※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
3月までの予定だった大阪出張だが、納入NGを喰らい6月まで延長になってしまった。それでも東京本社での事務処理などにかこつけ、2週に1回は帰省する約束を取り付ける。むろん主たる目的は山スキーだ。
この時期ならコースは選びたい放題なのだが、土曜は日本中大荒れで、日曜も日本海側は悪天が続く様子。うららかな春のスキーは期待できそうにないが、行かない手はない。今年は雪が多いので好天が見込める湯ノ丸や四阿山もまだなんとか滑れそう。しょうがない、天気優先で上田に行くことにしましょう。
さて、湯ノ丸SAまで着いてみると、この辺りは快晴だし、信濃町の映像を見ても雪が降ってる様子はない。天気は回復傾向のはずだし、イチかバチか妙高まで行ってみるか。コースの面白さもさることながら、久しぶりに新井の道の駅で寿司が食べたいのだ。
妙高杉ノ原スキー場は営業最終日で、ゴンドラのみ稼働とのこと。ということは最上部の長いリフト分を自力で登らればならず、下山後、駐車場まで戻る際に利用する連絡リフトも動いていないので、その分も歩かなければならない。しかしまぁもともと外輪山までなら1時間チョイのコース。これくらいのプラスがあっても問題はないでしょう。
09:15 1483m 杉ノ原ゴンドラトップ。
通常ならここから連絡コースを使って三田原第3高速リフトへ向かうのだが、標高はこちらの方が高いし、以前調べた限りでは、谷などに遮られずにここから直接登れたはず。GPSにルート設定はしていないが、道に迷うことはないだろう。
しばらく西谷川とシブタミ川の間の尾根を登り、30分ほどでゲレンデ(スーパーモーグルコース)中間部に合流。ここからはコース通りに登っていけばよい。
10:16 1855m 三田原第3高速リフトトップ。
ここからはいつものコースだ。
スキー場下部では晴れ間も見えたが、ここから上は深いガスの中。まあ吹雪の可能性もあっただけに、これくらいはOKだ。
超メジャールートゆえいつ来ても立派なトレースがあるこのコースだが、むろん今日は真っさら。降雪後だし、雪が吹き溜まる沢越えで苦労するかと思われたが、思ったほどではない。やはり厳冬期のサラサラ雪とは違う。意外とあっさり沢の西側に出ることができた。
沢から抜ければ新雪は20cmほど。ラッセルに苦労するほどではない。逆に上に登るにつれ風で雪が飛ばされアイスバーンが表出し、シールが利かずに登るのに苦労する。
11:33 2291m 外輪山。
風が非常に強く寒い。昼食は後回しにして早速滑降の準備。
11:46 滑降開始。
上部はダケカンバの疎林帯だが、カリカリのアイスバーンを嫌ってできるだけ木の多いところを選んで滑る。が、うれしいことにすぐにフカフカの新雪となり、斜面を選ばずに滑れるようになる。
100mも滑るとガスも薄くなり、やがては完全な青空へ。雪も滑りやすいことこの上ないし、ダメもとで妙高まで来て本当に良かった。
12:02 1906m 昼休憩。
ここからしばらくは深い針葉樹林帯。さすがにここまで降りると雪も重めになるが、いつもに比べれば全然マシ。ターンも自在に決まるので樹間が狭いのも気にならない。
12:16 休憩終了。
針葉樹林帯を抜けると、やがてブナの疎林帯。相変わらずターンは自在に決まる。例年に比べ雪が格段にいいとはいえ、これはやはりミドルファット板のお陰もあるのだろう。
12:28 1570m 木の濃い急斜面を無難に滑り、ほとんど斜度のない緩斜面へ。1月に来たときに下りラッセルで苦労したところだ。
新雪かつトレースのない状態なので今日もまったく板が滑らないのではと懸念していたのだが、やはり厳冬期とは違う。思ったよりはるかに板は滑り、なんなく林道に合流できた。
林道も板がよく滑り、ジェットコースターのようにゲレンデへ向かう。
12:50 1200m パノラマゲレンデ合流。
あとはゲレンデ滑降なのだが、なにしろ営業終了しているし、降雪後なので無木立のバックカントリーコースのように楽しめるのではないかと期待していた。
が、なんだこの雪質は……
ブレーキのかかる雪で、林道などよりはるかに滑りにくい。圧雪されたコースを滑るのも疲れるが、今日の雪質はいつも以上に足が張り、這々の体で下までたどり着く。
13:12 732m 杉ノ原第1ロマンスリフト下。
滑降はこれで終了。後は駐車場まで歩いて戻る必要がある。連絡リフト下を登るのが最短ではあるが、そのまま道路に出て戻ることにする。思ったより大回りとなり、駐車場まで30分もかかってしまった。