2016/03/05 磐梯山(裏磐梯)

目的地
磐梯山
地域
東北南部
日時
2016/03/05
コース
裏磐梯スキー場~火口壁~磐梯山~中ノ湯跡~裏磐梯スキー場
メンバー
ダマ
装備
K2:BACKUP('12)/Voile:Switchback X2, Scarpa:T2('13)
天気
晴れ

コースデータ

コースタイム
裏磐梯スキー場ゲレンデトップ[9:58]↑[10:27]イエローフォール[10:40]↑[12:03]弘法清水↑[12:34]磐梯山[13:24]↓[14:42]中ノ湯跡↓[15:14]裏磐梯スキー場ゲレンデトップ
山行時間
05:20
実移動時間
04:27
最高高度
1814m
最低高度
938m
累積標高差(登り)
867m
累積標高差(下り)
1035m
移動距離
9.62km
平均速度※1
2.15km/h

※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度

グラフ

記事

土曜は北日本が高気圧に覆われるというので、ダマを誘って磐梯方面に行くことにする。場所はいつもの西吾妻山。磐梯山もいまだ登ったことがないので捨てがたいが、こちらは必ずしも山スキー向きとはいえない。自分一人なら登山として楽しめればそれでいいが、今回はダマがいることだし、またの機会にしておこう。
ところがダマは途中のSAで寝過ごしたとかで、別行動をとることに。そういうことなら、この機会に磐梯山を試してみるか。どんなコースか確かめてみて、面白かったら後日ダマを誘えばいい。

スタートは裏磐梯スキー場から。表磐梯側も山スキーの対象となっており、滑降記録なんかを見るとむしろ表側のほうがよく滑られている。しかし裏磐梯コースのほうが景観がよく、下部の平原はスノーシュー・トレッキングの人気コースにもなっている。総合的に何かと楽しめそうだ。
ちなみにこの裏磐梯スキー場、たいした規模ではないので下からハイクアップしてもいいのだが、ゲレンデ内はどうやら歩行禁止らしく、ゲレンデトップまでリフトに乗る必要がある(後でわかったが、手前の駐車場からならゲレンデ外を歩いて登れるらしい)。 となると営業開始の9時まで待たなければならず、それならばと結局はダマを待つことにする。さほど長いコースではないので、多少スタートが遅れても問題ないだろう。

09:58 1106m<br />ゲレンデトップより
09:58 1106m
ゲレンデトップより
10:07 1111m<br />銅沼。正面は櫛ヶ峰
10:07 1111m
銅沼。正面は櫛ヶ峰
10:07 1112m<br />銅沼を横断
10:07 1112m
銅沼を横断
10:25 1184m<br />天狗岩を望む
10:25 1184m
天狗岩を望む

9:58 1106m 裏磐梯スキー場ゲレンデトップ。
まずはほとんど傾斜のない平原をシール登行。木曜の降雪でトレースはいったんリセットされたらしいが、コース上はすでに新しいトレースでいっぱい。予想以上の人の多さだ。
10分ほどで銅沼。目の前には1888年の山体崩壊跡が荒々しい姿を見せており、なかなかの景観。この先にはイエローフォールという目玉もあることだし、トレッカーに人気があるのも頷ける。
ちなみにスキー登山の場合はここで右に折れて中ノ湯経由で登るのが普通だが、今日は火口壁コースから時計回りで周回することにする。これなら途中でイエローフォールにも立ち寄れる。

10:29 1198m<br />イエローフォール
10:29 1198m
イエローフォール
10:43 1257m<br />登山道に合流
10:43 1257m
登山道に合流
10:52 1307m<br />シールでの直登は無理
10:52 1307m
シールでの直登は無理
11:09 1377m<br />稜線直下。アイゼンに切替
11:09 1377m
稜線直下。アイゼンに切替

10:27-10:40 1195m イエローフォール。
一般に紹介されている写真だとなかなか見応えがあるのだが、今年は規模が小さいようで、色もあまり濃くはない。正直期待外れだが、さほどの寄り道でもないのでまあ良かろう。

