※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
例年、初滑りは晴天率の高い東信地方に行くことが多い。しかし大雪続きの新潟と違って内陸部はまだまだ積雪不足。そこで今年の初滑りは平標山へ行くことにした。近くの苗場スキー場の積雪が2メートル超。天気も良さそうだし、ここなら十分楽しめるだろう。
コースは普通にヤカイ沢往復で良かろうが、昨年のように西ゼン源頭を滑ったり、仙ノ倉山まで足を延ばすのもいいかもしれない。状況に応じてオプションを選べるのもこの山のいいところだ。
駐車場所はいつもの通りR17沿い、旧三国小学校前の路肩スペース。先行は4台。平日なのに思ったより多い。
7:46 979m 旧三国小学校前駐車スペース。
まずは板を担いで三国小学校跡地を歩き、別荘地私道へショートカット。別荘地私道は圧雪路状態で、ここからさっそくシールで歩ける。
10分ほどで最終除雪地点。新雪はベースの上に10cmほど。このところずっと雪だと思っていたのに意外と少ない。平日ながらすでにトレースも付いている。今日は相当なラッセルを覚悟していたのだが、これならさほど苦労せずに登れそうだ。
橋を渡り、5分ほどで林道を離れてヤカイ沢左岸ルートへ。
この辺りはどこでも歩けるので、かつては各パーティー三者三様のルートをとっていたような気がする。しかし最近トレースは決まった場所に付けられ、みんな同じルートを歩いている。ヤマレコなどで効率良い冬季ルートが共有されたためかもしれない。
1380mで進路を東南東に変え、南西尾根を目指す。
ここはヤカイ沢本谷と東からの小沢が合流するところ。いつも来る時期だと沢は雪で埋め尽くされ、ほとんどギャップを感じない。しかし今日は窪みが埋まりきっておらず、地形は生のままでヤブも目立つ。ここまでは雪の少なさを感じなかったが、むしろ標高の高い場所でもう一降り欲しい感じだ。やはりまだ1月中旬、下部のヤブが埋まっているだけマシと考えるべきだろう。
この辺りから先行は1名に。トレースはあまり直線的ではなく、無駄に右往左往している感じだ。地形の弱点を突いているわけでもなく、前日までのスキーのシュプールをなぞっているのかもしれない。あまり効率的とは言えないが、もちろん文句はない。今日は自分でラッセルする気力もないのでありがたく利用させてもらう。
南西尾根は風衝地で、雪の多い時期でもところどころ低木が出ている。今日はさらに目立つかと思われたが、それほどひどくはない。ルートさえ選べばヤブに邪魔されることなく、ずっと真っ白な雪の上を登り続けられる。
平元新道のある県境尾根に合流するとゴールはもうまもなく。しかし今シーズン初めてのシール登行ということもあってか、大腿四頭筋の疲労が激しい。トレースを借りてラクさせてもらったというのに、最後は足が止まって休み休みだ。
10:33-10:49 1982m 平標山。
もともと素晴らしい展望が得られる山。今日は空気が澄んでいつも以上だ。
西には浅間山や苗場山・佐武流山など上信国境の山々、北から東にかけては守門岳や越後三山・巻機山・谷川連峰東部の山。そして苗場山の左には北アルプス。この辺りはいつものラインアップだが、今日は日本海も雲がなく、佐渡島まで見える。そして南側、奥秩父の山々の向こうには富士山の姿。佐渡島と富士山を同地点から見られたのは初めてかもしれない。
さて、この後はコンディションしだいで西ゼン源頭を滑ろうと思っていた。しかし大腿四頭筋に疲労がたまり、登り返す自信がない。それに西ゼンを覗いたところ、上部は想像以上に下生えが出ている。今日はやめておこう。
ただ、このまま滑り降りるのももったいない。ちょっと休んでいたら足の疲れも取れてきたので、仙ノ倉山まで足を延ばすことにしよう。登山道通りなら標高差もさほどではない。風も弱いので、ちょうどよい散歩になるだろう。
まずは平仙コルまでシールのまま滑降。登山道沿いだと石がけっこう出ているので、ちょっと右から回り込む。シールのままだと足が負荷がかかり、大腿四頭筋が痙りそうになる。
