2006/05/06 八甲田山(大岳~箒場岱)

目的地
八甲田山
地域
東北北部
日時
2006/05/06
コース
八甲田ロープウェイ~大岳~箒場岱
メンバー
ダマ
装備
Rossignor:B2('04)/Rottefella:Cobra R8, Scarpa:T2('05)
天気
晴れ時々曇り

コースデータ

コースタイム
ロープウェイ山頂公園駅[9:40]↓[10:00]田茂萢岳下部(滑降終了点)[10:10]↑[11:15]大岳[11:55]↓[13:00]箒場岱
山行時間
02:51
実移動時間
02:12
最高高度
1589m
最低高度
986m
累積標高差(登り)
491m
累積標高差(下り)
806m
移動距離
6.38km
平均速度※1
2.89km/h

※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度

グラフ

記事

東北ツアー最終日は八甲田山。
言わずと知れた春スキーのメッカで、幾つもの整備されたコースがあり、麓を周遊するスキーバスを利用すれば1日2本は滑ることができる。その中でも今回の候補は箒場岱コースと大岳-酸ヶ湯コース。一番長いコースと、最高峰からの滑降という2パターンである。
しかしいざ八甲田山に着いてみると、八甲田ロープウェイ乗り場は大混雑。2本目にまたこのロープウェイに乗るのはちょっとイヤだ。
ということで考えた末、まず八甲田連峰最高峰の大岳に登り、そこから箒場岱コースに合流することにする。大岳から箒場岱へは一般的なスキーコースではないが、まあ問題はないだろう。

[1] 09:45 1315m<br />
[1] 09:45 1315m
[2] 09:54 1303m<br />
[2] 09:54 1303m
[3] 10:25 1230m<br />
[3] 10:25 1230m
[4] 11:10 1557m<br />
[4] 11:10 1557m

ロープウェイ山頂公園駅は1326m峰の少し西斜面を降りたところにあるため、ピーク目指して板を持ったまま1~2分ほど東へ歩く。そこが滑降のスタート地点で、多くの人が準備をしている。
まずは田茂萢岳北東の平原へ滑り込む。平原をちょっとだけスケーティングで進み、今度は田茂萢岳の急斜面の滑降。フォールラインに向けどこまでも滑り降りていきたいところだが、大岳への登りが待っているため、そこそこのところで切り上げる。
ここでシールを付け、赤倉岳、井戸岳の西斜面を高度を落とさぬようトラバースで進む。
やがて避難小屋のある井戸岳-大岳間のコルに至り、ここから大岳に向け急登開始。鳥海山では問題なかったダマのシール登行だが、今日はうまく登れずにスリップしまくり。上で見てると、ストックを振り回して雪面を殴りだした。相当イライラしているようだ。

[5] 11:21 1584m<br />
[5] 11:21 1584m
[6] 11:58 1586m<br />
[6] 11:58 1586m

11:15 大岳山頂着。柵で囲われた円形の赤土の広場で、ここだけポッカリ雪がない。テレマークシューズが泥だらけになってとてもイヤだ。
さてここからどうやって箒場岱ルートに合流するか。我々が進むべく東方向は噴火口になっており、それ以外の斜面も必ずしも雪が付いているとは限らない。先行のパーティーはみんな板を担いだまま北東の木道を降りて行っている。南斜面は雪がついているが、すぐ先で視界がとぎれ、しかもその辺りはハイマツが迫り雪がつながっているかどうか微妙な風景になっている。
しばし逡巡していると、ちょうどこの南斜面を降りていく人が現れる。見ていると、どうやら雪はつながっているようだ。我々もこちらを滑ることにする。

[7] 12:03 1563m<br />
[7] 12:03 1563m

山頂直下の急斜面を滑り降りると、箒場岱ルートとともに猿倉、谷地温泉への素晴らしいスロープが見渡せるようになる。こちらもそそられる風景だ。とあるガイドブックに「高田大岳から谷地温泉へのコースが一番おもしろい」という旨が書かれていたので候補にはしていたのだが、谷地温泉はシャトルバスが走っていないので取りやめたのだ。いちおう路線バスの停留所はあるものの、本数が少ない上に、一般の乗客に交じって乗車するのはちょっと躊躇してしまう。

[8] 12:04 1560m<br />
[8] 12:04 1560m
[9] 12:08 1537m<br />
[9] 12:08 1537m

しかしまあ箒場岱方面の斜面だって悪くはない。
ただし眼下に広がる大斜面をフォールライン通りに滑り降りてしまうと、沢に入り込んで箒場岱コースへの合流が難しくなりそうだ。せっかくの大斜面だが北東にトラバース気味に滑り降りることにする。
ちなみに後ほど気づいたのだが、沢に入り込もうがどう滑ろうが、箒場岱コースへはどこかで必ず合流できるのであった。普通に真っすぐ滑り降りていればよかった。

[10] 12:16 1345m<br />
[10] 12:16 1345m
[11] 12:19 1292m<br />
[11] 12:19 1292m
[12] 12:24 1201m<br />
[12] 12:24 1201m
[13] 12:28 1065m<br />
[13] 12:28 1065m

大岳の急斜面を降りると広く快適な緩斜面の台地。これは楽しい。スキーコースでもなんでもないところだが、それ以外でもこんな素晴らしい斜面があるわけだ。さすが八甲田山、懐が広い。
この快適な台地からの急斜面を降りてしばらく滑ると、ここで箒場岱への正式ルートに合流。ここからはコース標識通りに滑っていけば良い。
高度が低くなっていくと、ロケーションはオオシラビソの疎林帯からブナの二次林へ。傾斜は緩いが、雪は締まって十分滑りやすい。ときおり現れるクネクネした急カーブもまた楽しい。これぞ春スキーといった感じである。距離は長いがグングン進む。
そして終点の箒場岱に到着。大きな土産物屋が3軒あり、多くの人で賑わっている。シャトルバスの発車時間まではまだしばらくあるが、退屈せずに過ごすことができた。

周辺情報

酸ヶ湯温泉 ★★★・・
日帰り入浴 500円

(2006/5/5)
言わずとしれた千人風呂で有名な温泉宿。体を洗えればそれで十分という我々には適していないが、ここまで来たらやはり一度は入っておきたい風呂である。
千人風呂は混浴だが、男女別に立ち入れるゾーンを分けている。男性ゾーンは大混雑。湯船の中央は空いているのだが、みんなずらっと並んで縁に腰掛けたりしているため、湯船になかなか入れない。
シャワーなどあるわけもなく、石鹸等の使用すら禁じられている。すなわち体を洗うことはできず、ひたすら湯船につかるのみ。あくまで湯治のための湯である。
体を洗えない分だけ評価を落としたが、本当はこのような温泉にそういうものを求めてはいけないのだろう。したがって評価はいい加減。別の観点で見れば5つ星になるかも。


萱野茶屋 ★★・・・
酸ヶ湯そば・筍おでん

(2006/5/6)
青森市内から八甲田へ向かう途中で目に付いた店。酸ヶ湯温泉直営だそうだ。なんだそれなら酸ヶ湯で食べてくれば良かった。
自分には珍しく温ソバを頼むが、これがまたえらいボソボソで、口に入れたそばからボロボロに崩れていく。そば粉100%とはいえ、これはひどい。
いっしょに頼んだ筍おでん(東北で筍といえば根曲がり竹のことだ)が良かったので星ひとつ追加。