トレッキングコースはここまでで、この先は登山者の領域。尾根の末端まで回り込み、火口壁コースの登山道に合流する。
スキーのトレースはもはやなく、周りはみな登山者。直登する登山者を尻目にシールで登っていく。しかしだんだんと傾斜はきつくなり、やがてシールでは登りづらくなる。この先はあまり雪が付いていないはずなので、1375mで板を背負ってアイゼン登行に切替。若干潜って歩きづらい箇所はあったが、ツボ足でもさほど苦労せずに登っていけた。

11:27 1442m<br />稜線到着。眼下に檜原湖
11:27 1442m
稜線到着。眼下に檜原湖
11:30 1454m<br />目指す大磐梯の姿が
11:30 1454m
目指す大磐梯の姿が
11:40 1488m<br />泥だらけの登山道。右上に西吾妻山
11:40 1488m
泥だらけの登山道。右上に西吾妻山
11:45 1507m<br />三合目天狗岩
11:45 1507m
三合目天狗岩

11:27 1445m 磐梯山-櫛ヶ峰稜線。
眼下に檜原湖などの湖沼群、その先には吾妻連峰や飯豊山が見渡せるようになる。そして稜線をちょっと進むと目指す磐梯山の山頂が。もうすぐそこだと思っていたが、まだけっこうある。
ここからは爆裂火口の縁に沿っての稜線歩き。黄金清水を越えるまではあまり雪が付いておらず、岩や泥の上を歩くことになる。下りはこのルートを滑るわけではないが、この時期に泥道を歩くというのはちょっと悲しい。

12:04 1632m<br />弘法清水小屋
12:04 1632m
弘法清水小屋
12:23 1746m<br />山頂ドームの登り
12:23 1746m
山頂ドームの登り
12:35 1811m<br />到着
12:35 1811m
到着
12:36 1813m<br />北東の櫛ヶ峰と沼ノ平
12:36 1813m
北東の櫛ヶ峰と沼ノ平

12:03 1628m 弘法清水小屋。
ここまで来ればあと一息。この先の斜面は雪をかぶった灌木でデコボコしており、その間を縫うように登る。
小屋からはあっという間に登れそうだったが、標高差は200m近くある。いつも以上に疲れを覚え、思った以上に時間がかかる。

12:36 1812m<br />表側。霞で目の前の猪苗代湖もよく見えない
12:36 1812m
表側。霞で目の前の猪苗代湖もよく見えない
12:38 1808m<br />一段下がった広場にある山頂標識。右上に猫魔ヶ岳
12:38 1808m
一段下がった広場にある山頂標識。右上に猫魔ヶ岳
13:21 1796m<br />北西の滑降斜面
13:21 1796m
北西の滑降斜面
13:23 1782m<br />雪をかぶった灌木でデコボコ
13:23 1782m
雪をかぶった灌木でデコボコ

12:34 1812m 磐梯山。
たかだか2時間半ほどのルートなのに、なんだかえらい疲れた。対してダマは元気いっぱい。聞けば明日、三浦のハーフマラソンに出場するらしい。大会前日にこんなことしてていいのだろうか?(しかもさっさと帰って体調を整えようなんて気は毛頭無いらしく、夜は喜多方まで出向いてラーメンを食ってた)。

山頂からは遮るものなく360度見渡せるが、霞がひどくて期待していたほとの展望は得られない。すぐ目の前の猪苗代湖ですらはっきり見えないほど。しかしちょっと下には平らな広場があり、風もないのでゆっくり休憩できるのはありがたい。

13:24 1776m<br />ろくに滑れないが、なんか楽しい
13:24 1776m
ろくに滑れないが、なんか楽しい
13:26 1768m<br />アルツ磐梯
13:26 1768m
アルツ磐梯
13:33 1706m<br />このくらい開けばなんとか
13:33 1706m
このくらい開けばなんとか
13:40 1682m<br />しまった左側にオープンバーンがあった
13:40 1682m
しまった左側にオープンバーンがあった

13:24 滑降開始。
登ってきた北尾根ではなく、北西側の広い斜面を滑る。しかし灌木でデコボコしている点は登りルートといっしょ。なかなかターンができず、斜滑降や横滑り、キックターンを多用して下っていくことになる。
ただ、登っていた時に感じたほど滑れないわけでもない。クラストもしてないし、ちょっとスペースがあればなんとかなる。これはこれで十分楽しい。
ちなみに後で振り返ってみると、すぐ隣にオープンバーンがあった。さほど広くはないが、こちらを滑っていればさらに楽しめただろう。
傾斜がゆるくなってくると灌木も少なくなり、普通に滑れるようになる。短い区間ながら実に快適。

