※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
GW後半の頸城・白馬ツアー2日目。今日から蓮華温泉2泊3日の極楽ツアーだ。
初日は栂池高原スキー場から蓮華温泉までのショートルート。早立ちする必要もないので、前夜泊まった糸魚川から栂池までゆっくり移動する。
車は2台あるので、本来は下山予定地の木地屋に1台停めておくのがベストなのだが、状況しだいで別の場所に下山することになるかもしれない。なので2台とも栂池高原に駐車する。
10:37 1827m 栂池ロープウエー自然駅発。
まずはお馴染みの天狗原への登り。
昨日の疲れは多少残っているものの、今日は蓮華温泉までのショートコース。先週、飯豊山でやった酷い靴擦れや昨日の手首の捻挫は多少心配だが、とりあえず今日のところは問題なかろう。
11:38 2190m 天狗原。
これまで何度もここまで登ってきているが、実はこの上の白馬乗鞍には登ったことがない。単調な無木立の斜面で、高度差も中途半端であまりおもしろくなさそうというのが理由だが、まだ時間は十分ある。このまま振子沢に滑り込んで蓮華温泉に向かうのも芸がないし、今日こそ上まで登ることにしましょう。
状況によってはそのまま反対側の天狗ノ庭尾根に滑り込んでもいい。
12:19 2425m 白馬乗鞍岳東端。
広い山頂はハイマツや岩が露出しており、反対側に行くのは面倒そうだ。
天狗ノ庭尾根はともかく、せめて白馬大池が見えるところまで行こうと思ったが、ちょっと中に入ったところでそれも諦め。適当なところでゆっくり昼休憩する。
ちなみにここで休憩していた人の話によると、栂池ロープウエーは今日で冬期営業終了らしい。なんでも蓮華温泉まで滑って1泊したいが、翌日ここまで戻っても滑り降りれないため(下部は雪がない) 、このまま下山するとのこと。
蓮華温泉からは木地屋へ滑り降りるのが普通だと思っていたが、そのあと栂池まで戻るのが面倒なためか、最近は(?)蓮華温泉から栂池スキー場まで登り返す人も多いらしい。
この時はふーんと聞き流していたが、実は我々にとっては非常にラッキーなことだった。後でわかるのだが、お陰で宿ががら空きだったのだ。
13:02 滑降開始。
登ってきた斜面は他と比べて若干傾斜は緩いが、雪はだいぶ荒れている。ちょっと北にトラバースしてから降りることにしましょう。
しかしどこまでいっても傾斜は強い。ダマはどんどんトラバースを続け、結局南北に広がる大斜面の北端を滑ることとなる。
これまで見た目で単調過ぎると判断していた斜面だが、滑ってみるとなかなか面白い。ダマにはこの傾斜はきついかと思われたが、途中からは十分キレイに滑れている。ふむ、無木立の広い斜面とはいえこの斜度を問題なく滑れるようになったか。これは、今後連れていけるコースが増えたということだ。
13:14 2197m 再び天狗原。
ここから振子沢へ滑り込む。15年振りだ。
このコースはあまりスキーを楽しめた記憶はないのだが、出だしはそこそこ傾斜があり、沢も広いので十分快適。なんだ面白いじゃないかと思うが、それも上部だけだった。以降はトラバースや緩斜面が続くことになる。まあクラシックルートだしこんなものだろう。これはこれで春スキーらしくてよい。
13:35 1660m 振子沢本流を抜け北西へトラバース。木の脇を滑り抜ける際、根元に潜んでいたウサギがビックリして逃げ去っていく。
やがて見通しの良い緩斜面。この斜面だけはしっかり記憶に残っており、非常に楽しめた印象があるのだが、さほど板は滑らず、期待したほど面白くはない。
そのまま乗鞍沢の1本東の沢に入り込み、しばし滑って林道に合流。あとは林道上を蓮華温泉に向かうだけ。傾斜はほとんどないが、シールを付けるまでもない。
14:04 1464m 蓮華温泉。
この時間ほとんど人はいない。もちろん時間が早いためではあるが、連休最終日のため宿泊客もそれほど多くなく、割り当てられた大部屋には我々の他に2名の親子連れがいるだけだった。
さて、蓮華温泉といえば露天風呂。歩いて15分ほどかかるし当初は内風呂だけでいいやと思っていたが、時間が早く、ほかに誰もいないようなのでせっかくなので入っておきましょう。
この時期入浴可能なのは仙気の湯と薬師湯の2つ。雪道で傾斜もあるためスキーを履いていく。
まずは仙気の湯。誰もおらず快適そうだが、せっかくなのでさらにその上の薬師湯も偵察。こちらは仙気の湯より小さく2~3人でいっぱいになってしまうが、居心地良さそうなのでこちらの風呂に入る。
入った瞬間、ダマはヤベー、ヤベーと繰り返す。確かになんともいえない素晴らしい気分。昨日からの疲れが一気にとれただけでなく、靴擦れや手首の捻挫さへ軽減されたような気さえする。
ともかく極楽の一言。