※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
妙高極楽ツアーの2日目は前山。天気予報は雨だったが、幸い朝から雪になってくれる。雨なら中止しようかと思っていたが、これなら問題ない。
上部がどの程度の降雪量かわからず、稜線直下は結構急斜面なので雪崩に注意したほうが良さそうだが(実際1月に通常ルート外とはいえ北斜面で雪崩が発生し、3名が負傷している)、まあとりあえず行ってみましょう。
前山第3リフトトップで入山準備。昨年はここで簡単な登山届を記入したが、今年はそれを通告する立て札がない。1月に北斜面で雪崩が発生し怪我人も出たので、スキー場は責任を持たぬよう一切関知しなくなったのであろうか。実際遭難が発生したらそうも言ってられないのだろうが、登山者は自己の責任で。これが本来あるべき姿だろう。
悪天候のためか、我々が本日最初の入山者のようだ(だいぶゆっくり下山したが、それでも最後まで他のパーティーに遭遇しなかった。こういう日も珍しいのだろう)。
最初しばらくは緩斜面だが、30分も歩くと一気に急斜面になり、それが山頂直下の稜線まで続く。ダマはこの傾斜でスムーズにシール登行できるだろうか。
――できなかった。この新雪の量ではツボ足もつらそうなので、なんとかシール登行のままだましだまし登ってもらう。
11:50 山頂着。ダマのシールが効かずにだいぶ時間がかかったが、それでも1時間半、楽なもんである。
12:20 吹雪のため休憩もそこそこにさっさと下山。
最初しばらくは細い尾根。谷に落ちぬようダマも慎重に降りてくる。昨日まではカリカリのアイスバーンだったのだろうが、幸い新雪がそこそこ積もってくれている。快晴よりもむしろ良かったかもしれない。
標高1750mから斜面は広がり、素晴らしいブナの疎林帯になる。ここからは楽しい。稜線上と違い雪が風に吹き飛ばされていないので、予想以上に積もっている。板のコントロールもしやすいので、ショートターンでガンガン攻める。ダマもところどころ奇麗なテレマークターンを決める。
ちょっと左寄りに滑り過ぎたようなので、左の深い沢に入り込まないよう右寄りにいくつか小沢を越える。
そうこうするうちに滑降の終了ポイント。ここで左の沢を越えてゲレンデへ戻る必要がある。木に赤布が縛ってあったが、GPSがなかったら見つけられなかったかもしれない。
沢を越えたら等高線沿いに小尾根を巻いて15分ほどでゲレンデへ。雪がしまっていれば板を脱いだ方が楽かもしれないが、新雪なので板を付けたまま進む。それでも、さほど苦労せずにゲレンデへ戻ることができた。