ちなみに戻る際、東南の笹穴沢源頭にシュプールが刻まれていた。ここは雪がたまっていて楽しそう。西ゼンがイマイチな場合はここを滑ってから、仙ノ倉山に向かうのもいいかもしれない。
コルから先は途中の小ピークを北から巻く。雪面はエビのしっぽでザラザラ。ただしギャップは小さく、グリップが効いて意外と歩きやすい。ところどころ面ツルのバーンもあるが、そういった斜面をトラバースするよりよほど楽だ。
11:37-12:05 2025m 仙ノ倉山。
いつもなら強固な雪の鎧をまとっている風景指示盤も、今年はエビのしっぽが付いているだけ。山頂標識にいたっては着雪すらしていない。まだまだ雪は少ない。
展望はこちらも見事。新たに東側の展望が開け、燧ヶ岳や至仏山、日光白根山など、尾根の山々もきれいに見えるようになる。そして目の前には万太郎から続く谷川連峰主脈の東側。昨年はガスがかかり、風も激しかったためあまりじっくり見られなかった。今日はほどんど風がなく、ゆっくり展望を楽しめる。
昼食後、シールのまま平標山へ。平仙コルから平標山への登り返しは面倒だが、全般的にはそれほどの疲れはない。ちょうどよい散歩になったという感じだ。
12:41-12:59 1982m 平標山。
平標山まで戻ったらいよいよ滑降。
個人的には林間パウダーが好きなので、いつもは平元新道分岐の下、1830m辺りから疎林帯の斜面を滑ることにしている。しかし今日はこの斜面もヤブが多そう。ヤカイ沢を見ると、3人ほど滑っているのが見える。だからというわけではないが、自分も今日はヤカイ沢を滑ることにしよう。平標山はこれで14度目になるが、直接ヤカイ沢に滑り込むのはこれが初めてだ。
まずは狭い尾根上を滑ってドロップポイントとなる北側のコルへ。ちょっとササが出ているところもあるが、まぁ問題ない。
そしてヤカイ沢へドロップ。
傾斜はけっこう急。新雪は20cmほど。スキーカットにより表層が崩れることもあるが、全般的に雪は重めで、雪崩のリスクは少なそう。場所によってはすぐ下にクラスト層があり、時々底辺りもする。深雪パウダーは楽しめない反面、思い切って滑ることができる。
1800mぐらいからは沢地形が明瞭になる。振り子沢のような形状だ。ここはフカフカの雪がたまっており、かなり楽しい。上部の広い斜面を滑っていたときは樹林帯を滑っておくべきだったと悔やみもしたが、ここでだいぶ挽回できた。
1370mで往路のルートに合流。この手前は沢が埋まりきっていなかったのでスンナリ合流できるか懸念していたが、何の問題もなかった。
あとはいつものヤカイ沢左岸のコース。木は濃くなるが、まだしばらく自由にターンできるスペースがある。雪質も最上部よりむしろサラサラなぐらいで、思いのほか快適に滑れる。
ただし後半はさらに木が濃くなり、ほとんど往路のトレース通りに滑ることになる。それでも雪が良く、コントロール不能のジェットコースター状態にはならずに済む。
最後は圧雪路の別荘地私道を滑って終了。途中、小学校跡地の校庭を通って駐車地点に直接出られるトレースがあり、スキーのまま車まで戻ることができた。
(2004/4/4)
猿ヶ京に新しくできた立派な温泉施設。設備が充実している割に値段もほどほど。
露天風呂も3つありなかなか広い。
ハイシーズン中スキー客でどの程度混雑するかはわからないが、今後この方面に来た際の常用の風呂になりそうだ。
(2015/3/15)
日曜18時に訪問。この時間なら大丈夫かと思ったが、苗場帰り(と言い切っていいだろう)のスキー客で駐車場は大混雑。
駐車場整理の人もいたので常態化しているのだろう。
しかしまぁ中に入ってしまえばなんとか大丈夫。
(2017/1/26)
言わずと知れた「もつ煮」の有名店。沼田から渋川に向かうR17沿いにあるのでよく通りかかるのだが、日曜休、土曜は15時までとあって、なかなか行く機会がなかった。
さすがに美味しく、コスパは抜群。ただし豚モツとコンニャクのみなので野菜はとれない。
ご飯の量は多い。自分はいつも半ライスで満足している。
ほかのモツ煮屋、例えば谷川岳PAのものと比べてそんなに違うのかといわれると、それほどのこともないような気はする。とはいえ機会があれば是非とも寄りたい店ではある。