※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
山っぽい雰囲気が味わえ、傾斜が緩い入門者向けコースを探している。ガイドブックに載っているメジャーコースはどれも一長一短あり、欲を言えば決め手に欠ける。
そんな中、武尊牧場の上部が緩斜面コースとして紹介されていたのを思い出す。とりあえず偵察してみようと、久々にステップソースの細板を引っ張り出す。ついでに武尊山も登っておこう。
ところが昨日まで続いた大雪でラッセルがきつく、とてもじゃないが武尊山頂どころではない。傾斜も緩やかすぎ、これだけの新雪だとステップソール板ではまるで滑らない。初めて「来なくても良かった」と感じる山行になってしまった。
自然観察または武尊山登頂を目的とした場合には良いコースなのだろうが、初心者用山スキーコースとしては失格。
武尊牧場スキー場の最上部からスタート。この日の入山者は誰もおらず、初めからラッセルになる。
しばらくは傾斜の緩やかな牧場内を進む。ステップソールで登れないこともないが、この雪質では多少厳しいものがあるので、途中でシールを付ける。
20分ほど歩くと牧場は終わり、多少木の濃い林間となる。ますますラッセルが深くなり、たいして登っていないのにかなり疲れる。この時点で武尊山登頂はあきらめ、目標を避難小屋に切り換える。
やがて左右の視界が開けてくると、細い馬の背状の尾根(といっても前後の斜面と比べての話で、尾根自体は十分広い)への下りへ差し掛かる。本日はまったくの凪だが、地形的に風の通り道になるはずで、シュカブラが発達している。デコボコしているが雪はクラスト気味のため、林間よりはるかに登りやすい。
しばらく平地が続くが、やがて斜度が適度に出てきて、ブナの大木が目立つようになる。こうなるとスキーの格好の斜面だ。ここまではともかく、この先このような斜面が続くようであれば結構期待できるのではないか。
しばらくは気分の良いブナ林の登行。ウサギやキツツキも時折見かける。ウサギの足跡であればどの山にもあるし、キツツキのドラミング音もよく聞く。しかし姿をこれほど見かけられる山というのも珍しい。
P6の先からは針葉樹林帯となり、斜度もなくなる。こうなると下りは最悪だ。目標の避難小屋まではとりあえず進むことにするが、結果的には何の意味もない、視界の効かない針葉樹林帯を散歩しただけで終わった。
12:45 避難小屋近くの開けた平地に出る(P8)。小屋はもうちょい西の武尊田代よりのようだが、行く意味もないのでこの辺で打ち止めにしましょう。
13:10 休憩もそこそこに出発。まずは針葉樹林帯の緩斜面。新雪上は全然滑らないので登りのトレース上をちんたら進む。やがてブナ林の格好の斜面に差し掛かるが、ステップソースが邪魔して期待したほどには滑ってくれず、この絶好の斜面もほとんど直滑降だ。
馬の背からはずっと歩き。登り返しで若干ステップソールが役に立ったものの、総じて普通の板のほうがもうちょい滑れて楽しめただろう。
もうそろそろ牧場、という辺りで突如大量のトレースが現れる。ここまでは人の入った形跡すらないまったくの単独行だったのだが……。スノーシューが多く、あちこち歩き回っているようなので、たぶん自然観察のツアーか何かなんだろう。幸いにも高速道路のような立派なトレースができていたので、緩斜面ながらトレース上を滑って苦労せずにスキー場まで戻ることができた。
(2004/1/18)
ネット上に「『花咲の湯』は混雑する、『しんめいの湯』が穴場で良い」旨の情報があった。穴場といっても食事もできる立派な施設らしい。私にとって人が少ないことが良い風呂の条件なので、まずはここに向かう。
が、入ってみると人が少ないどころか従業員すらいない。
どう見ても営業はしているのだが、待てど叫べど誰も出てこないので、さすがにあきらめ。
(2005/1/23)
昨年訪れたときには従業員すらいなかった立ち寄り湯だが、今回はさすがにいた。が、客は風呂上がりに食事をしている2名がいるだけで、風呂は貸し切り。
近くに人気の「花咲の湯」があるとはいえ、スキー場のそばにあるのになぜこんなに空いているのだろう。
小さい設備だが必要なものは揃っており、何より空いているところが○。
(しかしたまたまかも知れず、車3台ほどの団体がくればそれだけで評価は逆になっていただろう)