※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
今シーズン2度目の四阿山。前回はひどいラッセルで頂上直下の樹林帯を越せずに山頂を目の前に引き返してしまい、さらにはカメラはバッテリー切れ、GPSログは誤って消してしまったりと山行データがまったく残せていない。その雪辱を兼ねての山行だ。
8:45 四阿高原ホテル下の登山者用駐車場に車を止め、出発。予想通り高速道路のような立派なトレースが付いており、今回は楽に登れそうだ。
30分程傾斜のない林間の登山道を歩くと、突如視界が開け牧場に突き当たる。前回は暴風雪が荒れ狂う牧場内を歩くのがためらわれ、有刺鉄線の内側を北西に迂回して正規の(?)登山道を歩いたが、今回は牧場内をそのまま突っ切る。
牧場内に入ると、高度差にしてまだほとんど登っていないのにもう北アルプスの大パノラマが一望できる。右を望めば重い煙が立ち込める浅間山。今日はいい山行になりそうだ。
やがて牧場を抜け林間に入る。といっても木は登山道沿いに切り開かれているため、しばらくは迷うことはない。牧場内ではまばらだったトレースが集まり、再び高速道路状態になっている。
P7の手前で若干左に進路を変え、山頂に向け直登する。切り開きは前方に延びており多くのトレースがそちらに向っているが、直登のほうが早いだろう。この斜面は斜度も樹間もほどほどで、下りは相当楽しめそうだ。
P10の手前で左の尾根へトラバース気味に登る。左手に夏道の指導標が見えるのでそちらに向かいたくなるが、尾根上は岩が出まくっているので右寄りに進んだ方が無難だ。ここを越えると、あとは快適な針葉樹林帯。山頂は相当風が強そうなので、ここで小休止して行動食を取る。
2300mピークの手前で、直登するトレースと東から回り込むトレースに分かれている。
前回は直登した結果コルの先の登りで苦しんだ経緯があるため(濃い樹間&深い雪&固い股関節が災いして急斜面の階段登行ができなかった)、今回は東に延びるトレースを利用させてもらう。
濃い樹間を縫ってなかなかうまいルート取りをしており、おかげで苦労することなく頂上直下の無木立のバーンに出ることができた。
ラストはジグをきって登り、12:25 登頂。
12:45 滑降開始。登りに使ったルートは木の隙間を縫ってきたため滑降には向かず、通常の小コルを通ってのルートをとる。前回、樹間の急登行ラッセルができなかったところだが、トレースで圧雪されている今日は「どこであんなに苦しんだんだろう」というくらいすっきりしている。2300mピークへの登り返しもなく、普通にトラバースできる。やはり人が入っていると圧倒的に違うのだなあ。
この先は快適な斜面が続く。まずは針葉樹林帯の斜面。斜度はそれほどないが、雪が良いので板がよく滑る。
P15の辺りまで下ると尾根上石が出まくっているので、左側をトラバース気味に滑る。前回は右側をすべり失敗した。続いてなんかの幼木(よくわからん)の交じる疎林帯。登りの時に楽しみにしていた斜面で、まさに期待通りの滑りができた。
登山道の切り開きまで下ると(P17)、滑るところが限定されるため先行者のシュプールが重なる。デコボコのシュプールがその形のまま凍りついているため、滑りにくいことこの上ない。ここが一番のネックになった。
やがて牧場に出て、再び自由に滑れるようになる。どうせクラストしまくりだろうと期待はしていなかったのだが、思いのほか雪はいい。初心者にはちょうど良い斜面だ。
牧場を過ぎるとあとは登山口までジェットコースター地帯。前回は雪が柔らかくまだ板をコントロールできたが、今回はガチガチ。ところどころ苦労したが、それでもゴールまではあっと言う間だ。
(2005/1/29)
値段は高いがそれだけのものはある。スキー場から外れた辺鄙な場所にあるホテルだけあって立ち寄り入浴する客は少なく、しかし施設は立派。心地よさそうな露天風呂があり(この寒さでは入る気はしないが)、内風呂もとても落ち着く感じ。なにより下山してそのまま風呂に入れるというのが良い。
ふれあい真田館等の下界の混雑する風呂に行くよりもよっぽどお勧めだ。
(2015/1/12)
冬期立ち寄り湯は15時からになってしまった。
こんな遅い時間に下山することはまずないだろうから、もう入る機会はなさそう・・・