2015/02/07 乗鞍岳(摩利支天岳)

目的地
乗鞍岳
地域
乗鞍/御嶽
日時
2015/02/07
コース
乗鞍スキー場~摩利支天岳往復
メンバー
ダマ
装備
K2:BACKUP('12)/Voile:Switchback X2, Scarpa:T2('13)
天気
晴れ

コースデータ

コースタイム
かもしかリフト最上部[9:52]↑[11:15]ツアーコース終点↑[12:56]摩利支天分岐[13:26]↑[13:39]摩利支天岳[13:53]↓[14:01]摩利支天分岐[14:52]↓ツアーコース終点↓[15:12]かもしかリフト最上部(ゲレンデ合流)
山行時間
05:20
実移動時間
04:08
最高高度
2858m
最低高度
1973m
累積標高差(登り)
909m
累積標高差(下り)
885m
移動距離
8.16km
平均速度※1
1.97km/h

※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度

グラフ

記事

土曜は日本中好天。こういう日は普段天気の悪い日本海側の山にでも行きたいものだが、ダマは乗鞍岳に行きたそうにしている。
乗鞍岳はこの時期クラストしまくってスキーではあまり楽しめないことも多いが(実際、水曜の情報だとシュカブラだらけでろくに滑れなかったらしい)、土曜はさほど風が強くないらしく、登山としては十分に楽しめそう。それもまたいいかと思い、乗鞍岳に行くことにする。
ダマはピッケルがないので剣ヶ峰は危険かもしれないが、まあ状況を見てゴールを決めよう。

で、結局のところ剣ヶ峰はやめて摩利支天岳をゴールにしたのだが、結果的に大正解。
剣ヶ峰は暴風と氷結バーンで大変だったらしいが、摩利支天岳のほうは風に悩まされることもなく、雪も吹き溜まっていたので登山としてもスキーとしても十分に楽しむことができた。
新雪もそこそこ積もっていたので下部のツアーコースも快適だったし、なんだかんだで大満足の1日となった。


09:50 1973m<br />かもしかリフト最上部より入山
09:50 1973m
かもしかリフト最上部より入山
10:27 2131m<br />1番標識から剣ヶ峰・摩利支天岳
10:27 2131m
1番標識から剣ヶ峰・摩利支天岳
10:45 2229m<br />3番標識。中央アルプスを背景に
10:45 2229m
3番標識。中央アルプスを背景に
10:57 2300m<br />5番標識上部より槍・穂高
10:57 2300m
5番標識上部より槍・穂高

9:51 1983m かもしかリフト最上部発。切り開きのツアーコースを登る。
天気が良く、風も当たらないのでこの時期なのにアウターがいらない。
新雪は10cmほど。さほど多くはないが、ガリガリを覚悟していたのでこの程度でもうれしい。
すでにしっかりとトレースがついているが、雪は非常に軽く、先行者を追い越す時などラッセルしてもほとんど苦にならない。

ダマはシールが黴びてダメになったらしく、私のステップソール用の細いシールを貸している。板に合わずに滑走面がかなり露出しているため、なかなか登れずに苦労している。

11:14 2367m<br />ツアーコース終点の分岐標識
11:14 2367m
ツアーコース終点の分岐標識
11:36 2478m<br />位ヶ原
11:36 2478m
位ヶ原

11:15 2370m ツアーコース終点。さらに登って位ヶ原へ。
今日は高気圧に覆われ穏やかな天気ということだが、さすがにここから上は風が強い。アウターを着てバラクラバを被り、完全装備で望む。

さてこの先だが、剣ヶ峰と摩利支天岳、どちらに登ろうか。
風は強くとも、普段に比べれば全然マシなはず。この時期に剣ヶ峰まで登るチャンスはそうそうないだろうし、肩ノ小屋に板をデポして剣ヶ峰までピストンするのもありだ。
ただ、ここまでいかんせん時間がかかり過ぎている。やはり摩利支天岳が無難か。こちらならスキーも楽しめるだろうし。

12:20 2615m<br />摩利支天岳への登り
12:20 2615m
摩利支天岳への登り
12:34 2683m<br />剣ヶ峰
12:34 2683m
剣ヶ峰
13:10 2784m<br />摩利支天分岐直下
13:10 2784m
摩利支天分岐直下
13:13 2784m<br />摩利支天岳山頂へ
13:13 2784m
摩利支天岳山頂へ

ということで途中で肩ノ小屋へのルートを外れ、摩利支天分岐(摩利支天岳・富士見岳間コル)目指し東南尾根に取り付く。

尾根上はさすがにツルツルの箇所が多い。沢筋は雪が吹き溜まって登りやすいが、硬い雪の上に被さっているため、表層が流れて歩きにくいところもある。

13:26 2794m<br />不消ヶ池・畳平
13:26 2794m
不消ヶ池・畳平
13:36 2840m<br />山頂のコロナ観測所
13:36 2840m
山頂のコロナ観測所
13:36 2840m<br />乗鞍連峰北部の山々と北アルプス
13:36 2840m
乗鞍連峰北部の山々と北アルプス
13:41 2850m<br />コロナ観測所の下を通って山頂へ
13:41 2850m
コロナ観測所の下を通って山頂へ

