2012/05/06 白馬連峰(蓮華温泉~木地屋)

目的地
白馬連峰
地域
北ア後立山
日時
2012/05/06
コース
蓮華温泉~角小屋峠~木地屋
メンバー
ピエール, ダマ
装備
KARHU:XCD 10TH MOUNTAIN/22 Designs:TeleBulldog, Scarpa:T2('05)
天気
曇りのち雨

コースデータ

コースタイム
蓮華温泉[7:05]↑[09:21]角小屋峠南1740m地点[09:28]↓[09:50]角小屋峠↓[10:55]木地屋(林道690m地点)
山行時間
03:51
実移動時間
03:43
最高高度
1742m
最低高度
683m
累積標高差(登り)
650m
累積標高差(下り)
1431m
移動距離
14.36km
平均速度※1
3.86km/h

※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度

グラフ

記事

蓮華温泉ツアーの最終日、状況次第では白馬乗鞍経由で金山沢を滑るつもりだったが、この後天気は一気に崩れるらしい。木地屋まで滑りタクシーを呼ぶのも面倒だし、ここは振子沢を栂池まで戻ることにしようか。

07:04 1464m<br />
07:04 1464m

さてチェックアウトを済ませていると、他のパーティーの人が宿にタクシーの手配をお願いしている。そうか宿の衛星電話で呼べるのだった。普段山小屋を使うことのない我々にはそういう発想はなかった。我々も木地屋までタクシーを呼んでもらいましょう。
時間は、、、前の人達は4時間後の11時。昨年のコースタイムは覚えていないが、我々は余裕をみても10時半で大丈夫だろう。これから雨が降るだろうし、雨の中タクシーを待つ時間はなるだけ減らしたい。宿の人も、我々の風体を見てベテランと判断してくれたのか、10時半で十分大丈夫と請け負ってくれる。
実は買い被りで、ベテランなのは確かだが未だにつまらんチョンボをしまくるのではあるが……。

07:07 1476m<br />
07:07 1476m
07:40 1488m<br />
07:40 1488m

07:05 1464m 蓮華温泉発。
明け方は快晴だったが、どんどん重い雲が広がっていく。なんとか下山するまで保ってほしいものだ。
しばらくは林道上をひたすらシールで歩く。
宿を出たらすぐに沢に滑り降り、ヤッホー平から登り返したほうが圧倒的に早いらしいが、今年はスノーブリッジが脆いのでそのルートはやめた方がいいそうだ。
ところどころ雪は切れているが、昨年よりは多く、ほとんどシールで歩き通せる。

08:17 1490m<br />
08:17 1490m
09:12 1703m<br />
09:12 1703m

08:27 1475m そろそろ角小屋峠への登り口。ちょっと手前で林道を離れ、効率良く峠に向かって斜めに登っていきましょう。
雨はますます激しくなり、あろう事か雷まで鳴り出す。山の雷はとてもイヤだ。さっさと峠まで登ってしまいましょう。
後からやってきた夫婦も同じルートを登り始めるが、奥さんは「トレースはもっと先に付いている」旦那は「イヤ間違いない」と激しく言い合いを始める。まあ勝手にやってもらいましょう。我々は淡々と登るのみ。
しかし、、、なかなか峠にたどり着かない。峠までさほどの登りではなかったはずだし、斜面の感じも記憶していたものと明らかに違う。
ピエールのGPSで確認するが、正規のルートと違うことはわかるものの、磁石がちゃんと効いていないのか、方角を一意に示してくれない。
まあ大きく外れていることはないだろう。このまま尾根まで登りきってしまおう。

09:21 1742m やっと尾根上に到着。
景色から想像するに、角小屋峠はもっと北に降りたところですかね。ダマが登ってくる間に下まで様子を見に行く。うん間違いない。道路を離れてから、東ではなく南に登ってしまったということか。その結果150mほど余計に登ってしまった。
時間はまだ早いし本来は焦る必要はないのだが、今日はタクシーを待たせている。残りあと1時間。ちょっと厳しいか?

09:51 1572m<br />
09:51 1572m
10:07 1396m<br />
10:07 1396m

09:37 1731m 滑降開始。
このまま反対側の斜面を下ってもいいのだが、ウド川右岸の正規ルートに正しく合流する自信がない。ここは素直に尾根上を角小屋峠まで滑ることにしましょう。

09:48 1600m 角小屋峠。後はお馴染みのルートだ。
峠直下は本ルートで唯一のまとまった急斜面で、初めてきた時にはそれなりに滑り応えがあった記憶があるのだが、今ではあっという間に滑り終えてしまい、なんの楽しさも感じられない。
ウド川右岸に出たらしばらくトラバース中心のルートとなり、トレースが集中してジェットコースターコースとなる。
その後は穏やかな林間コースとなるが、こちらも樹間を縫うようにしっかりとトレースがついているので、やはりジェットコースターコースである。

10:27 1156m<br />
10:27 1156m
10:45 937m<br />
10:45 937m

標高1400m辺りからはスペースができてやっとゆったりと滑れるようになる。
雨で水分を含んだ雪はむしろ滑りやすく、晴天だった昨年よりも滑りに関しては今年の方がよっぽど面白かったりする。
白池の辺りからはほとんど傾斜がなくなるが、急いでいるのでストック推進でひたすら前へ。

10:35 1094m 林道合流。タクシーの待ち合わせ時間を過ぎてしまった。ブナの若葉が美しく、雨中とはいえノンビリ滑りたいところではあるが、いつまでタクシーが待ってくれるかわからない。とりあえず自分ひとりだけでも先に滑り降りることにする。

10:55 683m 木地屋上部の最終除雪最終地点。
ここでタクシーが待ってくれている。30分近く遅れてしまった。運転手さんは次に約束があるらしくヤキモキしていたが、文句をいうことなく乗せてくれた。
ここで初めて一昨日の白馬の大量遭難の件を知る。昨日は取材などでタクシーは大盛況だったそうだ。