※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
今週末はどこも快晴予報だが、木曜の春一番の後なのであまり雪質は期待できない。それでも中越地方は金曜に雪に変わったようなので、多少はリカバリーされたかもしれないと、南魚沼の阿寺山に行くことにした。
駐車場所は最終除雪地点となる広堀橋。『山スキー百山』で発表されて以来年々人気が増し、今年はヤマレコにも多くの山行記録が投稿されている。しかし駐車スペースは数台分しかなく、その点でのキャパシティは少ない。今日は遅めに着いたため空いているか心配だったが、まだなんとか停めることができた。
ちなみに帰る頃には路肩のスペースだけでなく、狭い道路上にも路駐の車が並んでいた。といってもそれほど邪魔になるようなことはなく、少なくとも守門大岳の冬季登山口に比べればはるかにマシ。降雪時は除雪の邪魔になるので避けた方が良さそうだが、そうでなければ気にせず停めてもいいかもしれない。
7:59 380m 広掘橋。
まずは林道をシール歩行。新雪は20cmほどで、思ったよりフカフカ感を保っている。ここでこれなら、樹林帯の急斜面はさらに雪が深いはず。滑りはけっこう楽しめそうだ。
今日は遅めの出立となったため、すでにしっかりしたトレースが付いている。おかげでラクできるわけだが、この先の急斜面のラッセルがいかに大変かわかっているので、ちょっと申し訳なくもある。この時間のスタートとあっては、たぶん先頭に追いついてラッセルを交代することもできないだろう。
8:24 528m 林道終点手前。
ここで林道を離れ、山頂まで一直線に延びる北西尾根に取り付く。
尾根への取り付きポイントのみヤブっぽいが、すぐにいい感じのブナの疎林帯となる。とはいえ気楽に登れるような斜面ではない。狭い尾根の急登が続くので、休憩に適した場所もなかなか出てこない。完全にオーバーペースとなり、途中、緩斜面でやっと一息つけた時には、目まいがして倒れそうになった。
その後も急登が続く。急傾斜の苦手なダマがいれば、彼が手こずっている間に休むこともできるのだが、ピエールは「ペースが速すぎる」と文句を言いながらもすぐ後ろをついてくる。なかなか休むきっかけがない。
10:25 北西尾根1400m。
ここで急登は終了。阿寺山直下は池塘が点在する広大な湿原となっており、ここはその西端に当たる。
ちなみにこの直前で2人組に追いつきかけていたのだが、彼らはここでザックを下ろし、その後も登ってくることはなかった。この時点ではどうしたんだろうと思うのみ。
ともあれここまで来ればあと少し。すぐ隣の八海山などの景観を楽しみながら、緩やかで広大な雪原をのんびり登る。
山頂は標高差30m程度のちょっとした出っ張り。ここだけは雪が固く、シールが滑りまくって登るのに苦労した。
10:43-11:23 1508m 阿寺山。
先着は女性の2人組。ラッセルのお礼を言うと、すでにトレースがあったとのこと。実は後日ヤマレコを見てわかったのだが、先頭でラッセルしてくれたのは先ほど平原で追い越した2人組だった。1人がシールトラブルで遅れる間、もう1人が山頂まで登って引き返し、再度登り返していたところだったのだ。我々はちょっと離れたところを歩いていたため、お礼どころか挨拶さえできずに通り過ぎてしまった。
ともあれトレースのおかげで3時間かからずに登ることができた。感謝です。
昨年は晴れの予報にもかかわらずガスで何も見えず、ちょっと悔しい思いをした。今日は空気が澄んで展望はバッチリ。すぐ隣の八海山・越後駒ヶ岳・中ノ岳の越後三山はもちろんのこと、南西には巻機山、そして西には妙高・火打山や白馬三山も確認できる。
風がなく暖かいので、展望を楽しみながらゆっくり休憩する。
11:23 滑降開始。
まずは緩やかな山頂湿原の滑走。この辺りは樹林帯のように雪がたまっておらず、新雪は固いベースの上に10cmほど被っているだけ。しかしこれが逆に滑りやすく、傾斜が緩くともどんどん滑っていける。景観も良いのでなかなか快適だ。
1400mからは急傾斜の樹林帯へ。往路の尾根を離れ、ジャバミ沢との間の斜面を適当に滑る。こちらはそれなりに雪がたまっている。当初期待したほど新雪は深くなく、雪も重めではあるが、十分に楽しむことができる。
この斜面は急傾斜で緩急もあるため、滑降斜面を下まで見通せない。滑るにしたがって新たな斜面が見えるようになるわけだが、一見、次の斜面は木が濃くて滑りにくそうに見えても、実際にそこまで降りてみると決してそんなことはなく、次から次へと楽しげな疎林の斜面が現れる。実に快適なコースだ。
900mくらいからは地形が十分に埋まりきっておらず、ちょっとした小沢などのギャップが感じられるようになる。これまでに比べ木も濃くなって傾斜も急。ちょっと滑りにくくなってきたので、そろそろジャバミ沢に入ることにしよう。
沢底に降りるまでの斜面は雪がグチャグチャ。傾斜も急なため、これまでのように軽快には滑れない。それでもこの斜面はまだマシなはずで、沢底はもっとグチャグチャだろう。実際、過去2回は今日より遥かに上部斜面の雪がフカフカだったのに、沢底はベチャベチャで、ろくにターンもできないほどだった。この好天では今日もダメだろう。
しかし実際に沢底に降りてみると、思ったほどは悪くない。さすがに雪は重いのでしっかり腰を落として滑る必要はあるが、普通にターンはできる。沢底といってもU字型で十分広いし、それなりに楽しむことができる。
広堀川との合流点が近づいてきたら、沢底を離れて左岸斜面をトラバース。
全般的には下り勾配だが、ところどころ木をよけたりするため若干の階段登行も必要になる。特に初めて来た時は雪が少なかったためか、このちょっとした登り返しが多くなって手間取った。しかし今日はそれほどでもない。コース取りが良かったためか、比較的スムーズに林道に戻ることができた。
あとは林道ジェットコースター。あっという間に広堀橋に戻って終了だ。
(2018/3/3)
この日は「五十沢温泉ゆもとかん」で日帰り入浴を受け付けていなかったため、近くのこちらに来ることに。
デイサービスセンターの温泉を一般開放しているような印象を受けていたが、入ってみると(少なくとも外見は)ごく普通の日帰り温泉施設。
硫黄臭のする源泉掛け流しで、泉質は悪く成さそう。内風呂のみで取り立てて特徴はないが、まぁこれで十分。
(2018/3/3)
越後湯沢駅構内の大商業施設「CoCoLo湯沢」内にあるご当地グルメ店。どちらかというとB級グルメ的な指向で、駅ナカの観光客目当ての店としては、それなりの値段で食べられる。
この店自体は特段どうってことはないが、CoCoLo湯沢には他にも様々なレストランや巨大な土産物店がある。いろいろ見て歩くのも楽しい。
駐車場は広くて2時間無料。しかし冬に空いていた試しがない。この日は駅から10分、冬季有料(500円/日)の湯沢町営滝沢駐車場に停めることになった。