※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
この時期限定の至仏山チャリ&スキー。昨年初めてチャレンジし、ガスにも関わらず非常に楽しめたので、今年もまた行くことにした。
このチャリ&スキーが楽しめるのは、鳩待峠までの除雪が終了してから一般車両が通行可能になるまでの間。つまり戸倉ゲートの冬季閉鎖解除日までだ。
今年の解除予定は来週金曜の21日。これは昨年の閉鎖時点の予定日で、正式なアナウンスはまだないが、この週末に登っておくことにした(実際の解除日は28日に延期された)。なにしろゲートオープン後は大挙して人が訪れる。静かな山行ができるのはこの時期だけなのだ。
チャリ&スキーといっても、通常は車の代わりに自転車を使うだけ。自転車で鳩待峠まで登るのが一般的だ。
ただ、自分は津奈木橋を起点としてQ字型に周回することにしている。津奈木橋から1866.9三角点まで登り(これがQのひげの部分)、ここを起点に周回するコースだ。
津奈木橋までなら、自転車での登りがたいぶ楽になる(勾配がきつくなるのは津奈木橋から先なのだ)。スキーでの登りは多くなるが、その分いっぱい滑れると思えばいい。鳩待峠スタートでは標高差的にちょっと物足りなく感じるので、むしろちょうど良いくらいだ。
6:13 1021m 戸倉ゲート前駐車地点。
まずは愛車BD-3で津奈木橋に向かう。
津奈木橋まではたいした勾配ではない。とはいえ普段自転車に乗り慣れていない上に、モノが18インチの小径自転車なので、ちょっとした上り坂でも疲れてしまう。昨年は一度も止まらず漕ぎきったが、その分、肝心のスキーのほうに影響が出た。今年は無理をせず、ところどころ自転車から降りて押して登る。
道路上は雪解け水で濡れているところも多い。先週は凍結していて登りづらかったようだ。幸い今日は凍結しておらず、普通に漕いでいける。
7:14-7:30 1337m 津奈木橋先第1カーブ。
道路脇に自転車を置き、ここからシール登行。
昨年4月頭に登ったときはヤブだらけだったが、今年は完全に埋まっている。昨年の苦労がウソのようにスッキリ登ることができる。
出だしはブナ林、やがて針葉樹~ダケカンバと植生は変わっていくが、全般的に木はまばらで、明るい疎林帯が続く。こういう尾根は登っていて気分が良い。下りも楽しみだ。
9:05 1866.9三角点。
ここで鳩待峠からのルートに合流。北側の展望が開け、尾瀬ヶ原や燧ヶ岳、そして真っ白な至仏山が望めるようになる。昨年はガスで何も見えなかっただけに、思わずテンションUP。来て良かった。
この先は展望の良い緩やかな斜面が続き、景色を楽しみながらのんびり登ることができる。
2000m、悪沢岳北側のオヤマ沢田代に出た辺りで森林限界。ここから山頂までは南北に延びる稜線沿いに歩くことになる。
今日は西風が強いという予報があり、この稜線は風に悩まされるだろうと覚悟していた。しかし実際に歩くのは稜線のちょっと東斜面になるためか、風はほとんど感じない。気温が高く、むしろもっと風が欲しかったくらいだ。
10:48-11:22 2225m 至仏山。
山頂からは360度の展望。空気も澄んでいて、谷川連峰や巻機山・越後駒ヶ岳など中越の山々がくっきり見える。もちろん尾瀬ヶ原とその向こうの燧ヶ岳・会津駒ヶ岳など、定番の展望も素晴らしい。
シーズン中は大混雑のこの山頂も、今日は誰もいない。一人でゆっくりと贅沢な時間を過ごすことができる。
さて滑降。予定通り東面のワル沢を滑る。
北東のムジナ沢も悪くはないが、その場合は山の鼻からの戻りに時間を取られる。今日はこの後まだ標高差350m余りの登り返しが控えているので、素直にワル沢を滑ったほうが無難だ。
このワル沢はともかく広大な無木立のバーン。独り占めするのがもったいないくらいだ。
東向きで日当たりが良いのでクラストしていることも多いが、今日は珍しく(?)ザラメ雪。雪面もフラットで、下手なゲレンデよりよほど快適に滑ることができる。
ただ、正直なところ快哉を叫びたくなるほどではない。ちょっと単調過ぎるのと、傾斜が中途半端。このようなザラメ雪の場合、急斜面を思いっきり滑るか、もしくは緩やかな樹林帯をどんどん滑っていくかのほうが個人的には好みだったりする。
