※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
シーズン初滑りは湯の丸、四阿山などの上信越道東部の山々に行くことが多いのだが、今年はまだ雪が不十分。日本海側はそれなりに積雪はあるものの、遠くに行くのは面倒だし、いきなり劇ラッセルもイヤだ。
その点、前武尊ならスキー場で積雪110cm、まだ少なめだが、滑る分には十分。ということで、昨年エライ目に遭って以来の前武尊に行くことにする。
9:55 1809m 第6ペアリフトトップ。
出だしからガイドツアーの集団にかち合う。せめてもう少し広い斜面に出てからなら追い抜きやすかったのだが、この樹林帯の中ではそうもいかない。しょうがないので、非効率だが普段立ち入らない右側の斜面をラッセルで登ることにする。山に登るからにはすべてラッセルで登る覚悟でいなければならないとはいえ、運動不足のこの体で集団の前に出るべく急いで登ったこともあり、いきなり体力を消耗する。
以前のようにすべてラッセルで登る気力もないので、集団を追い越した後は先行者のトレースを使わせてもらう。
10:37 2036m 前武尊山。
早々にシールを外して剣ヶ峰とのコルへ。
コルはカリカリでエッジが効かない。まあ沢をちょっと下れば大丈夫だろうと、荒砥沢に滑り込む。
上部はクラスト。雪の吹き溜まった個所もあるのだが、まだ雪が少なめで下生えが埋まりきっていないため、思うようにルートがとれない。それでも十分に楽しめるのではあるが、いつものように舞うような滑りができず、ちょっと物足りない。まあ、昨年のように雪が多すぎて滑らないよりマシか。
結局思うような滑りができたのはラスト100mほどだけであった。
11:15 1760m ここで枝尾根を越えて本流に移るのだが、数メートル下りすぎた。ピンポイントで場所を選ばないと木々に邪魔されたりで越えるのに手間がかかるのだ。
本流で快適なのは一瞬だけ。後は狭い谷の滑降となる。というかほとんど滑降はできない。滑れる場所というより、通れる場所を探して、沢底に降りたり左右のV字の斜面に取り付いたり、ほとんど歩くように進む。
沢もまだ埋まりきってない個所があり、脇を通過する際雪が崩れてピエールが落ちそうになる場面も。
12:37 1415m この辺りでいつも右の尾根に取り付くのだが、雪が少なくいつもと景色が違い、多少通り過ぎる。
ここで昼休憩。本来、開放的で休憩にはうってつけの場所なのだが、今日は日が射して来ず鬱蒼とした感じ。食事を終えたらさっさと登る準備。
ところでシールだが、昨シーズンから手入れを全くせず、今日もまたいい加減に取り扱ってきたので板にちゃんと張り付かない。とはいえそれは想定通りで、テールストラップがあれば結構登れることはわかっているし(元々張り流しタイプなのだが、それだとイザというときに対応できないという昨年の経験で、後日取り付けたのだ)、予備のシールも持ってきている。とりあえず真ん中だけスキーストラップで固定し、先端と末端の3点だけでどこまで対応できるか試してみましょう。
13:04 出発。シールはまあ問題なし。ただし急斜面を強引に登ろうとすると先端がすっぽ抜けそうになり、また、斜登行の際にテールストラップが横にズレて板から外れることがある。そこだけ注意する必要はあるが、急斜面の新雪ラッセルという、シールが剥がれやすいコンディションでこれだけ登れるのだから、今後グルーがつかなくなってもなんとかなりそうだ。
とはいえ、家に帰ったらちゃんとCT40専用グルーを塗ることにしよう。
14:04 1558m 前武尊東尾根1558m地点。ここから再び滑降。
主尾根上はあまり傾斜がなく、多少ながら細かいアップダウンもあり、あまり楽しめない。
が、1490mで南の枝尾根に入ってからの滑降は快適この上なし。たしかにいつもそれなりに楽しめる斜面なのだが、今回はまた格別。新雪もそこそこあり、木々の間を自由自在に滑り抜ける。荒砥沢は今一つそうだったピエールも十分満足。
14:43 1363m 十二沢/林道出合。
以前はもっと十二沢側に滑り降りていたのだが、ここ最近このルートにも所々赤テープが見られるようになり、それに導かれるように滑ると、ちょっと林道の西寄りに出た。これだと歩く距離は増すが、木はこちらの方が少なく、多少は滑りやすい様子。
あとはまたまたシールを付け、林道を25分ほど歩けばゲレンデに戻れる。
以前は十二沢からここまで降りてくるボーダーがたくさんいて、この時刻には林道も十分に踏み固められていた。しかしここ数年はみんなスキー場側に降りるのか、この林道を使う人はほとんどいない。
途中で腿がつったので、最後はずっとピエールにラッセルしてもらう。