※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
今年最初の山スキー。日本海側は近年まれにみる大雪で、12月とはいえすでに滑降可能な山は多い。といっても半年間まったく運動から遠ざかっているこの体、最初からラッセル必須のハードな山行はしたくない。
ということで、雪もほどほど、天気も良さげな湯ノ丸山に行くことにする。ピエールも滑ったことのない山であるし、初滑りにはちょうどいいだろう。
湯の丸スキー場から登ればあっという間のこの山であるが、天気もいいことだし、シーズン最初の足慣らしを兼ねて旧鹿沢温泉口から角間峠経由でのんびり登ることにする。
下山口付近の道路脇にある駐車スペースに車を置く。
雪は30cm程度。このフカフカ雪でこの積雪量ではターンのたびにエッジをこすってしまいそうだ。近くの根子岳にしようか迷うが、この天気ではへリスキーが飛びまくって興ざめだろう。板が傷つくのを覚悟でここを登ることにする。
ここしばらく入山者がいなかったようで、角間峠まではラッセル。といってもこの積雪量、運動不足のこの身でもたいしたことはない。まずは角間峠までのんびり歩く。
角間峠からは稜線上を進むことになるが、しばらくは深い樹林帯なので風は当たらない。だが雪は急激に深くなり、体力不足の身にはちょっとつらくなる。幸い昨日の登山者のトレースが残っていたので、ありがたく使わせてもらう。
11:35 湯の丸山頂着。2つのピークのうち三角点のあるほうだ。
山頂はいつもながら強風が吹き荒れており、先程までの暑さもどこへやらムチャクチャ寒い。アウターを着込んでも足りず、間食は後回しにして早々に滑り降りることにする。
頂上直下はこの風ゆえバリバリにクラストしているが、ちょっと滑るとすぐにフカフカのパウダーになる。しかもこれだけ人の入っている山なのに、私が滑るルートはいつもノーシュプール。中腹までは非常に気分良く滑ることができる。
しかし中腹からのルート取りに失敗。湯の丸スキー場からの登山道近くを滑るコースは以前滑って今ひとつだったので、今回は北寄りに意識して滑ってみたのだが、非常に濃い樹林帯に突っ込んでしまった。
ピエールはこういう樹林帯が得意で、初バックカントリーとなった西大巓でも深い樹林帯の中を猛スピードで消え去ってしまった。今回も短板とはいえうまくコントロールして滑り抜けていく。
やっとのことで、開けた鹿沢スキー場ゲレンデ跡地に着く。ただし下生えが埋まりきっていないので、開けているとはいえそれほど自由に滑れるものではない。
ゲレンデ跡を滑りきったところで林道に合流。ここからはそのまま下らず、林道を東に進む。登り気味のところもあるがシールを付けるまでもない。
東屋のある広場まで歩いたら、ここから最後の滑降。が、すぐに有刺鉄線の牧場の柵があるので要注意。クライマーのはずのピエール君、すっかり股関節が硬くなっているようで、乗り越える時足が上がらず無様に転けていた。
その先は再びゲレンデ跡。ここを滑りきるとすぐ車の停めてある車道だ。入山前に観察したように雪も少なく下生えも出ていたが、さほど引っかかることなく普通に滑ることができた。
(2005/12/30)
「雪山賛歌発祥の地」で知られる歴史ある温泉宿。
古色蒼然たる雰囲気のこぢんまりとした風呂で、シャワーなどの設備はないが、打たせ湯をシャワー代わりにできる。
シャワーがないため評価は落としているが(自分の場合は登山後の汗や日焼け止めをきれいさっぱり流し落とすことが目的なので)、温泉好きにはたまらなくいいところだろう。
(2015/1/15)
最近リニューアルされ、立ち寄り湯利用の場合は隣接する蕎麦処より入るようになった。
これは以前からだが茶色の湯ノ花が辺り一面にこびりついており、タオルに付いてしまうとなかなか落ちない。
結局そのタオルはあきらめて捨てた。