※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
山スキーの最適期ともいえるこの時期、週末2日間でピエールとどこかに出掛けることになった。方針は車中泊の日帰り2本。もはやテント等装備を車に積むのすら面倒くさいという、ナマグサぶり全開である。
当初檜枝岐方面も候補に挙ったが、1日目の下山後にあの近辺で時間をつぶすのは難しそう――ということで関越方面に向かう。この時期格好の山はいくらでもあるが、その中でもピエール鬼門の越後駒ヶ岳、そして私のリクエストで浅草岳に登ることにする。
初日は浅草岳ムジナ沢。コースの大半が狭い谷底かトラバースという、けっして滑降主体のルートとはいえないのだが、会越国境の山深い雰囲気が何とも言えず、結構お気に入りのルートである。
初日の今日はさっさと下山してもしょうがないので、のんびりスタート。コンビニでダラダラとスパゲティなど食って、結局登山開始は10時。ちょっと嘗めている。
山荘の裏からしばらくは林道沿いを登る。むろん雪は十分ついており、始めからシール登行だ。
P4の辺りから林道をはずれ、トラバース気味に進みと沢に入る(P4)。しかしこれはまだムジナ沢ではなく、南に派生している小沢。
小沢を上り詰めると広々した平原に出る。そこには犬連れでテント設営しているスキーヤーが。うらやましい限りです。
この辺りはもうムジナ沢の斜面になるが、傾斜が緩くかつ高い地点にいるためまだ沢という感じはない。しかしトラバースしているうちにだんだん沢の高度は上がり、やがてP7の手前からは完全に沢底を進むようになる。振り返ると守門岳が見事。雪の砂漠とはよく言ったもんだ。
1100m地点に小滝があり、ここは左岸から高巻く。登りながら滝の両側の雪の付き方をチェック。3年前同じ時期に来た時はなんとか脇を降りられたのだが、今年は無理っぽい。
左岸を高巻き滝をパスしたら、また沢に降りて今度は右岸の尾根に取り付く。そのまま沢を詰めても良いのだが、尾根側のルートのほうが適度な斜度が平均的に続き、かつ景色も良いのでお勧めだ。
P11くらいまで登れば景色が開け、ムジナ沢を取り巻くカール状の地形がよく見えるようになる。
この辺りから下りのスキーヤーがちらほら現われる。沢に降りず、ムジナ沢右岸の尾根上を滑って行くようだ。前岳からムジナ沢へ一気に滑り降りるのが浅草岳の最大の魅力と思っていただけに、ちょっと意外。見てるとガイドに連れられたヘリスキー軍団も尾根上を滑って行く。ヘリスキーの出発地点はわからなかったが、どういうコースを行くのだろう。
景色のよい稜線上をグルッと回り、13時半前に前岳着。ヘリスキーヤーらしき団体がいる。
ここで荷物をデポして浅草岳本峰を往復しても良いのだが、行っても滑れないのでここまでとする。
浅草岳から北へ一直線に延びる早坂尾根が目立つ。初心者に良さそうだが、駐車場まで戻るのが大変だ。鬼ガ面山の爆裂火口もなかなか見応えがある。
他の数パーティーが下るのを待ち、我々も出発。前岳直下を一気に滑り降りるのは我々だけで、他のパーティーは皆尾根沿いを滑っている。雪崩の心配はなさそうだし、なぜだろう。
無木立の大斜面を一気に滑り降りると、沢沿いの滑降となる。しばらくは変化があり意外と楽しい。
滝が近づいたらできるだけ高度を落とさずトラバース。ピエールは途中でイヤになったのか沢に降りてしまい、滝の直前で板を脱いで大汗をかきながら登り返すはめに。
滝を巻いたら再び沢に降り、またしばらく沢沿いの滑降。沢の中はデブリや小石などもなく滑りやすいのだが、ゲレンデのようでかえって疲れる。
しばらく行くとトラバース地帯。できるだけ高度を落とさずに滑る必要があるが、単調な沢の中の滑りよりマシか。やがて沢からも離れ、林道へ。登りとは違って狭いクネクネしたところを滑ったが、こういうのも意外に面白い。
林道に出たらもうすぐそこ。駐車場まで快適に滑れるのはうれしいことだ。
(2004/4/10)
入広瀬村という辺鄙でかつ分かりにくい場所にあるにはあまりにゴージャスな日帰り温泉施設で、新潟でも有数の人気施設とのこと。「国内屈指の噴出量を誇る自然温泉」だそうだ。全然知らなかった。
露天風呂と内風呂が離れた場所にあり、それぞれ別料金。セット料金もあるが、露天風呂と内風呂を行き来するには一度服を着る必要がある。
通常ならマイナス要因だが、広くて立派な内風呂だけでもう十分だ。
人気施設といっても場所と季節柄我々が行くときはいつもガラガラ。もちろん広い休憩室もガラガラで、ゆっくり仮眠できる。
(2017/3/12)
600円→700円
この地で内風呂のみで700円というのは割高に感じる。評価も4→3