2006/02/05 富士山(二ツ塚)

目的地
富士山
地域
富士/丹沢
日時
2006/02/05
コース
太郎坊~二ツ塚(兄山)往復
メンバー
単独
装備
Rossignor:B2('04)/Rottefella:Cobra R8, Scarpa:T2('05)
天気
晴れ

コースデータ

コースタイム
太郎坊トンネル付近駐車スペース[7:58]↑[9:49]二ツ塚(兄山)(徒歩)↓[10:44]駐車スペース
山行時間
02:45
実移動時間
02:45
最高高度
1920m
最低高度
1276m
累積標高差(登り)
662m
累積標高差(下り)
662m
移動距離
6.65km
平均速度※1
2.41km/h

※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度

グラフ

記事

最近出版されたルート集に、宝永山のさらに下に双子山という寄生火山があり、ここがお手軽コースとして紹介されている(国土地理院地図には「二ツ塚」と表記されている)。以前はスキー場になっていたくらいの、初心者に最適なコースのようだ。
冬富士に関してはピエールが以前から宝永山を滑りたがっていたのだが、私個人は5合目とはいえ厳冬期の富士山に対する恐れもあり、これまで山スキーの対象として考えることはなかった。しかしこの双子山はずっと標高も低く傾斜も緩やかで、お手軽コース好きの私にはなかなか興味深い。
ということで近いうちに行ってみようとチャンスを伺うが、日本海側の超豪雪と相対し、今年は太平洋側の富士山は観測史上まれに見る少雪とのこと。1月から定期的に御殿場からの富士山ライブカメラをチェックするが、双子山の辺りは全然雪がつきそうにない。
それでも2月に入り、やっと太郎坊から上が真っ白になった。この辺りは砂礫地帯ゆえ少ない雪でも滑降できるはず。これ以上雪が積もるのを待ちきれずに行ってみることにする。

08:05 1286m<br />
08:05 1286m
08:22 1382m<br />
08:22 1382m
08:51 1553m<br />
08:51 1553m
09:29 1775m<br />
09:29 1775m

富士山スカイラインの途中、太郎坊トンネルの向こう側に数台の駐車スペースがあり、そこに車を駐める。御殿場口への道路(トンネルのすぐ手前で分岐する)はこの時期閉鎖されており、その先にある駐車場へは駐めることができない。自分が着いた時間はまだ車が少なかったが、実は人気ルートのようで、帰る頃にはトンネルの中までもズラッと路駐の車が連なっていた。

雪は数cm。出だしは小石がゴロゴロしているため、板を担いで歩く。
15分ほどで視界は開け、富士山が一望できるようになる。ここからシール登行。雪は少ないが、場所を選んで歩けばなんとかなりそうだ。
30分ほどで御殿場口駐車場の左手へ。この先は沢状の地形が現れ、そちらのほうが雪が吹き溜まっているので沢の中を歩くことにする。正面には二ツ塚の下側の弟山。
やがて沢から出ると、再び視界が開ける。思った以上にたくさんの人がいる。特に登山者の集団パーティーが多く、弟山などかなり人が取り付いている。
ここには何度も来ているという山スキーヤーが言うには、やはり今年は異常なくらい雪が少ないそうだ。彼らはもうあきらめて引き返すとのこと。

09:53 1909m<br />
09:53 1909m
09:53 1907m<br />
09:53 1907m
09:59 1843m<br />
09:59 1843m
10:10 1719m<br />
10:10 1719m

兄山の斜面は石ころだらけでシール登行もできそうにない。当然滑ることなどできるわけもないが、せっかくだし、体力作りと思ってスキーをデポして往復することにする。
標高1780mにスキーをデポし、20分ほどで兄山山頂へ。ここにも多くの登山者がいるが、特に見るべき光景はない。
さて下りはどうするか。滑れないことはない。だいたいトータルで7割方は滑れるだろう。しかし板を石でこすって傷つける覚悟は必要で、大事なバンディットをそんな目に遭わせたくはない。もう今日は偵察&体力作りと割り切って、板を担いで下ることにしましょう。
デポ地点から30分ちょいで太郎坊トンネルへ到着。
あっという間ではあるが、それほど物足りない印象はない。そういうことも含めて、雪さえあればここほど初心者に適したコースはないのではなかろうか。コースは適度な緩斜面だし、神楽ヶ峰や根子岳のようなスキー場アクセスによる煩わしさはない。都内から近く関越や中央道のような渋滞がないのもいい。
積雪情報さえつかむことができれば、今後は初心者を連れて行く場合の第1候補になりそうだ。