※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
日曜は日本海側も好天とのことで、これを逃すわけにはいかないと黒姫山に行くことにする。最近お気に入りの黒姫高原スノーパークから東尾根を滑るコースだ。
このコースは樹林帯の深雪パウダーを滑れることで有名だが、この日のコンディションにはさほど期待していなかった。昨晩は降雪がなかったはずだし、前日は土曜なので多くのシュプールで荒らされていることだろう。
が、予想に反し非常に深いパウダーで、前日のシュプールも残っていない。ラッセルは応えたが(ほとんど先行の方にやってもらったが)、最高に楽しい滑りができた。
12月に山スキーでこれだけ楽しめたのは初めてかもしれない。
9:37 1177m 第2ペアリフトトップ発。まずは営業していないゲレンデコース上を登る。
新雪は50cmほど。トレースはしっかりついており、苦労せずに登ることができる。
気温は高く、外輪山までアウターがいらないほど。
10:22 1535m 非稼働リフトトップ。引き続きトレースを借り、樹林帯の中を縫うように登る。
昨晩は降雪がなかったはずで、前日のトレースがしっかり残っているものと思っていた。が、そんなことはなく、やがてラッセルの先頭に追いつく。ここまでほとんど1人でラッセルしてくれた方(福井から遠征中とのこと)にお礼を言い、以降は他のパーティー含め交代でラッセル。できるだけ長く努めたいところだが、なかなか厳しいラッセルで、さほど標高差もないのに3回も交代することになる。
11:57-12:09 1978m 外輪山。
黒姫山山頂はこの外輪山稜線上をさらに南に登ったところにあるが、滑りはほとんど楽しめないため、山スキー目的で登る人は少ない。が、せっかくの好天なので登っておきましょう。
他に黒姫山まで登るのは福井の方1人だけ。2人で外輪山上を黒姫山へ向かう。稜線上はデコボコで登りにくいのだが、福井の方は初めてにも関わらずうまくルート取りして登っていく。
12:48 2050m 黒姫山。
木が邪魔で360度の大展望とはいかないが、これまで北側に見えていた頸城三山や海谷の山々に加え、南西の戸隠・高妻山や北アルプスを望めるようになる。
山頂は狭いが、風がなく居心地が良いのでしばらく休憩。福井の方と談笑し、あちら方面の山スキー事情を伺う。
13:18 滑降開始。外輪山稜線上を東尾根のドロップポイントへ向かう。といっても稜線上はロクに滑れず、トレースをなぞって下るだけだ。
滑降対象となる東尾根は2つあるが、本日滑るのはその南側。
登りルートからすぐの北側尾根のほうが一般によく滑られ、ゲレンデに戻るのも楽なのだが、黒姫山山頂まで登った場合はこの南側尾根のほうが楽。ゲレンデに戻るのは少々手間だが、スキーの対象としてはこちらのほうが楽しめると思う。
13:26 1996m 東尾根ドロップポイント。ここからが本格的な滑降だ。
しばらくは深い針葉樹林帯。そこそこ急傾斜で木の間も狭めだが、雪が軽くて深いので自在にスキーをコントロールできる。厳冬期のスキーはこうじゃないとといった感じで、実に楽しい。
やがてブナ林。まだ多少下生えが目立つが、滑るのに困るほどではない。上部の針葉樹林帯も良かったが、この斜面もまた魅力的。途中、心持ち雑木が多くなる場所もあるが、標高1100m辺りまでは尾根上を快適に滑り続けることができる。
14:08 1090m この辺りから、ゲレンデに戻るべく尾根の左端を滑る。ちょっとだけオープンバーンが現れるが、サンクラストで逆に滑りにくい。
林道を越えたら本格的な滑降は終了。あとはゲレンデに向けて平原をひたすら北東へ歩く。スキーなら逆ハの字などでなんとか前に進めるが、途中で追い越したボーダーの方々はツボ足で苦労している。
途中、わずかな幅ながら水の出ている小沢がある。昨年はこの沢をなかなか渡れず、クロカンコースの方まで大回りする羽目になった。今回はすぐにスノーブリッジを見つけてなんなく徒渉。
その後は先行者のトレースに合流でき、苦労せずにゲレンデまで戻ることができた。
(2014/12/30)
いつものホテルアスティ黒姫の立ち寄り湯がやっていなかったため、適当に道路沿いにあったこのホテルに入ってみた。
まだ入浴可能時間前だったようだが、ちょっと準備に待たされただけで入らせてくれた(単に開始時間直前だったような気もする)。
人工ラジウム温泉とのことだが、きれいで立派、かつ安いので何も言うことなし。