※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
今週の山スキーは針ノ木岳。この山は比較的まだ雪が残っているので来週以降に回しても良かったのだが、来週はもうGWで、扇沢の駐車場はアルペンルートの客で相当混雑しそう。なのでこの土曜に登っておくことにした。
朝6時半に扇沢の無料駐車場でダマと待ち合わせ。晴天の土曜ということもあってか、GW前にも関わらず広い駐車場はすでに8割ほど埋まっている。ダマは例によって遅れるとのことで、スタートは多少遅くなる。
7:47 1423m 扇沢駅。
登山口はトロリーバスゲートの横にあり、途中までは登山道とバス道のどちらでも歩ける。我々はいつも登山道。スキー板がヤブに引っかかったり泥道があったりと少々歩きにくいが、バス道を大回りするより効率はよい。
途中で針ノ木自然遊歩道に入り、篭川の橋を渡ったところで雪がつながるようになる。ここからはシール登行も可能そうだが、雪はしまっているのでツボ足で歩き続ける。
いつも来る5月下旬くらいだと、この辺りはだいぶヤブがうるさい。しかし少雪とはいえさすがに1ヶ月早いだけあって、今日はさほどひどくはない。この様子なら十分楽しめそうだ。
8:24-8:28 針ノ木雪渓1602m。
右岸に出て2つ目の堰堤を越したところで雪渓に降り、シール登行に切り替える。が、雪渓に降りるのはちょっと早かったようだ。この先にもまだ堰堤があり、右岸から巻く必要があった。
大沢出合の先は沢がちょっと割れている。先週のヤマレコの記録を見て知ってはいたが、実際に目にするとビックリだ。
ただ、それほどひどいものでもない。滑る場所は限られてしまうが、この程度なら許容範囲だ。
沢割れ区間を過ぎたらやっと沢底に降りて、雪渓上を登れるようになる。
ところで先週のヤマレコの記録には、この沢割れ以外にも気になる写真があった。1900m辺りでそれと出くわす。
雪渓の中央だけ、道路のようにきれいに整地されているのだ。まるでデブリで荒れた雪面を圧雪車でならしたかのよう。たぶん雨でできたのだろうが、それにしてもこんな造形は初めてみる。
9:45-10:28 針ノ木雪渓2116m。
ダマの姿が見えなくなったのでしばらく休憩。しかしなかなかやって来ない。先頃スキーで痛めた足でフルマラソンを完走し、さらに悪くなったと言っていたのでその影響かもしれない。
様子を見にちょっと戻ったところでやっと姿を見せる。両足のマメがつぶれたとのことで、ここで手当てをする。そういえば今日はおろし立てのNTNブーツを履いているのだった。前回のEXCURSIONは歩きやすいけど滑りにくいと言っていたし、いまだ足に合うブーツを見つけられていないようだ。
10:40 2233m マヤクボ沢・針ノ木峠分岐。
ここでルートは2つに分かれる。初めて登ったときは登山道通りに針ノ木峠を経由したが、今日は効率のよいマヤクボ沢から。マヤクボのコル経由ではなく、山頂南東の肩辺りを目指してほぼ直登するルートだ。
2330m辺りから勾配が増すのでアイゼンを履き、シートラーゲンに切り替える。ステップがきれいに切ってあり、ありがたく利用させてもらう。
2540mでいったん傾斜が落ち、地肌の出たちょっとした広場となる。この先は再び急傾斜になるので、途中このように一息つける場所があるのはうれしいところ。
ただ、登ってきたルートだとハイマツ帯に突き当たり、僅かながらハイマツの上を歩くことになった。ちょっと北側、マヤクボのコルに向かうルートは雪がつながっているので、そちらから回り込むべきだった。
小休止後、引き続き山頂南東の肩を目指して急斜面を登る。
ここまでのように先行者の階段ステップが残っていれば楽できたのだが、この時間はもう下りのトレースでほとんど潰されている。幸い雪は適度に柔らかいので、先行者のステップに頼らなくても簡単に登っていける。
