※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
土曜は大荒れで、上越・北信地域では雪崩事故が相次いだ様子。日曜は午後から回復するようだが、朝から快晴を期待できるのは東信地区のみ。先週四阿山に登ったので今度は湯ノ丸山といったところだが、ちょっとマンネリ化しているので、この機会に角間山と湯ノ丸山を繋げて登ることにする。
このコースは以前も登ろうとしたことがあるが、その時は全山氷結してシールがまったく利かず、角間山の途中で諦めている。
が、もともと両方の山を合わせてもたいした高度差ではない。結果的にさほどの苦労もなくすんなり登ることができた。
降雪後で雪質も良く、いつも苦戦する下部のゲレンデ跡(ブッシュが生えまくっている)も楽勝。こういうコンディションなら何度来てもいいな。
7:36 1533m 旧鹿沢温泉登山口駐車場発。明け方は吹雪いていたが、出発する頃にちょうど止む。
湯ノ丸山はまだガスの中だが、そのうち晴れそう。
新雪は20cmほど。トレースは残っていないが、この程度のラッセルなら問題ない。
当初、角間山へは登山道通りに角間峠から登ろうと考えていたが、よく考えればこの時期にわざわざそんな遠回りをする必要はない。1650mで登山道を離れ、角間山東南尾根に取り付く。
下部はカラマツ林だが、上部は白樺の疎林帯となり、青空に霧氷が映えてとてもきれい。この斜面を滑るのもなかなか楽しそうだ。
8:49 1927m 角間山西尾根合流。この先、角間山のピークは針葉樹が密集してとても登りづらそう。スキー板をデポしてツボ足で登ったほうがいいのかもしれないが、今日のコンディションだとかなり潜りそうなので、スキーを履いたまま登る。
樹間は狭くスキー板を取り回すのは厄介だったが、それよりも山頂直下はツリーホールの上に雪が被さり、深い落とし穴ができている。ツボ足だと胸まで落ちていたかも知れず、強引にスキーで登って正解だったかも知れない。
08:55-09:18 1979m 角間山。山頂は思いのほか広々しており、見晴らしも良い。無理して登ってよかった。
周辺のガスも晴れ、湯ノ丸山はおろか、北アルプスの山並みもくっきり見えるようになる。
展望を堪能したらさっそく下山。このまま角間峠へ滑り降りる予定だが、登ってきた尾根もたいへん魅力的で、なにより角間峠までのルートより倍以上滑れるところがいい。ただしその分再び角間峠まで登る必要があるので、今日のところは素直に角間峠へ滑り降りることにする。
ということでシールのままピークを下り、滑降ポイントに向け、東西に細長い平坦な尾根を角間峠側に進む。
09:33-09:42 1924m 西尾根西端。ここでシールを外し、角間峠に向け滑降開始。シラカバの疎林帯で、ロケーションも雪も最高で実に楽しい。
しかし標高差はたかだか100mちょっと。あっという間に滑り終えてしまう。やはり登ってきた尾根を滑るべきだったか。
09:46-10:00 1802m 角間峠。再びシールを付け湯ノ丸山への尾根道を登る。
途中1900m付近からは木が濃くなり、とても登りにくくなる。適宜尾根を外れて左右の斜面に逃げるなど、ルート取りに工夫が必要。
1950mからは左斜面に出れば、針葉樹の疎林帯を歩くことができる。
11:10-11:29 湯ノ丸山(北峰)。
角間山以上に展望が良く、南の乗鞍岳から北の白馬三山まで北アルプスの大パノラマが目の前に広がる。
しかし(いつものことだが)風が強く、カメラを構えるのもままならない。雪も激しく舞い上がり、滑降ルートは白く煙っている。
11:29 滑降開始。しばらくは広大なオープンバーン。上部はところどころクラストしているが、なかなかのパウダーで実に楽しい。
1950mから樹林帯へ。雪質しだいでは苦労するところだが、今日のようなフカフカ雪であればまったく問題なし。木の間を縫うように快適に滑っていける。
1800mで旧鹿沢スキー場の連絡路と合流し、第2ゲレンデ跡へ。閉鎖後だいぶ経つのでブッシュは出まくっているが、やはり今日の雪質であれば問題なく滑っていける。
11:52 1652m 九十番観音への登山道に合流。そのまま登山道上を南東に向かう。トレースがあれば途中のカーブまでは滑っていけるのだが、今日は下りラッセル。さらにカーブから先、東屋のある平原まではちょっとした登りになっているため、逆ハの字で登っていく必要がある。
12:00 1646m 東屋のある平原。旧鹿沢スキー場の駐車場もあったらしく、広々としている。
この先が鹿沢スキー場の第1ゲレンデ跡。その手前に有刺鉄線が張られている。
今日の積雪量なら簡単に跨げる高さだが、若干勾配があり、スキー板を履いたままだと滑ってしまって体勢をとるのが難しい。無理に跨ごうとした結果、板を若干擦ってしまった。
第1ゲレンデ跡もまたブッシュが生えまくっているが、やはり雪質が良いので無難に滑りぬけることができる。
そのまま駐車場の向かいまで滑って終了である。
(2005/12/30)
「雪山賛歌発祥の地」で知られる歴史ある温泉宿。
古色蒼然たる雰囲気のこぢんまりとした風呂で、シャワーなどの設備はないが、打たせ湯をシャワー代わりにできる。
シャワーがないため評価は落としているが(自分の場合は登山後の汗や日焼け止めをきれいさっぱり流し落とすことが目的なので)、温泉好きにはたまらなくいいところだろう。
(2015/1/15)
最近リニューアルされ、立ち寄り湯利用の場合は隣接する蕎麦処より入るようになった。
これは以前からだが茶色の湯ノ花が辺り一面にこびりついており、タオルに付いてしまうとなかなか落ちない。
結局そのタオルはあきらめて捨てた。