※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
今週、私の車は修理中。ピエールの車はノーマルタイヤのため、とりあえずピエールの車で途中まで出かけ、どこか雪のないところでダマに拾ってもらおうかと思い連絡をとると、ダマは休暇を取り白石の七ヶ宿スキー場で滑ってるらしい。なぜそんなマイナーなところでと思いつつも、ならばと同じ東北道沿いの安達太良山に登ることにする。過去3回行ったうち2回は強風でゴンドラが動かずあきらめたことのある山だが、今回は天気予報を見る限りなんとか大丈夫そうだ。
起点となるあだたら高原スキー場からゴンドラ1本でスタート地点へ。ここから山頂までは標高差わずか350mだ。
9:25 登山開始。まずは五葉松だかなんだかわからないが背丈の低い松林の間を縫って進む。天気も良く、時折山頂が見え隠れして歩いていてすこぶる気持ちが良い。
やがて松林を抜けると本格的な登り。といってもたかが知れており、1519峰をトラバース気味に進んだ後は無木立の斜面を粛々と登るのみ。ただし風の強い場所のため、かなりの場所がガチガチに凍結している。昨シーズン1回だけ使ったコールテックスのニューシール、接着性能はなるほど素晴しいものだが、肝心の登坂能力は今日のような雪質ではあまりよろしくない。アイスバーンではまるで歯が立たず(ピエールのシールは問題ないといっていた)、吹き溜まりを選んでなんとか登っていく。
10:25 山頂の突起(俗に乳首と呼ばれる)の直下に到着。山頂まではピッケルが欲しくなるようなコンディションで、ダマも登るつもりがないようなのでここから下ることにする。
10:50 滑降開始。まずは東面の沢へ。前回は深いガスに包まれまるで様子がわからなかったが、今日は勢至平への滑降コースがよく見通せる。思ったよりすぐそこだ。
山頂直下はあちこち岩が露出しているが、すぐに快適な斜面になる。昨日までの積雪がサラサラパウダーになって吹きだまっており、自由自在に板を回せる。といっても距離は短く、あっという間である。
標高1550mで多少登り返し気味にトラバースし、篭山へつながる小尾根を越す。この先は黒がね小屋へ向かうルートと勢至平へ向かうルートとに分かれる。黒がね小屋へは沢の中をそのまま滑っていけば良いのでその点は魅力的なのだが、その後勢至平へ出るまでしばらく歩かなければならない。我々は予定通り右岸をトラバース気味に滑り、直接勢至平へ向かう。
勢至平は五葉松(?)が生い茂る緩斜面で、前回はジェットコースターのごとくトレース上を一直線に滑り抜けた記憶があるが、今回滑ってみるとそれなりにターンするスペースはある。雪質も良いので、予想を裏切りここでも快適な滑降ができた。
が、ここでダマのストックが折れる。昨年に続けて2回目だ。昨年は木に激突した際に肋骨とともに折れたのだが、今回は単に加重がかかっただけで折れた様子。確かに以前ダマのストックを借りた時に心もとなく感じたものだが、BDの細いカーボンストックはちょっと注意したほうがよさそうだ。
とりあえず私のストックをダマのと交換し、私が1本ストックで滑ることにする。まあこのコースであればたいして問題はなかろう。
黒鉄小屋との分岐にたどり着くと、南東に90°向きを変えしばらく一直線。前回は塩沢温泉へ降りるつもりだったためすぐに東へ向きを変えなければならなかったのだが、調子にのってトレース上をそのまま滑りすぎ、結局行き先を変更してスキー場へ戻ることになった。予定外だったが塩沢温泉から駐車場までタクシーで戻る手間がなくなり、逆に良かったということで今回ははじめからこちらのコースである。
勢至平の緩斜面を抜けると、後はスキー場へ向け登山者の細いトレース跡を滑ることになる。あまり楽しくなく、ダマも苦労している。途中で林道と交差するため、そこからは登山者のショートカットコースではなく林道を滑ることにする。雪がいいので林道といえどもなかなか楽しい。
標高1000mで林道はちょっとした登りとなり、沢を渡ったところでゲレンデ横に至る。前回は、再び登り返しが現れるのを恐れてここでスキー場に戻ったのだが、今回はそのまま林道を滑ることにする。が、なんのことはない、何の苦労もなくあっという間にそのままスキー場最下部に出ることができた。