※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
今週末は春一番後に寒気が入り、どの山もあまりコンディションが良くなさそう。それでも乗鞍スキー場は晴れの予報で、昨日も雨ではなく雪だった様子。これならそれなりに楽しめるかもしれないと、先々週に続いて乗鞍に行くことにする。「ヤマテン」の予報だと上部はガスに覆われそうだが、どこにも行かずジッとしてるよりいいだろう。
今日はいつもの第3駐車場(やまぼうし駐車場)を利用。ゲレンデトップまで通常はリフト3つだが、ほとんど傾斜のない迂回コースをちょっと登れば、リフト券1回分を浮かせられる。試してみると、歩いて7分。これで400円の節約。このリフトに乗らないからといって早立ちできるわけではなく(どうせ上のリフトに乗る必要がある)、なんとも微妙なところだ。
9:41 1972m かもしかリフトトップ。
まずはツアーコースをシール登行。雪はほどよく締まっていて、トレース上を歩かなくても楽に登っていける。
位ヶ原から上は強風&ガス。朝はけっこう晴れていて山頂まできれいに見えていたのに、この時間はもうダメだ。
とはいえ、ここで撤退しなければならないほど酷いわけではない。とりあえず摩利支天分岐目指して登ることにしよう。
南西尾根上は凍結しているかもしれないので、ちょっと沢寄りを登る。実際は懸念したほどカリカリではなく、前回より登りやすかったくらい。位ヶ原と違って風もさほど当たらず、思ったより苦労せず登れる。
12:00-12:15 2776m 摩利支天分岐。
さすがに稜線上は風が吹き荒れ、ジッとしていられない。今日はこの天気だし、富士見沢を1本滑って終わりにしよう。ここなら視界が悪くても迷わず滑れるはずだ。
さっそく滑降ポイントの富士見沢源頭に向かおうとするが、ダマが他の登山者に写真撮影を頼まれ、強風で思うようにいかずにえらい時間を取られる。
それはいいとして、富士見沢源頭で待っていてもダマはなかなかやって来ない。様子を見に戻ってみると、これ以上進めないとバツ印を出している。例によってシールが剥がれて再接着できなくなったようだ。そのまま手に持って歩いてくればいいのに、富士見沢源頭がすぐそこだということを完全に忘れている。
12:17-12:30 2773m 富士見沢源頭。
ここも風が強いので、昼食は後回しにしてさっそく滑降開始。
上部はほとんど視界なし。ただ、右側の尾根はところどころ地肌が見えていて、完全に真っ白というわけではない。これならホワイトアウトに陥ることなく、多少は滑れるかもしれない。
しかし甘かった。その程度見えているだけでは何の役にも立たない。三半規管が完全にバカになり、上ってるのか下ってるのかもわからない状態。ターンのたびに転ぶ羽目になる。無木立のバーンはこういうときつらい。
それでもエコーラインを横断した辺りから雪面が明るくなり、視界が悪いなりに快適に滑れるようになる。フカフカのパウダーというわけではないが、クリーミーで滑りやすい雪質。これなら十分に楽しめる。
12:58 2350m 位ヶ原山荘。
この辺りはもう完全にガスの下。北西側は青空も見える。山頂は相変わらずガスに包まれているものの、先ほどより多少は薄まったようで、途中までなら視界もある。せっかくなので、標高差200mほど登り返して屋根板でも滑ろうか。
しかし時刻はすでに13時。ダマのシールが頼りないこともあり、結局はこのまま下山することに。
小屋の脇で昼食をとっていたら、海外のテレビクルーがやってきた。山頂はまだ真っ白。これではいい絵は撮れなかっただろう。
13:24 滑降開始。
ここからの針葉樹林帯の滑りは相変わらず面白い。上部の無木立バーンももちろん楽しいが、下山でこのルートを滑ると、山スキーっぽさが増して満足感が違ってくる。
途中、荒田沢橋でいったん車道に合流し、橋を渡ったところでアラタ沢左岸沿いにショートカット。ここは前回、ちょっとした登り返しがあり、あまりスムーズに滑れなかった。しかし今回は滑りやすい雪質だったためか、すんなり滑り抜けられる。
13:46 1997m 鳥居尾根・エコーライン分岐。
前回はここからまっすぐ鳥居尾根に進んだが、今日はエコーライン経由でゲレンデへ戻ることにする。鳥居尾根は木がちょっとうるさかったので、こちらはどうだろうというお試しだ。
が、これは失敗。新雪はほとんど積もっていなかったのに、傾斜が緩すぎて下りラッセルになってしまう。途中ショートカットできるところは楽しめたが、全般的に、単にシールを貼らずに戻れる、というだけのルートだった。これなら鳥居尾根のほうが山スキーっぽくてまだマシ。
最後はカモシカリフト下部に出てバックカントリーは終了。あとはゲレンデを滑って終了だ。
それにしても、下界はそれなりに晴れているだけに、ガスで真っ白の富士見沢は残念だった。
それでも金曜朝の時点で今週はダメかと思っていたので、結果的にそれなりの山行ができて満足ではある。
(2017/2/4)
最寄りの日帰り温泉施設「湯けむり館」も好きなのだが、スキーシーズンの夕方は混雑する。なので日帰り入浴可能な温泉宿を探し、20時前まで受け付けているということで選んだのがここ。メインの通り(県道84号)から道一つ入ったところにあるが、行きづらいということはない。
内湯と2つの露天風呂があり、ともに総檜造り。白濁した硫黄泉で、とても落ち着く。
浴槽は小さく、それぞれ3~4人程度しか入れないが、よほどタイミングが悪くない限りは混雑することはないだろう。
値段も安く、かなりお勧め。
ちなみに日帰り入浴の場合は事前に確認したほうがいいらしい。
(2017/2/18)
松本IC近く、山賊焼きで有名な定食屋。
ここの山賊焼きは胸肉が3枚分と量が多いので有名。量だけではなく、味のほうもニンニク風味で十分美味しく、食べられない分はテイクアウトもできる。
山賊焼きカレーの鶏肉はちょうど良い量だった。
駐車場:無料
ゲレンデトップまで:リフト3本 400円×3
駐車場は各所にあり、どこに止めてもゲレンデトップまでリフト3本。
一番下のリフトが8:30~、上のリフトが9:00頃。