2004/05/03 白馬連峰(山ノ神尾根)

目的地
白馬連峰
地域
北ア後立山
日時
2004/05/03
コース
ロープウェイ自然駅~天狗原~山ノ神尾根~白馬乗鞍スキー場
メンバー
ピエール
装備
Elan:Stinger/BlackDiamond:Chili Cable→G3:TARGA T/9, Scarpa:T2('97)
天気
晴れ時々曇り

コースデータ

コースタイム
栂池ロープウェイ自然駅[11:10]↑[12:00]天狗原→[12:15]山ノ神尾根入口[12:35]↓[13:00]山ノ神↓[14:00]黒川沢堰堤(歩き)↓[14:45]白馬アルプスホテル
山行時間
03:35
実移動時間
03:19
最高高度
2162m
最低高度
875m
累積標高差(登り)
524m
累積標高差(下り)
1475m
移動距離
10.65km
平均速度※1
3.21km/h

※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度

グラフ

記事

2日目はオールドコースの山ノ神。もともとこの日は軽めにと考えていたので予定通りではあるのだが、翌4日は天気が大崩れするらしく、これがツアーの最後になる可能性が高い。
それを考えるとここで白馬岳なんだろうが、ピエールも私もあまり気乗りがせず(当初の目的はどうなったんだ?)、快適なキャンプ場で朝までぐっすり寝ていたので、もう遅い。どこか栂池スキー場からのお手軽コースに行くことにする。
昨日、候補の一つの紙漉き牧場コースの下山口を車で偵察し、あまりに上部で雪が切れていることがわかったので、こちらは却下。もう一つの候補の山ノ神コースを滑ることにする。
こちらも最後まで雪が付いていないのは同じなのだが、小谷村のホームページに4月末のコース状況が載っており、それによると黒川沢の堰堤まで滑ることができ、林道歩きは30分程度で済むようだ。この程度なら問題はない。
いざ滑ってみると、いかにも昔ながらの日本の山スキーコースといった感じで、金山沢のようにすっきり豪快に滑れるコースではない。ところどころ登り返しが必要だったり、思うままターンの決められない細い尾根があったりと、マイナス要因も多い。しかしこれはこれで変化に富み、滑り最優先ではない我々にはなかなか好ましいコースではあった。雪の豊富な時期であれば、間違いなくもっと楽しめただろう。

[1] 11:36 2012m<br />
[1] 11:36 2012m
[2] 11:44 2066m<br />
[2] 11:44 2066m
[3] 11:50 2110m<br />
[3] 11:50 2110m
[4] 11:57 2143m<br />
[4] 11:57 2143m

昨日同様ゴンドラ中間駅近くの駐車場に車を止め、ゴンドラ・ロープウェイを駆使して一気に栂池自然園へ。ここから天狗原へは高度差350m弱、ひと登りするだけだ。
天狗原はだだっ広く、山ノ神尾根への滑り口がわかりにくい。GPSがなければつらいところだったろう。
ヘリスキーヤーが次々と天狗原へ吐き出される中、GPSを頼りに平原を東北東へ進む。

[5] 12:12 2157m<br />
[5] 12:12 2157m
[6] 12:41 2142m<br />
[6] 12:41 2142m

ピエールはシールのないATOMICのスキーを持ってきており、終始ツボ足で歩く。途中ハイマツ帯の上を通るが、もちろん雪の下はスカスカ。当然ハマりまくり、一度など首までハマってなかなかピンチだったようだ。
樹が濃くて山ノ神尾根の滑り出しは見えないが、下り傾斜がついてきたのでシールをはずし、滑降を開始する。
しばらくGPSをチェックしながら注意深く滑っていくと、すぐに視界が開け、尾根の全貌が見渡せるようになる。意外と尾根上に小ピークが多く、巻いて行く箇所が多そうだ。

[7] 12:45 2061m<br />
[7] 12:45 2061m

とりあえず尾根上を滑り始める。
しばらくは快適だが、すぐに2072m峰に突き当たる。ここは左から巻く。
その先は比較的狭い尾根を木をかわしながら滑って行くのだが、これはこれで楽しい。小回りのテクニックさえあれば、ステップソールスキーにピッタリではないだろうか。
コース標識は視界の届く範囲内に必ずあるので(もちろんガスの濃い時は別だが)、見落とさないよう気をつけて進めばGPSもいらない。

[8] 12:56 1999m<br />
[8] 12:56 1999m
[9] 13:15 1768m<br />
[9] 13:15 1768m
[10] 13:21 1649m<br />
[10] 13:21 1649m
[11] 13:47 1255m<br />
[11] 13:47 1255m

が、標高1550m付近でルートがわからなくなる。コース標識は南に延びる沢の源頭についており、いかにもこの沢を滑れといった感じだが、この辺りはまだ沢には降りないはずだ。尾根上は狭く進めそうにない。
迷っていると、ちょっと前に追い越したパーティーが追いついてきて、ルートを教えてくれる。このコースは何度も滑ったことがあるそうだ。曰く、尾根を左から巻き気味に進むのが正解とのこと。しかしこの時期雪が切れており、ブッシュが酷くとても進めそうにない。やむなく右の沢をちょっと降り、そこから登り返して尾根の左斜面に出ることにする。
無事ルートに復帰し、しばらく滑るとやがて黒川沢への下り。急斜面で樹間が狭く、雪もあまり付いていないので結構苦労する。草の上を滑って尻餅をつき、尻が泥だらけになってしまった。

[12] 14:02 1142m<br />
[12] 14:02 1142m
[13] 4/26の同風景
[13] 4/26の同風景

最後は沢の中を滑る。堰堤の手前で雪は切れ、スキーはここで終了。小谷村のHPに載っていた数日前の写真では堰堤までしっかり雪が残っているのだが(P13)、この1週間で雪解けはかなり進んでいる。
左岸に小道を発見し、そのまま左岸から堰堤を越す。しかし堰堤の先は道がつながっておらず、逆に右岸に林道が延びている。しようがないので徒渉。雪解け水で流れが早く、一苦労する。
もたもたしていると、いつのまにか先ほどのパーティーに追い越されてしまった。右岸から堰堤を越えたらしく、どうやらそちらが正解らしい。
あとは林道を延々と歩く。上述のHPには「堰堤から30分」とあったが、なんだかんだで45分はかかった。シーズン中なら白馬乗鞍スキー場まで滑ることができ、あっという間なのだが……。
すっかり雪の解けた乗鞍スキー場内を通り、アルプスホテル前でタクシーを呼ぶ(よく考えたら林道に出た時点で呼べばよかった)。栂池スキー場までは意外と近く、1000円程度で戻ることができた。

周辺情報

ぽかぽかランド美麻 ★・・・・
700円

(2004/5/3)
翌日のスキーはあきらめて東京へ帰ることになったので、途中のオリンピック道路沿いにあるこの複合施設に寄ることにする。
しかし・・・最悪。イヤ、そんな酷いことはないのだが、ともかく規模の割に脱衣所が狭すぎる。特にGWで混雑していたせいもあり、そのアンバランスさが際だってしまった。


栂池高原スキー場~アルプスホテル

ロープウェイ自然駅まで
 駐車場:ゴンドラ中間駅 無料
 ゴンドラ片道 1,000円 ロープウェイ片道 720円

白馬乗鞍スキー場(アルプスホテル前)→栂池スキー場ゴンドラ中間駅まで
 タクシー 1,180円