1750m、沢筋がはっきりしてくる辺りから左岸を滑り、やがて1670mで針葉樹林帯へ。
ここからは傾斜が緩くなり、先ほど「好み」と書いたような地形となる(実際は木はもっと少ないほうがいい)。ただ、この辺りの雪はもう腐れ気味で、それほどは楽しめない。
1550mでワル沢右岸に徒渉。あとは鳩待峠ー山ノ鼻の登山道に合流すべく、緩斜面を東にダラダラと滑る。
ちなみに後で考えると、目指すのは鳩待峠ではなく1866.9三角点なのだから、別に鳩待峠ー山ノ鼻の登山道に合流する必要はなかった。鳩待峠を経由せず、もっと西側を登ったほうが効率は良かったはずだ。
11:51-12:02 1497m オヤマ沢。
ここで滑降はいったん終了。シールを付け、まずは鳩待峠に向かって登り返す。沢はまだ十分埋まっており、徒渉場所には苦労しない。
途中で鳩待山荘を左に見送り、鳩待峠-至仏山ルートに合流。登山道沿いに1866.9三角点を目指す。
昨年はこの最後の登り返しで足が止まり気味になった。今日はここまで無理せず登ってきたためか、さほど疲れを感じない。
いっそのこと、このまま悪沢岳まで足を延ばそうか――。
ただ、それだと途中にアップダウンがあり、登りの労力の割りに滑りを楽しめない。予定通り1866.9三角点までにしておこう。
13:15-13:24 1866.9三角点。
ここから津奈木橋に向かって最後の滑降。
さすがにこの時間はだいぶ雪が緩んでる。とはいえ、登っている最中から楽しみにしていた魅力的な疎林の尾根。個人的には広大なワル沢より滑っていて楽しい。
ただ、間違いやすい枝尾根も多い。この日はどんどん滑っていけたこともあり、間違って2回ほど違う尾根に入り込みそうになった。
最下部まで下るとさすがに雪はグダグダ。それでもヤブだらけだった昨年に比べれば全然マシで、最後まで楽しく滑ることができた。
13:50-14:03 1337m 津奈木橋先第1カーブ。
ここでスキー登山は終了。あとは戸倉まで自転車で下り坂を一気に――といきたいところだが、年代物の我がBD-3は、ちょっとスピードを出そうものなら前輪が大きくぶれて制御不能になる。終始ブレーキをかけっぱなし、時速20kmも出せずにこわごわと下ることになる。結局、戸倉ゲートまで30分近くかかった。
ともあれシーズン前の至仏山、天気に恵まれて非常に充実した山行ができた。
滑降自体も面白かったが、なによりこの青空の下、一人静かに至仏山を周回できるのがいい。
自転車を持ち出す手間はかかれども、それだけの価値は十分にあった。
(2017/4/16)
R120から武尊牧場側にちょっと入ったところにある温泉施設。辺りにはいろいろ温泉施設はあれど、尾瀬からの帰り道に「これだ」という温泉が見つからず、試してみることにした。
源泉かけ流しの天然温泉ということだが、アルカリ性単純温泉ということで、泉質の良さを感じるほどでもない。
さほど大きな施設ではないが、露天風呂は心地よかった。
設備の割りに割高感はあるが、「ほっこりの湯」「わたすげの湯」はイマイチで、しかし老神温泉まで行くのは面倒、というようなときには有力な候補になる。
(2017/4/16)
牛すじラーメン 950円
赤城ICからR17上武道路に向かう途中にあるラーメン屋。
「牛すじ家」が臨時休業で、そういえば道筋に牛すじラーメンの看板を出している店があったことを思い出し寄ることにした。
牛すじラーメンは具だくさんでかなりうまい。この手の「創作めん」を標榜している店は、変わり種自体を売りにしていて、味はイマイチなことも多いと思うのだが、ここはほかのメニューも美味しそう。
主人が話し好きで、この日は私一人だったこともあり、ずっとおしゃべりすることになった。正直もう少し食事に集中したいところはあったが、好感の持てる方で悪い感じはしない。
お土産に冷凍柿をもらった。
(2017/4/23)
あさりラーメン 850円
もつ煮込み単品 550円
先週のいい印象があり、渋川から遠回りしてわざわざ立ち寄った。
あさりラーメンは魚介の具だくさん。ラーメンスープを使わずに炊き上げるらしく、魚介出しが利いてい美味しい。
ただ、殻付きのベビーホタテが恐ろしく不味い。他のすべての良い要素をダメにするほど。
もつ煮はラーメンもあるが、今日は単品で。これは普通に美味い。次回はもつ煮ラーメンにしよう。