12:17 2743m 針ノ木岳南東の肩。
この先まだちょっとだけ急斜面は残っているが、山頂はもう目の前。景色を楽しみながら稜線上をのんびり登る。
12:31-13:18 2818m 針ノ木岳。
眺望は素晴らしく、目の前に北アルプスの絶景が広がる。
すぐ隣の蓮華岳もスキーコースとして甲乙付けがたいところはあるが、眺望にかけてはこの針ノ木岳のほうが上。北は白馬岳・五竜岳・鹿島槍といった後立山の山々。西に立山・剣岳や薬師岳、南は穂高・槍ヶ岳等々、北アルプスの名だたる山々が見渡せる。
さて滑降。今日の雪質なら自分の実力でも山頂直下のルンゼを滑れるだろう。ただ、ダマはちょっと心配。ダマには念のため往路通りに南東の肩まで降りてもらい、そこから滑ってもらうことにする。
ダマとは途中の緩斜面で落ち合うことにし、さっそくルンゼにドロップ。華麗にとはいかないが、それでもまぁ無難に滑り降りる。ただ、正直なところ転ばないよう慎重に滑っただけではある。これなら肩からの大斜面を思いっきりかっ飛ばしたほうが気持ちよかったかもしれない。
2600mまで下ったところでいったん休止し、ダマを待つ。ここなら稜線まできれいに見通せるので、見逃すことはない。
が、ダマはなかなか姿を見せず。これはなにか遭ったかと登り返す準備を始めたところで、やっと滑り降りてきた。途中で雪を踏み抜いて胸まで埋まり、右足が抜けずに苦労したらしい。ほんのちょっと別行動をとっただけだが、こういう時に限ってアクシデントが起こるのだ。
ともあれ引き続きマヤクボ沢を滑降。雪が荒れていないので十分に楽しめる。
ほどなく針ノ木峠からの雪渓を合わせ、本流(?)へ。合流後もしばらくの間は快適に滑れる。
が、中間部以降はだんだんとデブリによる雪荒れが目立ち始める。大きな塊はなく、先行者のシュプールでだいぶ潰されてはいるが、今日の軽量ウロコ板ではなかなかつらい。振動を抑えるのに苦労し、足が疲れてそれほどは楽しめない。
沢が割れてからは右岸をトラバース。トレースに乗って滑っていくだけなので面白みはないが、荒れた斜面を滑るより楽ではある。
篭川の橋が近づくとだいぶブッシュが目立つようになる。それでも例年の5月下旬に比べればマシ。前を滑っていたパーティーは途中で滑降を切り上げていたが、我々は篭川まで滑り続ける。
14:32-14:38 1528m 篭川の橋。
ここで滑降終了。あとは15分ほど登山道を歩けば扇沢駅に出る。夕食予定の店が開くまで時間があるので、土産物屋でも冷やかして時間を潰すことにしよう。
(2016/4/23)
信濃大町で鹿肉ジビエが食べられる店で、ボリュームが多いことも売りにしている。
この日は夕方の営業すぐに入店したのだが、同様の客がたくさんいて、注文の品が出てくるまでだいぶ待たされた。
鹿肉は地元のジビエマスターが丁寧に下処理したものということだが、逆にクセがなさ過ぎて何を食べているんだかわからない。
赤身肉で体には良さそうだが、この値段を出してまで食べることはもうないだろう。
(2014/5/24)
立山の帰りに必ず立ち寄る風呂。道沿いにあるので寄りやすい(ちょっとだけ奥に入るが)。
人気があるのかいつもそれなりに人がいるイメージがあるが、広いのでそう酷いことにはならない。
いろいろな泉質の風呂(人工らしい)や露天風呂、箱蒸し風呂まである。
(2016/4/23)
前回・今回と「なんか昔の浴室と変わったな~、昔のほうが良かったな~」と感じたのだが、実は以前入っていた旧館(体験風呂の館)のほかに新館(アルプス自然浴の館)ができていて、知らずに新館のほうに入っていたためだった。
新館のほうが当然きれいなのだろうが、個人的には「体験風呂の館」のほうが趣があり、いろいろな泉質もあって好きだった。といっても昔の記憶なので、美化されているだけかもしれない。露天風呂も新館しかやっていないようだ。