※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
今週は水曜に南岸低気圧が通過したものの、関東平野部は予想されたほどの降雪はなかった。山間部なんかは雨でも降ったのか、積雪が減っているスキー場も多いくらいだ。
それでも乗鞍山系ならそれなりに積もったんじゃないかと思い、土日使って日帰りコースを2本滑ることにした。
まず初日は十石山。この時期の乗鞍山頂(剣ヶ峰)は雪がまだカチカチに凍っているかもしれないが、500mほど標高が低いこの山なら十分に楽しめるだろう。
駐車場所は、最終除雪地点となる乗鞍スーパー林道の白骨温泉ゲート前。一昨年は同じ時期に350mほど先まで入れたので、少雪とはいえ今年のほうが多少はマシなようだ。
ゲート付近には15台ほどの駐車スペースがあるものの、日常的にホテル関係者が停めているのか、いつも埋まっているイメージがある。さいわい今日はちょっとだけ空きがあり、路駐せずに停めることができた。
8:11 1391m スーパー林道ゲート。
林道上は10cmほど雪が積もっており、最初からシールで歩ける。最初のカーブまでは除雪されていた形跡もあり、水曜の雪で新たに積もってくれたようだ。
登山口は林道を800mほど辿った先。しかしこのまま林道を歩くと大きく迂回して遠回りになるので、前回同様、最初のカーブで道路を離れて山に入る。
前回は「スーパー林道方面道標」の辺りまで雪があまり付いておらず、板を担いで登ることになった。今年はまだそこそこ残っており、シールのまま登ることができる。
1470mで登山道に合流。この登山道は尾根の南斜面を横切る形で作られており、日当たりが良いため周辺は地肌が出ているところも多い。登山道上はなんとか雪が残っていたが、これも水曜の降雪のおかげかもしれない。
8:30 1530m スーパー林道方面道標。
ここからはカラマツの急斜面。ジグザグに登る必要はあるものの、適度に雪が緩んでいるのでシールでもスリップせずに登れる。
30分ほどで急斜面は終了。コメツガやシラビソの生い茂る「湯沢ノ平」と呼ばれる平原に入る。
平原の北寄りに1035点の小ピークがあり、ここは巻こうと思っていたが、適当に歩いていたらいつの間にか登ってしまっていた。まあ標高差は20m程度。ロスというほどのこともない。
湯沢ノ平から20分ほどで平原は終わり、シラビソの細尾根の急登が始まる。
先日積もった雪はさらに深くなるが、すでに重い湿雪やモナカ雪と化しており、もはや新雪感はない。滑りはあまり期待できなさそうだ。
この見通しのない樹林帯の急登はしばらく続く。前回はそれほど長く感じなかったが、今日は若干雪が潜るためか疲れが出て、心理的にもなんだか長く感じる。
2200mを越えると尾根は広がり、傾斜も緩やかになる。針葉樹もまばらになり、だいぶ視界が開ける。そして右に目を向ければ穂高連峰の偉容。多少は気分良く登れるようになる。だからといって疲れが取れるわけもなく、傾斜は緩くなってもペースは落ちるばかりだ。
それでも湯沢ノ平から2時間ほどで山頂直下の開けた場所へ。言うほど長く登っているわけではない。
ここからは標高差150mほどの無木立の斜面。十石峠避難小屋に寄ろうと思って北寄りに登ったところ、雪のたまった沢筋に入り、余計疲れることになった。小屋は後回しにし、このまま真っすぐ山頂に登ることにしよう。
11:43-12:05 2525m 十石山。
この山は乗鞍岳や穂高岳の好展望地と言われ、西には白山もきれいに見える。ただしここからだと穂高岳は北側の小ピークに邪魔され、上半分ぐらいしか見えない。
避難小屋の北側に展望台があるようなので、そこまで行ってみることにしよう。
12:09-12:25 2516m 十石峠避難小屋北側展望台。
