※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
土曜は日本中好天。こういう日は普段天気の悪い日本海側の山にでも行きたいものだが、ダマは乗鞍岳に行きたそうにしている。
乗鞍岳はこの時期クラストしまくってスキーではあまり楽しめないことも多いが(実際、水曜の情報だとシュカブラだらけでろくに滑れなかったらしい)、土曜はさほど風が強くないらしく、登山としては十分に楽しめそう。それもまたいいかと思い、乗鞍岳に行くことにする。
ダマはピッケルがないので剣ヶ峰は危険かもしれないが、まあ状況を見てゴールを決めよう。
で、結局のところ剣ヶ峰はやめて摩利支天岳をゴールにしたのだが、結果的に大正解。
剣ヶ峰は暴風と氷結バーンで大変だったらしいが、摩利支天岳のほうは風に悩まされることもなく、雪も吹き溜まっていたので登山としてもスキーとしても十分に楽しむことができた。
新雪もそこそこ積もっていたので下部のツアーコースも快適だったし、なんだかんだで大満足の1日となった。
9:51 1983m かもしかリフト最上部発。切り開きのツアーコースを登る。
天気が良く、風も当たらないのでこの時期なのにアウターがいらない。
新雪は10cmほど。さほど多くはないが、ガリガリを覚悟していたのでこの程度でもうれしい。
すでにしっかりとトレースがついているが、雪は非常に軽く、先行者を追い越す時などラッセルしてもほとんど苦にならない。
ダマはシールが黴びてダメになったらしく、私のステップソール用の細いシールを貸している。板に合わずに滑走面がかなり露出しているため、なかなか登れずに苦労している。
11:15 2370m ツアーコース終点。さらに登って位ヶ原へ。
今日は高気圧に覆われ穏やかな天気ということだが、さすがにここから上は風が強い。アウターを着てバラクラバを被り、完全装備で望む。
さてこの先だが、剣ヶ峰と摩利支天岳、どちらに登ろうか。
風は強くとも、普段に比べれば全然マシなはず。この時期に剣ヶ峰まで登るチャンスはそうそうないだろうし、肩ノ小屋に板をデポして剣ヶ峰までピストンするのもありだ。
ただ、ここまでいかんせん時間がかかり過ぎている。やはり摩利支天岳が無難か。こちらならスキーも楽しめるだろうし。
ということで途中で肩ノ小屋へのルートを外れ、摩利支天分岐(摩利支天岳・富士見岳間コル)目指し東南尾根に取り付く。
尾根上はさすがにツルツルの箇所が多い。沢筋は雪が吹き溜まって登りやすいが、硬い雪の上に被さっているため、表層が流れて歩きにくいところもある。
12:54-13:25 2790m 摩利支天分岐。これまで乗鞍は剣ヶ峰にしか登ったことがないので、不消ヶ池や畳平など北側の風景が新鮮だ。
そのまま登山道を通って南西に見えるコロナ観測所に向かおうとするが、氷結していてシール登行では厳しい。板を担いで登ってもいいが、標高差はさほどないし、滑ってもガリガリで面白くないだろう。
ということで板をデポし、山頂までアイゼンで往復することにする。
13:40-13:53 2870m コロナ観測所(摩利支天岳山頂)。展望もいいし、なんだか登山として普通に楽しい。ここまで登っておいて良かった。
しばらく観測所の周りをウロウロし、デポ地点へ下山。
登る際は登山道通りにグルッと迂回してきたが(それでも最後は面倒になってショートカットした)、アイゼンがよく利くのをいいことに、帰りはデポ地点に向かって真っ直ぐ下る。つまずいて転んだりしたら止められないので、本来ならピッケルも必要なところだ。
14:09-14:23 2803m デポ地点の摩利支天分岐から外輪山上をちょっと北東に登り、南西尾根の頭から滑降開始。
新雪の吹き溜まりとクラストバーンが入り交じり、ちょっと滑りづらい。
しかし沢の形状がはっきりしてくると、そこからは新雪が吹き溜まって非常に楽しい。すでにクラストしかかっているのだが、その微妙な雪質がかえってやる気をそそる。ほかに人がいないのをいいことに、ターンの度にバカみたいに「気合いだー」と叫びまくって滑り降りていく。
やがて位ヶ原。傾斜は緩く、ほとんど直滑降で滑り抜ける。
14:44 2550m 位ヶ原末端。ここからツアーコースまで、短いながらもほぼ無木立の快適な斜面。すでに多くのシュプールで荒らされているが、それでも楽しい。
ツアーコース終点からは切り開きのコース。むろんここもシュプールだらけで、オフピステのゲレンデと変わらない。とはいえ雪質が良く、やはり快適に滑っていける。
そのままゲレンデに滑り込んで終了だ。
(2014/12/23)
Mt.乗鞍スノーリゾートの下にある人気の日帰り温泉施設で、人は多いが広いのであまり混雑感はない。
ともかくここの湯は大好き。乳白色で、硫黄臭は強いがむしろいい臭いにすら感じる。
湯上がりに着たTシャツにもこの臭いはこびりつき、1回や2回の洗濯では取れないほど。
(2015/2/7)
「広い」と書いたが、スキーシーズン土曜夕方のラッシュに耐えうるだけのキャパはない。
脱衣所も洗い場も内風呂も露天風呂もいっぱい。
ただ、待ちは発生しなかったし、なにしろ湯がいいのでこの程度なら目をつぶれる。
(2015/2/7)
食べログによると、営業は「売り切れまで(大体16時から19時位)」ということだったので、事前に電話で確認。この日は17時までということだったので、入浴前のボサボサ頭のまま行く。
食べたのは月山山菜蕎麦にも似た「とうじ蕎麦」。値段は高いけどこの手の蕎麦はけっこう好み。
奈川の郷土料理らしく、以前はそれほどメジャーでもなかったような気がするが、最近はあちこちで見かける。ただ、どこも値段は高い。
この店は蕎麦(鍋)のアフターで雑炊を頼めるところが良い。蕎麦だけでは物足りないが、雑炊のお陰でかなりお腹いっぱいになる。