※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
蓮華温泉ツアー最終日。この日も天気が良く、予定通り木地屋までのクラシックルートを滑ることにする。
同宿した関西の方も木地屋まで滑り降りるそうだが、彼は最寄りの平岩駅からそのまま電車で帰宅する由。平岩までは一昨年宿泊したペンションの車が迎えにきてくれるそうだ。
一緒にタクシーでもと考えていたが、我々は電車時間の制約もないし、別行動でのんびり滑ることにしましょう。
7:47 1462m 蓮華温泉発。
角小屋峠への取り付きまで長い車道歩きが続く。
15年前に来た時は小谷村周辺で豪雨災害のあった翌年。この車道も崩落したままで、いったん弥兵衛川に下ってヤッホー平から登り返さざるを得なかった。その時はなんて面倒なと思ったものだが、実はこのルートのほうが車道を大回りするよりよほど早く、割りと一般的らしい。
ただし今年は沢が出ているらしく、そのルートはやめた方がよいとのこと。まあ元々考えていなかったし、ダラダラと車道をシールで歩く。
弥兵衛川左俣の橋からところどころ雪が切れている箇所があったが、さほどの距離はないのでその区間だけ板を持って歩く。
先に出立していた関西の方はここでスキーを背負う準備をしていたので、挨拶をしてその間に先に行く。
9:15 1476m 角小屋峠分岐。
車道歩きは記憶より長く、結構飽き飽きした。
ここで車道を離れ角間峠へ。わずか20分弱の登りだ。
振り返ると昨日登った雪倉岳や、朝日岳、五輪山などの北アルプス最北部の山々が美しい。
9:33-9:58 1598m 角小屋峠。
車道歩きは長く感じたが、角小屋峠への登りは記憶にあったのより遥かに楽だった。その頃は初心者だったし、だいぶ山スキー慣れしたということだろう。
あとは下るだけ。疲れが溜まるほど行動していないが、ゆっくり休憩しましょう。
9:58 滑降開始。
まずは眼下の平原まで標高差100mほどの下り。無木立の斜面で本日のコースでは唯一豪快に滑れるところだが、雨による縦溝がひどく、昨日の雪倉岳ほど快適には滑れない。
この先はウド川右岸を滑るはずだが、のっぺりした平原でルートがよくわからない。幸い先行者のトレースが残っているので、それについていく。
ウド川右岸に出たら、あとは右岸尾根の左斜面をトラバースで一直線に滑る。トレースが付いているのでほぼジェットコースターだ。
しばらく滑ると自然と尾根の上に達し、そこからワサビ沢まではしばらく快適な林間滑降ができる。いかにも春スキーらしくていい感じだ。
10:24 1291m ワサビ沢。
この先で傾斜はグッと落ち、ストックで漕ぎながら緩斜面を滑っていく。
時間もあるので途中で白池のほうまで降りていってみるが、特に見るべきものもなさそうだったのですぐに元ルートに引き返す。
10:50 1093m 車道合流。
そこそこ傾斜もあり、ところどころショートカットもできるのでどんどん滑っていける。里が近づくと新緑も芽吹いていて、辺りの風景も美しい。
11:24 694m 除雪最終地点。
ここで滑降終了。
白池に寄っている間に関西の方が先に進んでいたのだが、ここで待ってくれていた。栂池に戻るペンションの車に乗せてくれるという。ありがたい話だ。
気持ち程度のガス代だけで(むろん要求された訳ではない)栂池の駐車場まで乗せてもらい、おまけに近所の日帰り温泉の割引券までくれた。今度白馬に泊まる機会があったらこちらを利用することにしよう。