13:45 1664m<br />ヤブは多いが下部は快適
13:45 1664m
ヤブは多いが下部は快適
13:48 1626m<br />ダマも調子に乗ってきた
13:48 1626m
ダマも調子に乗ってきた
13:51 1597m<br />ルートを選べばさらに楽しめたかも
13:51 1597m
ルートを選べばさらに楽しめたかも
13:56 1570m<br />ここから尾根の西斜面をトラバース
13:56 1570m
ここから尾根の西斜面をトラバース

1600mで山頂ドームの滑降は終了。ここからは尾根の西斜面をトラバースする。さいわいトレースが残っており、それに乗ってどんどん滑っていける。ただし雪はかなり深くまで腐っており、油断すると雪ごとずり落ちてしまう。実際ダマはなんどもずり落ち、単純なトラバースルートながらもそこそこ時間がかかる。

14:25 1473m 八方台ルート展望台。
トラバースはここまで。この先は広い沢を自由に滑っていける。腐れ雪ながらも快適なツリーランを楽しめる。

14:12 1518m<br />トレースのおかげでスムーズに進める
14:12 1518m
トレースのおかげでスムーズに進める
14:37 1340m<br />この辺りは自由に滑れる
14:37 1340m
この辺りは自由に滑れる
14:41 1303m<br />中ノ湯跡。八方台コースを離れて北斜面へ
14:41 1303m
中ノ湯跡。八方台コースを離れて北斜面へ
14:44 1281m<br />雪は重いが快適な斜面
14:44 1281m
雪は重いが快適な斜面

14:42 1303m 中ノ湯跡。
ここで八方台ルートを外れて裏磐梯方向へ。北向きの沢地形のため雪は深く、傾斜もほどほど。重めの雪質ながら楽しく滑ることができる。

14:51 1182m<br />新雪がけっこう残ってる
14:51 1182m
新雪がけっこう残ってる
14:55 1163m<br />最後は緩斜面
14:55 1163m
最後は緩斜面
15:02 1118m<br />ここを下れば再び銅沼
15:02 1118m
ここを下れば再び銅沼
15:14 1092m<br />ゲレンデ到着
15:14 1092m
ゲレンデ到着

ほどなく平原に出て滑降は終了。銅沼への下りでちょっとだけ滑れる箇所はあるが、あとはストック漕ぎや逆ハの字でゲレンデまで戻る必要がある。とはいえさほどの距離ではない。面倒に感じることもなくゲレンデまで戻ることができた。

ともあれ初めての磐梯山、天気にも恵まれ、期待以上の面白さだった。
あまり山スキー向きでないと言われており、快適に滑れる斜面は確かに多くはなかったが、個人的には滑り自体も十分楽しめた。
爆裂火口などの景観も素晴らしいし、西吾妻山の樹氷原とはまた違った楽しみ方ができる。今後、西吾妻のパウダーが期待できない場合なんか、こちらに登るのもありかもしれない。

周辺情報

ラビスパ裏磐梯 ★★★・・
520円

(2016/3/5)
裏磐梯から喜多方へ抜けるR459沿いにあるクアハウス。
ウォーター・スライダー付きプールがあるなど施設は充実しているが、冬季は露天風呂がやっていないし、風呂目当ての我々にはさほどメリットはない。
お気に入りの休暇村裏磐梯より営業時間は遅いので、休暇村裏磐梯に入り損ね、かつ喜多方方面に行く用事(余裕)がある場合に寄るぐらいか。


源来軒 ★★★★・
チャーシューメン 800円、餃子 550円

(2016/3/5)
喜多方ラーメンの元祖と言われている店。混んでいるかもと心配だったが、まったくそんなことはなかった。
麺はかなりツルツルしており、個人的にその点はあまり好きではない。しかしスープはあっさりした中にもコクがあり、総合的には十分満足。
餃子は大きくて食べ応えがあるが、ラーメンといっしょだと立派すぎの感も。