※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
湯ノ丸界隈ではこれまで湯ノ丸山から鹿沢温泉へのコースしか滑ったことがなかったが、地蔵峠挟んで向かい側の池の平湿原にも程よいショートコースがあるらしい。滑りの要素は少なそうだが、湯ノ丸山と組み合わせるにはちょうど良さそうだ。ダマとの今シーズンは1発目はここに行くことにする。
ダマの車をいつもの鹿沢温泉そばの駐車スペースに置き、私の車で湯ノ丸スキー場まで戻る。
まずは池の平。
湯ノ丸スキー場第6リフトにて標高1960mまで登り、シールを付け登山開始。他のパーティは林道から登るということで東に向かっていったが、我々は直登することにする。斜度的には直登でもなんの問題はないのだが、木が非常に濃い。屈んだり枝を掃ったりしながらスペースを見つけてなんとか登っていく。
10:15 池の平湿原を取り巻く半環状の尾根上に到着。一気に展望が開ける。登ってきた北面とは違い、池の平側の南面は樹間が広く、雪質もさほど悪くなさそうだ。このままここから滑り降りてもよさそうだが、予定通り尾根の最高地点である雲上の丘まで進み、そこから滑ることにする。
10:30 雲上の丘到着。ここから池の平までは完全な無木立。ひろびろとして見た目は最高だが、なにしろ晴れた日の無木立の南斜面、雪はよくない。しかしまあこの斜面を滑ることにしましょう。
案の定、見た目ほどの面白さは感じられないままあっという間に湿原まで滑り降りる。振り返って見る感じでは最高の斜面なのだが、左右の樹林帯を滑ったほうがよかったかもしれない。
真っ平らな湿原を意味なく周遊した後、再び半環状の尾根へ、今度は北東の斜面を登る。尾根上はスノーシューイングのツアーコースになっているようで、多数のトレース跡がある。
尾根上からは林道を北西にショートカット。スキー場からの登りに使った斜面は木が濃くてとても滑れたもんじゃなかったが、こちらは適度な樹間で、緩斜面ながら雪も良く非常に快適に滑れる。そのまますぐに林道に合流し、あとは十分にトレースのついた林道を滑ってあっという間にゲレンデへ戻って終了である。
車内で昼食後、湯ノ丸山へ登るべく道路挟んで反対側のゲレンデへ。池の平側の高速リフトと違い、こちらのリフトはごく短い。つい最近までは300円だったこともあり、500円という値段は非常に高く感じる。当初はリフトなんか使う必要ないと考えていたが、なんだかんだで疲れたので結局使うことにする。
リフトから降りたら後は湯ノ丸山まで一直線。
トレースは多いがスノーシューの跡が多く、後半の急斜面をシールで登るには多少の技術がいる。急登の苦手なダマは案の定なかなか登れず、横を年配の方がスイスイ登っていくのを見て「ちくしょ~」と叫んでいる。
13:35 山頂着。最近は鹿沢温泉から登ることが多く北側のピークを終着としていたが、今回は南側のピークを終着とする。
13:55 滑降開始。上部の滑降は相変わらずおもしろい。晴天続きと思われたが、10cm程度ながら新雪も積っており、適度な急斜面を快適に滑ることができる。
木が濃くなってからは、今回は右寄りにルートをとる。鹿沢スキー場跡に至るまでのこの樹林帯については、どこを滑るのが一番快適かいろいろ試行錯誤しているのだが、今回のルートは樹間もさほど狭くはならず、ダマはともかく私にはなかなか楽しめた。ただし右に寄りすぎ、いつものスキー場跡に戻るために多少のトラバースが必要になった。
しかし……そもそもスキー場跡に戻ったのは正解だったのか。
かつては自在に滑ることのできた斜面もいつのまにか下生えが成長しており、非常に滑りにくくなっている。今後このコースは辛くなるかもしれない。
最下部のスキー場跡はいっそうひどいことになっており、ショートジャンプターンを駆使してなんとか切り抜ける。
そのまま道路まで滑り、14:50 滑降終了。そこそこの時間になっている。これまで湯ノ丸山だけでは中途半端に物足りなさが残ったが、池の平との組み合わせは時間的にも疲労度的にもなかなかちょうど良いものになった。