それらしき場所までやって来たが、ここはまだ平原の北端とはいえず、穂高岳を写そうとすると前景に真っ白な平原が入ってしまう。それでもほぼ岳沢の全容が見えるようになったし、水晶岳など黒部源流の山々もきれいに見えるようになった。まぁこんなところで良しとしよう。
昼休憩後、滑走開始。
上部の無木立斜面は全般的にクラストしているが、セバ谷源頭となる沢筋はそこそこ雪がたまっている。短い距離ながらこの広大な無木立斜面を思う存分楽しむことができる。
樹林帯に入ったら、普通は往路の尾根通りに滑るだけ。しかし前回はこの尾根を滑った結果、ひどいモナカ雪に苦しめられた。今日も似たような雪質なので、前回のように転びまくることになるだろう。
なのでセバ谷源頭から尾根の反対側に移り、湯沢右俣の沢筋を滑ることにする。こちらはさほど日が当たらないだろうし、沢筋なので雪もたまっているはず。もしかしたら新雪も期待できるかもしれない。「湯沢の平」の手前で往路の尾根に戻れることは確認済みだ。
しかしこちらはモナカ雪でこそなかったものの、グダグダのひどい腐れ雪。足を取られて何度か転倒する。しかも下部は細かい地形が埋まりきっておらず、けっこうデコボコ。雪が良ければこれはこれで楽しめるのだが、今日の雪ではスキーの先端が突き刺さったりと、えらい滑りにくい。
それでもまあ斜面自体は面白い。雪が良ければ快適なツリーランが楽しめそうだ。
1990mまで下ったところで、尾根に戻るべくトラバース。新雪だと尾根に戻るのは意外と手間がかかるが、今日の雪なら問題ない。結果、尾根が狭くて滑りにくい区間は通らずに済み、ちょうど尾根が広がるところで往路のルートに戻ることができた。
そこからほどなくして湯沢ノ平。ここは傾斜がほとんどなく、クロカンスタイルで歩くように進む。今日はステップソール板ではないのでサクサクとはいかないが、10分ほどの行程だし、さほどの手間ではない。
湯沢ノ平を過ぎると再び急斜面。ここはカラマツの植林帯で、樹間はそこそこ。前回は上部の雪質がイマイチだったこともあり、一番楽しめた斜面だ。
しかし今日は雪が重すぎた。足を取られ、思うように滑れない。とはいえモナカ雪に比べれば遥かにマシで、スムーズとは言えずとも無難に滑り降りられる。
13:26 1530m スーパー林道方面道標。
ここからは狭い登山道上をトラバース。前回はここから登山口まで雪がなく、板を担いで下ることになった。今日はギリギリ雪があるのでスキーを脱がずに済む。
途中、適当なところで登山道を離れてスギ林の急斜面をショートカット。最後は乗鞍スーパー林道をちょっと滑って終了だ。
(2016/3/20)
本館の風呂と外来専用の外湯の2つの施設があり、本館は10:30~14:00、外湯は14:00~16:00とそれぞれ入浴時間が異なっている。
本館の内湯や露天風呂のほうが有名なようだが、この日は時間の都合で外湯に入ることになった。
外湯にも内風呂と露天風呂があるが、なぜか内風呂は温泉ではない。
露天風呂もさほど大きくない。この日は連休中日で、さらに冬季の夕方に外来入浴できるのはここくらいしかないため、けっこう混雑していた。
ただ、入浴剤問題があったとはいえそこは天下の白骨温泉。ぬるめの湯も心地よく、名湯という先入観のせいかもしれないが、いつまでもつかっていたくなるような良い風呂だった。
(2018/3/24)
『登山口の便利帳』で紹介されていた店。
飛騨側に移動した際は飛騨牛の朴葉味噌焼きを食べるのが定番だったが、最近はこちらに来ることが多くなった。
名物は飛騨牛のホルモンを使ったホルモン鍋。これは美味い。
セットのうどんは細めの乾麺を使っているのか、コシはない。ただ、ホルモン鍋に入れるならこれでいいかも。