※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
雪不足により今年に入って2週続けて普通の登山をしてきたが、今週は寒波がきてやっと普通に山スキーができそう。ただ、各地のスキー場積雪情報を見てみると期待していたほどには増えていない。
そんな中、普段雪の少ない菅平が120cmと、上信や関越のスキー場よりむしろ多いくらい。天気はどこもあまり良くなさそうだが、久しく滑ってないわけだし、今週末は四阿山を滑ることにする。
朝8時頃、あずやま高原登山口駐車場に到着。すでに4台の車が止まっていたが、みんなスノーシュー登山の様子。この日はその後1台車が増えただけで、結局ほかに山スキーヤーは見かけず。先週までろくに雪がなかったためなのか、ここ数年では珍しい。
08:17 1454m あずやま高原登山口発。
先週の登山口の写真を見るとまったく雪がなかったが、幸いこの1週間で例年程度には降り積もっており、板を擦る心配をせずに普通にシールで登っていける。
しばらくは別荘地内の林間の登山道。雪はそこそこ深いが、牧場までスノーシューのトレースがしっかり残っていてだいぶ楽をする。
08:37 1580m 牧場入口。
正面に四阿山が見えるようになるが、山頂は今にもガスがかかりそう。まぁもともと天気予報は良くなかったので、これくらいであれば御の字だ。
30分ほどで牧場を抜け、再び林間の登山道へ。
トレースはもうない。ラッセルといってもスキーを履けば足首程度だが、シーズン初めでラッセル慣れしていないこの体には後々きいてくるかもしれない。
9:23 1834m 里宮分岐。
このまま登山道沿いに登った場合、あまり雪が付いていない露岩地帯を途中で通ることになる。なのでこの先で登山道を離れ、そのちょっと東側を登る。
そのままカンバ帯を抜け、針葉樹林帯へ。ヤブは例年程度には埋まっているので問題なく滑れそうだ。
2180mの台地は非常に風が強いところで(今日はそうでもない)、岩や草が出まくっている。ここは東斜面から巻くように登り、そのまま雪の付いている東端を歩く。
10:36 2230m。右前方に四阿の形をしたピークが見えるようになる。
この先は直上して根子岳からの登山道に合流することが多いのだが、その場合は外輪山上のちょっとしたコルを通ることになり、トレースが残ってないとスキーではちょっと登りにくい。なので今日は真っすぐ山頂に向かってトラバース気味に登ることにする。「山と高原地図」では点線で記載されているルートだ。
以前こちらのルートを歩いた際、狭い針葉樹林の間を縫うように歩く必要があり、直上コースに比べちょっとわかりにくところがあった。が、今日歩いてみると、必ずしもそんなことはない。ルートをうまくとれば木に邪魔されることなく普通に登っていけることがわかった。
11:04-11:26 2350m 信州祠(山頂)。
先週の写真を見るとちょっと手前の上州祠もしっかり姿を見せていたようだが、今日は完全に埋まっていて石囲いがちょっと見えているのみ。といっても例年ならそれも完全に埋まっているので、少なくとも山頂はまだ雪が少なめということか。
気温は-13度ほど。ただそれほど寒くは感じず、例えば手袋はアウターなしでも全然冷たく感じなかった(といいつつ、滑降を始めたとたんアウター手袋があってもすごく冷たくなってしまったが)。
11:26 滑降開始。
まずは登りルート通りに点線ルートを滑る。途中トラバース気味になるためこの雪の量では下りラッセルになるかと思われたが、思ったよりすんなり滑ることができた。
その後の滑降もこの山にしてはなかなか快適。それほど新雪は深くないが、勾配が緩めなのでむしろこのほうが滑りやすい。
もともとこの山は晴天率が高いのですぐにクラストしてしまうのだが、今日は下までサラサラの雪質のまま。針葉樹林帯、そしてカンバ帯も楽しく滑っていける。
11:52 1934m。登山道合流はまだちょっと先だが、ここにも牧場か何かの道が通っていて、広くはないが切り開かれている。なのでいつもなら牧場までボブスレーコースのようなトレースができていて、ターンもままならずにボブスレーのように運ばれていくのみ。
今日はそのようなトレースはないが、ほとんど直滑降の面白くないコースであることには変わりない。
なので、今日は登りルートを離れて東側の沢を滑ることにする。昨年末に発売された「山スキー百山」で紹介されていた滑降ルートだ。
これがなかなか楽しい。木は多少うるさいが、今日は雪質が良いので難なく滑ることができる。
このコースをとった場合は広い牧場内を滑ることはできなくなるが、前後のボブスレーコースをスキップできるのは大きなメリット。今後もこちらを滑ることにしよう。
1550mまで下ると勾配がだいぶ緩やかになり、ほとんど滑れなくなる。沢も割れているし、そろそろ右手尾根上の登山道に戻りましょう。
西斜面をトラバース気味に滑っていけば登り返しせずに戻れるはずだが、この時期の雪では高度を維持できず、どうしても下りすぎてしまう。なので素直にシールを付け、登山道まで戻ることにする。水平に数分程度歩くだけなのでまったく苦にはならないが、それゆえ逆にシールの着脱が面倒に感じる。
12:46-12:53 1507m 登山道合流。別荘地の鉄柵のちょっと手前辺りで、ゴールはもうすぐそこ。トレース上を一直線に滑って終了だ。
(2016/01/23)
四阿山下山後にR144経由で帰宅することにし、見つけたのがここ。
真田・東御側の温泉に比べて非常に空いているのがよい。ただし鹿沢ハイランドスキー場からの客でシーズン中は混雑するという情報もある(時間が早かったためかこの日はそれっぽい客はまったく見かけなかった)。
きれいな施設で、源泉掛け流しの檜風呂もとても快適。
冬期のためか露天風呂は閉鎖されていたが、室内風呂だけで十分満足。
入らなかったが岩盤浴もある。薄暗く仮眠室のようになっていて、疲れていたらぐっすり寝てしまいそう。
この風呂に入らんがために、今後もわざわざR144経由で帰ろうかという気にすらなる。