※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
今週土曜は高気圧に覆われ、特に信越の西側は山間部も快晴を望めるらしい。ならば妙高か乗鞍辺りが適当か。迷った末、ダマの希望もあって乗鞍に行くことにする。
この時期の乗鞍は剣ヶ峰などのピークにこだわらず、バックカントリーに徹したほうがなんだかんだで楽しめる。摩利支天すべり台や富士見沢辺りを滑ることにしよう。時間的に2本はいけるはずだ。
さらに最後はツアーコースでなく、鳥居尾根経由で戻るというのはどうだろう。この尾根は必ずしもスキー向きとはいえないようだが、切り開きのツアーコースよりバックカントリー感を味わえるはずだ。
朝7時、道の駅「風穴の里」でダマと待ち合わせ。例によってダマは30分ほど遅れるとのこと。まぁこれくらいは想定済み。結果的にリフトが運行する8時半にちょうどスタートすることができた。
9:14 1972m かもしかリフト上。
まずは切り開かれたツアーコースをシール登行。リフト運行開始直後のため、先行はまだ10人ほどしかいない。混雑しがちな最初の急斜面もシールのままあっさり登れる。
新雪は10cm余り。表層がパックされているので、トレースを使わなくても苦労なく登っていける。
10:13 2375m ツアーコース終点。
この時点でスキーの先行者は1人だけ。あとでわかったが、ヤマレコに毎週のように乗鞍の記録を載せているteleteru3さんだった。この時期はよくコース状況などを参考にさせてもらっている。鳥居尾根を滑ろうと考えたのも、teleteru3の記録を見てのことだ。
靴擦れの不安があるダマは、ここまでは順調に登ってきた。しかし位ヶ原の直前でやはりダメ、治療するとのこと。シールも何度か剥がれ、張り直しに時間をとられる。
その間にツアーコースでごぼう抜きした連中に再び追い越される。まぁ別にファーストトラックを狙ってるわけではない。ゆっくり行きましょう。
位ヶ原からは、予定通り摩利支天分岐につながる東南尾根を登る。一部カリカリに凍結して滑りやすい箇所もあったが、全般的に程よくパックされていて、潜りもせずスリップもせず、どんどん登っていける。トレースを借りる必要もない。
11:57-12:13 2789m 摩利支天分岐。
ひとまず最初の目的地。ピークではないので展望は限定されるが、本日は予報通り雲ひとつない快晴で、北アルプス、特に槍・穂高岳が間近に望める。この時期にこれだけの天気に恵まれるのは珍しい。
さて滑降。当初、1本目は富士見沢を滑ろうと考えていた。しかしこちらはすでにシュプールが刻まれ、他にも数名のパーティーが滑降準備中。対して摩利支天すべり台は本日まだ誰も滑っていない。ファーストトラックにこだわるわけではないが、この真っ白な斜面を最初に滑るのはやはり魅力的。1本目は摩利支天すべり台を滑ることにしよう。
12:13 滑降開始。
上部は多少パック気味。まぁこれは登りの段階でわかっていたこと。新雪ほどの面白さはないが、これはこれで滑りやすい。今日は八ヶ岳などもくっきりと見え、それに向かって広大な無木立斜面を楽しく滑る。
中間部以降、沢筋がはっきりしてからは沢の中を滑る。ここは雪がたまりやすい。正直期待したほどではなかったが、晴れ続きにしてはまずまずのコンディション。ダマも調子良く滑ってくる。
12:20-12:46 摩利支天東斜面2564m地点。
傾斜が落ち着いたところで1本目の滑降は終了。
休憩後、今度は富士見沢を滑るべく、再び東南尾根を登り返す。疲れはほとんどない。雪が多少緩んでグリップが効くようになったためか、むしろ先ほどより調子良く登れるくらいだ。
ダマも普通に登ってきていたが、やがて姿が見えなくなった。しばらく待ってもやって来ない。摩利支天分岐近くまで登っていたのだが、様子を見に引き返す。と、やはりシールを張り直していた。登り返してから2度目だそうだ。
彼のシールはコールテックスのwhizzzで、この手のグルーレスのシールは貼り方にちょっとコツがいる。エッジなどでしっかり雪をこそげ落とし、しっかり圧着させなきゃダメなのだ。ともかく腰を据えてじっくり処置しよう。
