、ウザく感じない程度にいろいろ話しかけてくれて、居心地は良い。
内湯だけでも十分だったが、せっかくなので露天風呂へも。
常連の方曰く「パンツくらいは履いてった方がいいな」。その程度でいいのか? もちろんそれなりの格好で移動したが、以前タオル1枚巻いただけで移動したおばさんもいたそうだ。
内湯は多少透明感もあったが、露天風呂のほうは泥のような赤茶色。露天風呂のほうが効能は高そうだが、そういうわけではなく、内湯のほうは酸化する間もないほど新鮮な湯がどんどん注ぎ込まれるかららしい。
露天は普通の客層。湯船は内湯よりずっと大きく、2つに仕切られている。
片方が空いていたのでそちらに入ってみたが、足を入れた瞬間ビックリ。強烈に熱い。あとで頑張って肩までつかってみたが、なかなかしんどかった。
もう一つの湯船はちょうど良い湯加減。眺望がいいわけではないが、かつて蓮華温泉の雪の中の露天に入ったくらい居心地が良かった。
洗い場はそれぞれ2つずつしかないし、服を着ないと露天風呂に行けないなどデメリットは多いが、それ以上に風呂自体の良さがたいへん気に入った。
今後も南会津に行った際には多少離れていても寄りたい温泉である。
(2015/03/21)
温泉施設を併設する人気の道の駅。
一般的なテーブル席のレストランもあるが、夕飯時のこの時間は大広間(日帰り温泉施設によくあるやつ)を使うようにとの張り紙があった。結局そちらは入浴後に食事をとる人たちでいっぱいだったのでレストランの方に入れてもらったが。
限定メニューのマトン丼(実際はラム)が魅力的だったが、せっかくなのでここで有名なトマトラーメンを。
始めは違和感があったが、2口目からは美味しく感じられた。まあ昼食や間食として食べるのはありかな?
レストランとしてはそれほど魅力的ではないが、周辺にこれといった食事処がないし、古町温泉に来たついでにまた寄ることになるのかもしれない。
マトン丼が常時あればいいのだが・・・