2014/12/23 乗鞍岳(肩ノ小屋)

目的地
乗鞍岳
地域
乗鞍/御嶽
日時
2014/12/23
コース
乗鞍スキー場~肩ノ小屋往復
メンバー
単独
装備
K2:BACKUP('12)/Voile:Switchback X2, Scarpa:T2('13)
天気
晴時々曇(上部ガス)

コースデータ

コースタイム
かもしかリフト最上部[9:59]↑[11:16]ツアーコース終点↑[13:00]肩の小屋東200m地点[13:22]↓[14:03]ツアーコース終点↓[14:27]かもしかリフト最上部
山行時間
04:29
実移動時間
03:41
最高高度
2730m
最低高度
1966m
累積標高差(登り)
788m
累積標高差(下り)
793m
移動距離
7.45km
平均速度※1
2.02km/h

※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度

グラフ

記事

今シーズンは雪が早く、すでに山スキーが楽しめそうな山も多い。あとは天気の良い日にさっそく初滑りといきたいところだが、雪の多い地域はさすがに悪天続き。
そんな中、火曜祝日の乗鞍方面は天気が良さそう。新雪もそこそこ積もって楽しめそうだし、さっそく行ってみることにする。山頂の剣ヶ峰は氷結して厳しいかもしれないが、肩ノ小屋辺りまででも十分楽しめるだろう。
しかし位ヶ原から上は暴風とひどいガスに苦しめられ、氷結してシールで登れなくなったこともあり、肩ノ小屋まで行けずに敗退。
それでも予想以上の新雪で、滑り自体は非常に楽しい。北アルプスの素晴らし展望を見られなかったのは残念だが、12月にこれだけ滑れただけでも良しとしよう。


10:00 1981m<br />かもしかリフト最上部より入山
10:00 1981m
かもしかリフト最上部より入山
10:26 2148m<br />切り開きのツアーコース
10:26 2148m
切り開きのツアーコース
10:53 2290m<br />ツアーコース 5番標識付近
10:53 2290m
ツアーコース 5番標識付近
11:15 2374m<br />ツアーコース終点
11:15 2374m
ツアーコース終点

9:58 1971m かもしかリフト最上部発。
新雪は50cmほど。昨日降ったのは知っていたが、思ったより多い。
まずはゲレンデのように切り開かれたツアーコースを登る。トレースがしっかりついており、労せず歩くことができる。

11:16 2378m ツアーコース終点。切り開きはここまでで、山頂と位ヶ原山荘との分岐標識が立っている。
主なトレースは位ヶ原山荘方向へ延びており、山頂へ向かっているのは上部に見える2人だけ。すぐに追いつきそうだが、とりあえずここまでは楽々登ることができた。ラッセルしてくれた方々に感謝。

11:30 2439m<br />位ヶ原末端
11:30 2439m
位ヶ原末端
11:37 2466m<br />位ヶ原
11:37 2466m
位ヶ原

11:30 2440m 位ヶ原末端。
先行の2人は他の場所に向かったようでトレースは残っていないが、この先は風が強い平原で、雪はクラスト気味なのでさほどのラッセルは必要ない。
ここから上部は深いガスの中。点在するオオシラビソを目印に歩くことができるが、やがて森林限界に達し、真っ白で何も見えなくなる。
風も非常に強く、バラクラバを2枚重ねにし、サングラスからゴーグルに切り替える。しかしこのゴーグル、いつも内側に粉雪が入り込む。我慢できずに外して拭ってを繰り返すが、こうなるともうダメ。完全に凍りついてほとんど何も見えなくなる。おまけにニット帽まで吹き飛ばされてしまう。ファイントラックの高いやつだったのに……
まあもともとホワイトアウトで何も見えないし、GPSを頼りに進むだけ。

12:51 2703m<br />肩の小屋手前200m
12:51 2703m
肩の小屋手前200m
13:01 2724m<br />一瞬だけ剣ヶ峰
13:01 2724m
一瞬だけ剣ヶ峰

肩の小屋が近づくにつれ、雪面は硬く氷結し、シールでは歯が立たなくなる。雪の吹き溜まった個所を選びながらなんとか登るが、雪面もロクに見えないので行き当たりばったりだ。

13:00 2370m 肩の小屋手前200m。スキーで登るのはもう限界。エッジもまるで引っかからず、休憩しようと露岩に移動しようとしたところ、たいした傾斜でもないのに転んで下の方までずり落ちてしまう。こんな状態ではアイゼンで登っても滑り降りるのは難しいだろう。ここまでとしましょう。
その間一瞬ガスが切れ、摩利支天や剣ヶ峰が姿を現す。これくらい視界があれば快適に滑れるのだが、しかしすぐにまたガスの中に消える。

13:04 2724m<br />摩利支天岳のコロナ観測所
13:04 2724m
摩利支天岳のコロナ観測所
13:35 2621m<br />肩の小屋口
13:35 2621m
肩の小屋口
13:52 2469m<br />位ヶ原の滑降
13:52 2469m
位ヶ原の滑降
14:05 2382m<br />位ヶ原末端からツアーコースへ
14:05 2382m
位ヶ原末端からツアーコースへ

13:22 滑降開始。ゴーグルはもはや使い物にならないが、追い風なのでなくてもなんとかなる。
上部のクラスト地帯を抜けると、すぐにフカフカのパウダーとなる。が、ホワイトアウトで平衡感覚がまるでなくなっており、尻餅をつきまくる。せっかくのいい雪なのに残念。

13:37 2615m 肩の小屋口。ここから位ヶ原の滑走。傾斜は緩いが、表面に新雪を軽く被った滑りやすい雪質で、時折ガスも薄まるのでなかなか快適に滑れる。

位ヶ原末端からは針葉樹林帯となり、新雪も多い。ここからツアーコース終点までのボール状の斜面がもっとも楽しいところ。位ヶ原から引き返した連中のシュプールがすでに刻まれているが、まだまだ新雪は残っている。久しぶりにフカフカの深いパウダーを堪能する。

14:07 2334m<br />ツアーコースを滑る
14:07 2334m
ツアーコースを滑る
14:13 2287m<br />南アルプス
14:13 2287m
南アルプス
14:13 2287m<br />ツアーコース下部
14:13 2287m
ツアーコース下部
14:20 2078m<br />乗鞍スキー場へ
14:20 2078m
乗鞍スキー場へ

14:03 2378m ツアーコース終点。ここから切り開き。以前来たときは多くの人が滑った後で、ほとんどゲレンデと変わらなかった。幸い今日はそれほど荒れておらず、雪もいいので非常に楽しめる。

14:27 1971m かもしかリフト最上部着。あとはゲレンデを滑って駐車場まで戻るだけ。
ゲレンデ内は非圧雪エリアも多く、午前中はかなり楽しめたことだろう。


周辺情報

乗鞍高原 湯けむり館 ★★★★・
720円

(2014/12/23)
Mt.乗鞍スノーリゾートの下にある人気の日帰り温泉施設で、人は多いが広いのであまり混雑感はない。
ともかくここの湯は大好き。乳白色で、硫黄臭は強いがむしろいい臭いにすら感じる。
湯上がりに着たTシャツにもこの臭いはこびりつき、1回や2回の洗濯では取れないほど。


(2015/2/7)
「広い」と書いたが、スキーシーズン土曜夕方のラッシュに耐えうるだけのキャパはない。
脱衣所も洗い場も内風呂も露天風呂もいっぱい。
ただ、待ちは発生しなかったし、なにしろ湯がいいのでこの程度なら目をつぶれる。