※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
昨年実施して非常に気に入った妙高の宿泊まり極楽ツアー。前山、三田原山ともリフト利用のちょっとした登りで倍以上の素晴らしい斜面を滑ることができ、宿も快適。となれば今年も行くしかないでしょう。
天気予報は土曜は晴、日曜は雨。ということで初日にメインの三田原山に行くことにする。
ゲレンデ最上部の第3高速リフトトップで入山準備。昨年より人は少ないが、それでもボーダー=スノーシューの大集団に先を越される。トップのピエールに指示。沢の横断の前にぶち抜くべし。沢に入ってしまうと抜かしにくくなっちゃうからね。そのせいで最初からオーバーペース。
沢を越えてからは広い斜面となり、外綸山稜線目指し自由にルートをとれるようになる。ここしばらく積雪がないので、雪はしまってどこでも登れる。ダマのシールもちゃんと効いているようで、問題なく我々のペースについてくる。
うーん快調。これであればいつもの稜線2300m地点をゴールとせずに、三田原山まで足を延ばすのもいいかもしれない。そこまで登ったからといって特にメリットはないのだが、天気も良いし散歩がてら行ってみますか。
10:45 妙高本峰の外綸山となる稜線着。ここからは稜線沿いに外綸山最高峰となる三田原山までちんたら歩く。
11:05 三田原山着。北アルプスは残念ながら霞んで見えなかったが、黒池や火打山方面が一望にできる。
さてここからどう滑ろう。どう滑っても林道に合流するのではあるが、ここから真下に滑った場合、林道の戻りが相当長くなる。林道は傾斜がほとんどないので、トレースで雪が踏み固められていないと板がまったく滑らないのだ。トレースがどの程度付いているかわからないので、とりあえず今日は避けておこう。
だからといって、登ってきたとおりに外輪山上をいつものドロップポイントまで戻るのも面白くない。外輪山上は狭いし、ちょっとした登り返しもある。シールのまま戻っていく人もいたが、せっかくここまで来たのだからこの山頂から滑降したいではないか。
ということで、ここから池ノ峰の東側までトラバース気味に滑り降りることにする。そう下まで行かないうちにいつものルートに戻ることができるだろう。
11:25 滑降開始。止まろうとしていきなり転倒。ガチガチのウィンドクラストやブレーカブルクラスト、急ブレーキのかかる柔らかい雪が混在して非常に滑りにくい。バンディットでこれだけ転ぶのは初めてだ。3月の晴れた日はおおむねこんなものだろうとは思い、ダマにも先月の西吾妻より手こずるだろうとは伝えてはいたが、予想以上である。もちろんダマもピエールも苦労している。といってもこれはこれで練習になって意外と楽しい。
そんなこんなでいくつか沢を越え、東へトラバース気味に滑り降りていく。が、当初予定していた滑降ラインへはなかなかたどり着かない。池ノ峰の東に出るにはもっとまじめにトラバースする必要があるようだ。
12:45 なんとか池ノ峰手前のコルにたどり着く。尾根を越すにはちょうどいい場所だが、ここに出るため、狭い木の間をほぼ水平に強引にトラバースする羽目になった。こういう泥臭いスキーはダマは慣れていないので、無駄に疲れさせてしまった。
ここまでくればもう大丈夫。尾根の東に広がる平原には多数のトレースもついている。ここから一気に斜度が落ち、この柔らかい雪ではなかなか進まないだろうが、トレース上を滑っていけば林道まであっと言う間である。
13:10 林道合流。下りの杉野沢方面はもちろんのこと、反対側の笹ヶ峰方面にもたくさんのトレースがついている。これであれば、トラバースなどせず三田原山から真下に降りて林道に合流しても大丈夫だったかもしれない。
そのまま林道を滑り、10分程でゲレンデに合流。まだ1時半。今日はゲレンデの1日券を買っているので、体力強化と割り切って面白みのないゲレンデ滑りを続けましょう。