と、ダマがスキー板をおもむろに雪の上に板を置いた瞬間、板はきれいに下に滑り落ちていってしまった。標高差で100mほど落ちた後、幸いにして平坦な場所で止まる。ちょうど屋根板への滑降ポイントの辺りだ。ここで止まったのは不幸中の幸いといえよう。
しょうがない、自分が取ってこようかとも思ったが、時刻はもう13時半。相談の結果、このまま滑り降りることにする。富士見沢を滑れなかったのは残念だが、屋根板経由で鳥居尾根を滑ることはできる。
13:41-13:50 2542m 屋根板滑降ポイント。
先に下って板を回収していたダマと合流。ここから屋根板の滑降だ。
しかしダマのNTNテレマークビンディング、板を落としたときに壊れたのか、滑降モードにセットできなくなったとのこと。歩行モードのまま滑ることになる。これだとうまくターンができないかもしれず、その場合、整備されたツアーコースを滑ったほうが無難かもしれない。しかしまぁなんとかなるだろうと、結局は屋根板~鳥居尾根を滑ることにする。
冬季に屋根板を滑るのは初めてのこと。新雪がたまりやすくて面白いと聞いている。実際その通りで、今日もすべり台下部の沢筋なんかよりはるかに良い雪がたまっている。車道合流まで、短いながらも楽しく滑ることができた。
ダマも斜滑降&キックターンを繰り返し、無難に滑り降りてくる。
14:04 2353m 位ヶ原山荘。
ここから車道をショートカット。針葉樹の樹林帯を滑る。木は濃いが、フカフカの新雪で実に楽しい。ダマもボーゲンで無難に滑ってくる。
冷泉小屋からはところどころ車道を滑り、荒田沢橋を渡ったところでアラタ沢左岸沿いにショートカット。teleteru3さんのトレースが頼りになる。
このショートカットコースはいちおう下り勾配になっているが、局所的に数歩程度ながら登り返しもあり、それが面倒ではある。冷泉小屋までのルートほど楽しめない。
2000mで再び車道に合流。ここから車道を滑ってゲレンデに戻ることもできるが、今回は予定通りそのまま真っすぐ鳥居尾根へ入る。トレースも何本か付いている。
ただ、この先はあまり楽しめなかった。尾根が細くて木が濃いのはまぁ良いとして、日当たりが良くてモナカ雪になっていたのだ。細かいターンができずに何度か転倒してしまう。
ダマはというと、こちらはボーゲンで危なげなく滑ってくる。いつもなら転びまくりそうなのに、歩行モードのほうがよほど確実ではないか。
ともあれ、最後は鳥居尾根クワッド上に出てバックカントリーは終了。あとはカリカリのゲレンデを滑って終了だ。
(2017/2/7)
とうじ蕎麦を食べるときはいつもこの下の「御池」に行っていたのだが、いつの間にやら閉店していた。
御池のほうがおいしいというわけではなく、若干安かったので行っていただけ。この中之屋のほうが有名ではある。
この奈川名物のとうじ蕎麦、好きなんだけど値段が高い。 せっかく乗鞍に来たのだからという理由で食べてるところもある。
蕎麦だけでは物足りないのでいつも「おじやセット」を頼んでいるが、濃い蕎麦つゆで食べることになるのでかなりしょっぱい。いろいろと微妙なところだ。
(2017/2/4)
最寄りの日帰り温泉施設「湯けむり館」も好きなのだが、スキーシーズンの夕方は混雑する。なので日帰り入浴可能な温泉宿を探し、20時前まで受け付けているということで選んだのがここ。メインの通り(県道84号)から道一つ入ったところにあるが、行きづらいということはない。
内湯と2つの露天風呂があり、ともに総檜造り。白濁した硫黄泉で、とても落ち着く。
浴槽は小さく、それぞれ3~4人程度しか入れないが、よほどタイミングが悪くない限りは混雑することはないだろう。
値段も安く、かなりお勧め。
ちなみに日帰り入浴の場合は事前に確認したほうがいいらしい。
駐車場:無料
ゲレンデトップまで:リフト3本 400円×3
駐車場は各所にあり、どこに止めてもゲレンデトップまでリフト3本。
一番下のリフトが8:30~、上のリフトが9:00頃。