※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
今週末はどのエリアも大雪とのことで、悪天時の定番コースの1つである根子岳に行くことにする。
この山は晴天率が高い代わりにクラストしていることが多く、その上天気が良ければキャットマシーンが頂上直下まで運行されるので、たくさんのゲレンデスキーヤーがやってくる。なので新雪が積もり、キャットマシーンが運行されないような悪天の日のほうが我々には楽しめるのだ。
さらに今回は、ノリを使わずにシリコンで粘着させるというゲッコ製シールのデビュー。これをいきなり本格的なツアーに使うのは怖いので、根子岳のような軽い山で試しておきたいという思いもある。
朝7時 湯の丸SA待ち合わせ。妙義IC以降はチェーン規制が行われており若干到着が遅れる。上田市内もかなりの積雪。これはかなりのパウダーが楽しめそうだ。
スタートはいつものごとく奥ダボススキー場。物足りないコースといいながらも少しでもラクしようとリフトに乗ろうとするが、定期点検でまだしばらく動かないとのこと。大雪後のコース整備ならまだしも週末の稼ぎ時に定期点検というのもよくわからないが、まあこのくらいはなんてことない、下から歩きましょう。
09:23 1427m 出発。
ゲレンデの端を歩き、20分程でゲレンデトップへ。ピステはここまでだが、先行者がいるためトレースを使わせてもらう。
歩き始めてほどなく、シールのテールストラップが、リベットで留めた個所から両足ともぶちきれる。接着力は心配だったが、まさかストラップが千切れるとは思わなかった。シール自体の強度がだいぶ弱いようだ。まあ普段は張り流しタイプを使用しているので影響はなかろう。
10:23 1785m 避難小屋。
先行者は小屋の中で休んでいるようで、トレースはここまで。
ここからラッセル開始となるが、思った以上に厳しい。板を履いてなお膝まで潜るラッセルで、この細板では先端を雪面に上げるだけで大変な労力を要する。
沢沿いにある避難小屋に寄ったのがまた間違いで、吹き溜まりのなか、尾根までほんの300m進むだけで30分近くかかってしまった。
おまけに懸念していた通りにシールが途中で剥がれてしまう。トレース上を歩いていれば大丈夫だが、ラッセルになるとどうしれも剥がれやすくなるのだ。
幸いこのシリコンシールは低温下でも張り直すことができたが(これは評価してやらねばなるまい)、ラッセルの先頭に立つとどうせまたすぐに剥がれることだろう。
悪戦苦闘している間にキャットマシーンがやってくる。
本日はさすがにキャットマシーンのツアーは運行しないだろうが、翌日の天気回復に備えてコース整備を行っているようだ。
ピステされたバックカントリーなんてあるのかという議論はさておき、お陰で圧倒的に楽になった。
といってもそれも束の間、キャットマシーンは途中で引き返し、再びラッセル地獄が始まる。
やがてたくさんのパーティーが追いついてくるが、さりとて協力してラッセルを持ち回るような協調性はなく、ひたすらラッセル泥棒を続ける図太い神経もない。結局は各グループでてんでバラバラに歩いたり、休憩している間に他のパーティーが先行したらそのトレースを使わせてもらったりが続く。
自分はというと、シールが剥がれるからといって終始後ろを歩いているわけにもいかず、普通に交代で先頭にたつ。で、そのたびに剥がれて張り直すことになるのだが、シリコンシールとはいえシールに付いた氷を息で溶かしたりとそれなりに時間はかかる。場合により10分くらいかかるのだが、この状況だとそれだけ遅れてもあっという間に追いついてしまい、再びラッセルをやるはめになる。
12:30 2170m 山頂への台地に上がる急斜面。
ここでシールが剥がれたのを最後に、さすがのシリコンとはいえいくら頑張っても再び張り付かなくなる。しょうがない、あと少しだし、板を担いで急斜面を登りましょう。
この雪でツボ足ではだいぶ手間取るのだが、ダマはほんの数メートルの登りながらそれ以上に苦労している。後続のあらゆるパーティーに抜かされていく中、ちょっと登ったとか思えばその分ずり落ち、コントのような動きをしている。
さて、急斜面を登ったところまでは良かったが、台地に出てからはツボ足では腰まで潜ってしまい、もはや如何ともしがたい。ピエールたちは先に行ってしまったが、緩斜面とはいえシールなしでは先に進めず、ここでピエールたちが下山するのを待つことにする。寒い中私が到着するのをしばらく待つだろうが、まあ適当なところで下山してくるだろう。
ということで12:40 2187mで終着。
13:10 2187m ピエールたちが降りてきたところで下山開始。これまでのラッセルが報われるときだ。
しばらくは傾斜がほとんどないのでこの雪では全然滑らないが、まあこれは織り込み済み。しかし傾斜が出てきてからも、この新雪の量ではほとんど滑れないのであった。いくら後傾姿勢を保とうが、板が雪に埋まってしまうのだ。
しょうがないので登りのトレースに乗りそのまま直滑降で下りる。これでは何のために苦労してラッセルしてきたのかわからない。
この頃になるとガスが切れはじめ、晴れ間が見えるようになる。滑りが楽しめないならせめて青空の下で真っ白に輝く樹氷原でも撮ろうと思いきや、あまりの低温でバッテリーが利かず、もはや写真すら撮れない。なので写真はここまで。
13:51 1678m 避難小屋を過ぎたところでキャットマシーンのピステゾーンに到着。相変わらず新雪上はまったく滑らないので、しょうがないのでピステ上を滑る。これではスキー上と変わらない。おまけに新板のBD Cultが軽すぎ、スピードを出すと抑えが効かない。まったくもって面白くない。
そのままピステコースを滑り、13:56 ゲレンデトップに到着。後はゲレンデを滑るだけだが、コースの端っこはまだ整備されておらず、斜度もそこそこあって短いながら実に楽しむことができた。それだけが唯一の救いか。
(2004/1/11)
この辺りに来たときは「湯楽里館」に行くことが多いのだが、本日は上田泊ということで真田町の「ふれあい真田館」へ行く。
温泉プールも併設しており、入浴料金で利用できる。すばらしいことなのだろうが、スキー帰りにはあまりメリットはない。
風呂は広く露天風呂もあるのだが、これといった印象はなく、これなら多少混んでも湯楽里館のほうがマシか。
(2015/1/12)
あずまや高原ホテルの立ち寄り湯が15時からになったのでこちらの風呂に寄った。
今回は割りと好印象。最近は湯楽里館の混雑度もひどくなってきたので、むしろこちらのほうがマシに感じる。
グレードも2→3に引き上げ