12:54-13:25 2790m 摩利支天分岐。これまで乗鞍は剣ヶ峰にしか登ったことがないので、不消ヶ池や畳平など北側の風景が新鮮だ。
そのまま登山道を通って南西に見えるコロナ観測所に向かおうとするが、氷結していてシール登行では厳しい。板を担いで登ってもいいが、標高差はさほどないし、滑ってもガリガリで面白くないだろう。
ということで板をデポし、山頂までアイゼンで往復することにする。

13:43 2855m<br />摩利支天岳より肩の小屋・剣ヶ峰
13:43 2855m
摩利支天岳より肩の小屋・剣ヶ峰
13:45 2856m<br />コロナ観測所西側
13:45 2856m
コロナ観測所西側

13:40-13:53 2870m コロナ観測所(摩利支天岳山頂)。展望もいいし、なんだか登山として普通に楽しい。ここまで登っておいて良かった。
しばらく観測所の周りをウロウロし、デポ地点へ下山。
登る際は登山道通りにグルッと迂回してきたが(それでも最後は面倒になってショートカットした)、アイゼンがよく利くのをいいことに、帰りはデポ地点に向かって真っ直ぐ下る。つまずいて転んだりしたら止められないので、本来ならピッケルも必要なところだ。

13:48 2857m<br />槍ヶ岳・穂高岳アップ
13:48 2857m
槍ヶ岳・穂高岳アップ
14:25 2742m<br />摩利支天分岐から東南斜面の滑降
14:25 2742m
摩利支天分岐から東南斜面の滑降
14:30 2610m<br />沢筋は雪が吹き溜まっていて楽しいが、、、
14:30 2610m
沢筋は雪が吹き溜まっていて楽しいが、、、
14:33 2590m<br />ちょっとクラスト気味
14:33 2590m
ちょっとクラスト気味

14:09-14:23 2803m デポ地点の摩利支天分岐から外輪山上をちょっと北東に登り、南西尾根の頭から滑降開始。
新雪の吹き溜まりとクラストバーンが入り交じり、ちょっと滑りづらい。
しかし沢の形状がはっきりしてくると、そこからは新雪が吹き溜まって非常に楽しい。すでにクラストしかかっているのだが、その微妙な雪質がかえってやる気をそそる。ほかに人がいないのをいいことに、ターンの度にバカみたいに「気合いだー」と叫びまくって滑り降りていく。

14:36 2561m<br />まもなく位ヶ原の緩斜面
14:36 2561m
まもなく位ヶ原の緩斜面
14:39 2522m<br />位ヶ原はほぼ直滑降
14:39 2522m
位ヶ原はほぼ直滑降
14:48 2421m<br />位ヶ原末端からツアーコースへの斜面
14:48 2421m
位ヶ原末端からツアーコースへの斜面
15:01 2241m<br />ツアーコースを滑る
15:01 2241m
ツアーコースを滑る

やがて位ヶ原。傾斜は緩く、ほとんど直滑降で滑り抜ける。

14:44 2550m 位ヶ原末端。ここからツアーコースまで、短いながらもほぼ無木立の快適な斜面。すでに多くのシュプールで荒らされているが、それでも楽しい。

ツアーコース終点からは切り開きのコース。むろんここもシュプールだらけで、オフピステのゲレンデと変わらない。とはいえ雪質が良く、やはり快適に滑っていける。
そのままゲレンデに滑り込んで終了だ。


周辺情報

乗鞍高原 湯けむり館 ★★★★・
720円

(2014/12/23)
Mt.乗鞍スノーリゾートの下にある人気の日帰り温泉施設で、人は多いが広いのであまり混雑感はない。
ともかくここの湯は大好き。乳白色で、硫黄臭は強いがむしろいい臭いにすら感じる。
湯上がりに着たTシャツにもこの臭いはこびりつき、1回や2回の洗濯では取れないほど。


(2015/2/7)
「広い」と書いたが、スキーシーズン土曜夕方のラッシュに耐えうるだけのキャパはない。
脱衣所も洗い場も内風呂も露天風呂もいっぱい。
ただ、待ちは発生しなかったし、なにしろ湯がいいのでこの程度なら目をつぶれる。


そば処「御池」 ★★★★・
とうじそば 3,200円(2人前) アフター雑炊セット 300円(1人前)

(2015/2/7)
食べログによると、営業は「売り切れまで(大体16時から19時位)」ということだったので、事前に電話で確認。この日は17時までということだったので、入浴前のボサボサ頭のまま行く。
食べたのは月山山菜蕎麦にも似た「とうじ蕎麦」。値段は高いけどこの手の蕎麦はけっこう好み。
奈川の郷土料理らしく、以前はそれほどメジャーでもなかったような気がするが、最近はあちこちで見かける。ただ、どこも値段は高い。
この店は蕎麦(鍋)のアフターで雑炊を頼めるところが良い。蕎麦だけでは物足りないが、雑炊のお陰でかなりお腹いっぱいになる。