2005/03/21 妙高山(三田原山)

目的地
妙高山
地域
北信/頸城
日時
2005/03/21
コース
妙高杉ノ原スキー場~三田原山(外輪山)~三田原ゲレンデ
メンバー
ピエール
装備
Rossignor:B2('04)/Rottefella:Cobra R8, Scarpa:T2('05)
天気
快晴

コースデータ

コースタイム
三田原第3高速リフトトップ[9:30]↑[11:25]妙高外輪山2300m点[11:55]↓[13:30]パノラマゲレンデ合流
山行時間
04:27
実移動時間
03:55
最高高度
2289m
最低高度
738m
累積標高差(登り)
500m
累積標高差(下り)
1617m
移動距離
10.41km
平均速度※1
2.65km/h

※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度

グラフ

記事

赤倉に宿をとっての極楽ツアーの2日目。最近はテント泊や車中泊でも朝7時過ぎ起床というナマダラぶりを発揮しているのだが、快適な部屋で熟睡できたおかげか、意味もなく4時に起き出した。朝風呂につかり、朝食バイキングを腹一杯食い、優雅な1日のスタートだ 。
本日はピエール初滑りとなる三田原山。素晴らしいコースに初めての人を連れてくるのは自分の手柄でもないのにうれしくなるものだが、この山もそうした名コースのひとつだ。
特に「オリは自然破壊されてようがリフトで高度を稼いで、そこからたくさん滑れるコースが好きなのよ」などとのたまうピエールにはピッタリのコースだろう。
おまけに昨晩新雪が積もり、当日は朝から快晴という絶好のコンディション。北アルプスを背景に、テレマーク初級者のピエールもなかなかの滑りを見せてくれた。

[1] 09:25 1855m<br />
[1] 09:25 1855m
[2] 09:38 1887m<br />
[2] 09:38 1887m
[3] 09:47 1932m<br />
[3] 09:47 1932m
[4] 10:13 2000m<br />
[4] 10:13 2000m

第3リフトトップで入山準備。シールを貼ろうとザックを開けると、ん?……シールがない。そういえば昨晩ホテルでシールを乾かすため違うかばんに入れてたんだった。慣れないことはするもんじゃない。普通のスキー場であれば車まで取りに戻ることころだが、なにしろゴンドラとリフト1本で標高差1140m、4,500mもの距離を稼ぐジャンボスキー場のこと、戻ってくるまで1時間はかかってしまうだろう。昨年は不良シール(?)のせいで結局ほとんどシートラーゲンで登ったことだし、このままツボ足で行きましょう。雪の吹きだまる沢の横断は苦労しそうだが、まあなんとかなるでしょう。
まずは沢までほとんど平地状の緩い斜面(P2)。スキーを履いていれば足慣らしにもならないところだが、ツボ足だとなかなかキツい。
10分ほどで核心の沢の横断。先行するピエール君は沢のド真ん中で立ち止まって水分を補給している。まあ大丈夫なんだろうが、新雪が被さってるし、人目もあるし(これは都会人的なイヤな発想だな)、いちおう注意。
沢の中心よりもむしろその先の尾根に出るまでの斜面に雪が吹きだまっており、足の付け根までのラッセルが続く。膝で雪を圧雪しながらでないと登れない。30分かかってやっと沢の向こうの斜面に。通常の倍かかってる。

[5] 11:03 2213m<br />
[5] 11:03 2213m
[6] 11:26 2276m<br />
[6] 11:26 2276m

広々とした斜面は自由にルートがとれるが、先行のトレースは三田原山に向かってまっすぐ斜めに延びており、ピエールもそのトレース通りに登っていく。私もしばらくは後を追っていったが、ツボ足での斜登行がキツくなってきたので直登することにする。ピエールには細かいことを言っていなかったが、そもそも目的地は三田原山そのものではなく、この上の外輪山の2300m地点なのだ。
やがてピエールが視界から消え、もしかしてそのまま真っ直ぐ三田原山まで行ってしまうのか、追うのが面倒だなあと思っていると、しばらくして先行トレースから離れたようで再び視界に入ってきた。こちらの姿も捉えたようだ。
11:25 ピエールにだいぶ遅れて外輪山着。沢のこちら側の斜面も期待していたほど固くなっておらず、思った以上に時間がかかった。

[7] 11:56 2236m<br />
[7] 11:56 2236m
[8] 12:03 2115m<br />
[8] 12:03 2115m
[9] 12:05 2073m<br />
[9] 12:05 2073m
[10] 12:09 2073m<br />
[10] 12:09 2073m

11:55 我々にしてはのんびり休憩し、滑降開始。右手に後立山、白馬三山の北アルプス、正面に高妻山、黒姫山を見下ろしながらの滑降ですこぶる気持ちがよい。
昨年はクラストして滑りにくかったのだが、新雪のおかげで頂上直下から快適に滑ることができる。

[11] 12:09 2073m<br />
[11] 12:09 2073m
[12] 12:15 2005m<br />
[12] 12:15 2005m

テレマーク2日目のピエールには上部は多少固めだったようだが、ちょっと下ってからは素晴らしい雪質となり、ピエールもテレマークターンをビシバシ決められるようになる。道具のおかげというわけでもないだろうが、昔ながらのクラシックなテレマーク姿勢ではなく、今風のダイナミックな格好いいテレマークターンだ。
このすばらしいブナの疎林帯の滑降はピエールもいたく気に入ったようで、来年正月はここに籠もるだの、毎週ここに来るだのとのたまわっている。

[13] 12:29 1845m<br />
[13] 12:29 1845m
[14] 12:47 1715m<br />
[14] 12:47 1715m
[15] 12:48 1717m<br />
[15] 12:48 1717m
[16] 12:59 1530m<br />
[16] 12:59 1530m

が、さすがにこの好天の中、下るにつれて雪は重くなっていく。新雪がそのまま腐っているため、足を取られ非常に滑りにくい。前回り1回転で思いっきり転んだ後、これはやってられないと休止してワックスを塗り直す。長くは持たないが、これでだいぶマシになった。
針葉樹帯を抜けるとしばらく斜度は落ちるが、P17の手前から樹の濃い急斜面になる。某コースガイドには大きく東に回り込むと楽と書いてあったが、今年くらい雪があればまっすぐ滑っても問題はない。腐れ雪ながらも斜度があるのでそこそこ楽しめた。

[17] 13:06 1444m<br />
[17] 13:06 1444m
[18] 13:09 1408m<br />
[18] 13:09 1408m
[19] 13:17 1340m<br />
[19] 13:17 1340m
[20] 13:20 1314m<br />
[20] 13:20 1314m

あとはカラマツ林の緩斜面を林道までひたすら直滑降。この辺りで先行者のトレースを見つけ、その上を忠実にジェットコースター状に滑っていく。じゃないとこの斜度だと雪が重いのでほとんど滑らないのだ。ジェットコースターに乗ったら林道まではあっという間だ。
林道からもトレースにのって滑っていけるが、直滑降とはいえテレマークスキーでこの重い雪を滑るのは意外と疲れる。慣れないピエール君はもうもうバテバテ。いつもはアルペンのピエールに緩斜面で置いて行かれるのだが、今日は休み休みの滑降になった。
13:30 ゲレンデ合流。しかしこれで終わりではない。つまらないのに無駄にデカいスキー場のこと、ゲレンデ下部までまだまだ滑らなければいけない。ピエール君にはもうちょっとがんばってもらおう。