※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
徳内ヨメのサトちゃんが久しぶりにバックカントリーに参戦したがっている。体調はまだ十分に回復していないようなので、軽めなところがいい。であればこの時期は白馬栂池が適当だろう。
ところでサトは、白馬でペンションを経営する有名テレマーカーI氏と中学時代の同級生だったらしい。その後は特に交流はないそうだが、これも何かの縁。せっかく白馬まで遠出することだし、テレマーカー御用達(?)のそのペンションに泊まることにする。
ところがダマは土曜の朝だけという中途半端な仕事があるらしく、初日はだいぶ遅れるとのこと。そして天気予報は土曜は良いが日曜は雨だという。当初は全員が揃う日曜日にどこかバックカントリーに出かけようかと思っていたのだが、この条件では適当なプランが思い浮かばない。
しょうがないので2日目のことは考えず、初日にダマをおいて天狗原まで登ることにする。天狗原に着いた時点で、乗鞍に登るなり山ノ神尾根を滑るなり、もしくはそのままゲレンデに滑り降りるなり考えよう。
遅めの時間に着いたせいか、ゴンドラ乗り場の駐車場はもういっぱい。本日泊まるペンションがゲレンデに隣接しているはずなので、そのペンションに車を置かせてもらう。下部のリフトは営業終了しているが、ゲレンデはまだ雪は十分ある。ペンションの裏からそのままゴンドラ乗り場まで滑っていくことができた。
ロープウェイに乗るためには登山届けを提出する必要がある。用紙はゴンドラ駅に備わっているので、それに記入するだけだ。
先週の遭難事故の影響か、ロープウェイ駅降り口で入山にあたっての注意事項が申し渡される。曰く、道に迷ったらウロウロせずにビバークするようにとのこと。まさに先週の話だね。
準備を整え、11:35 登行開始。普通なら1時間足らずで登れるコースであるが、サトはまだまだ体調が戻っていないようだ。相当バテている。時間見合いで山ノ神尾根を滑ろうかとも考えていたのだが、このバテ具合では天狗原往復にしておいたほうが良さそうだ。
13:15 天狗原の南端までなんとかたどり着く。後は平地なので大丈夫だろうと、目的地をもう少し先にある祠に設定。その辺りは腰掛けるのに手頃な岩がゴロゴロして休憩するのにちょうどいい。先に行ってコーヒーを沸かして待つ。やがて徳内夫妻も到着。風がありちょっと寒いが、ゆっくりと休憩する。
14:20 下山開始。ここはへリスキーのコースにもなっているため、赤旗(というよりしっかり作られた旗門)が短い間隔で並んでいる。むろん晴れた日はそんなもの必要なく、すぐ下に見える自然園に向かって大斜面を好き勝手に滑っていけば良い。
上部の急斜面はサトには厳しいかと思われたが、大斜面を端から端まで十分に使い切り、超大回りターンで無難に滑っている。なんだこれなら山ノ神尾根も行けたのではないか?
14:45 トイレ休憩も兼ねてロープウェイ自然駅まで戻る。さすがにあっという間だ。
ロープウェイ降り場の脇に、明日行われる山岳スキーレース日本選手権のルート旗が束になって置かれているのを発見。もう遅い時間だが、これから準備するんだろうか?
(すでにコース設定が終わった後の余りだったようだ。どっちみちコンディション不良によりコースはゲレンデ内に変更されたのであるが)
ロープウェイから下はどのようなルートを滑るかわからなかったのだが、何のことはない、クネクネした林道上をそのまま滑るだけだった。今日は意味もなくステップソール板を持ってきているので、林道のような緩斜面ではブレーキがかかってスムーズに滑れない。途中ショートカットできるところはあったが、概して面白くない。まあここは単なる下山ルートで、滑りを期待しちゃあダメなんだろうけど。
最後は栂の森ゲレンデに合流してバックカントリーは終了。しかしここからはまだ4kmものゲレンデ滑降が待っている。やっとペンションまで滑り降りると、しばらく前に着いたというダマがバルコニーで待っていてくれた。