※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
今週末は日曜なら晴れるというが、土曜は午後から天気が崩れ、雷雨もあるかもしれないという。ならば出掛けるのは日曜だけにしておくべきだろう。
しかし今週中に滑っておきたいコースは2つある。一つは谷川岳芝倉沢。マチガ沢のスノーブリッジがそろそろ落ちるかもしれず、今週が最後のチャンスかもしれないのだ(それ以降は登山道経由で戻ればいいだけだが、それだとちょっと面倒だ)。
もう一つは至仏山。こちらは来週金曜に戸倉ゲートが開く予定で、静かな山行を楽しむにはその前に登るしかない。
どちらを優先させたいかといえば、それは至仏山。なので日曜は至仏山に行くとして、芝倉沢もなかなか捨てがたい。ここなら土曜に登っても、天気の崩れる前に下山できるのではないか。
ということで結局は土日とも使い、まず土曜は芝倉沢を滑ることにする。
駐車場所は土合駅を利用。一昨年の同時期はすでにここの駐車場はいっぱいで、ロープウェイ駐車場もかなり車が多かった。今年はどうかと思ったが、さいわいまだ多少の余裕がある。
天気を考えると早立ちしたいところだが、ロープウェイを使わずに下から登るほどの気力はない。6時半に土合駅を発ち、7時の運行開始直後のロープウェイを利用する。
7:26-7:34 1310m 天神平。
まずは谷川岳目指してシートラーゲンで登る。ルート上は十分に踏み固められており、この時期はシールで登るのより効率が良い。それにシール登行の場合、途中で板を外さなければ通れないところもある。
いちおうアイゼンも着用。ただ、凍結して滑るようなところはほとんどなく、結果的に付ける必要はなかったかもしれない。
運行直後のロープウェイに乗ったため、先行者はまだ少ない。天神尾根に上がるまでにほとんど追い越したので、今日は静かな山行を楽しめる。一昨年「天狗の留まり場」で渋滞だったのに比べると大違いだ。
40分ほどで熊穴沢避難小屋。その後も順調に高度を上げていく。
ほとんど潜ることはなく、凍結して滑りやすい場所もない。もともと残雪期のこのルートは(降雪直後でなければ)登りやすいのだが、今日は特に登りやすいコンディションだったように思う。
9:25 1961m 谷川岳トマノ耳 ~ 9:40 1963m オキノ耳。
ここは写真撮影だけで素通りし、引き続き稜線上を一ノ倉岳を目指す。
ちなみに「山スキー百山」には、肩ノ小屋から万太郎谷を途中まで滑り、それから一ノ倉岳に登り返すというルートが紹介されていた。なかなか悪くないルートだ。
ただ、その滑降ルートはもうあまり雪が付いてないように見える。それに今日は天気が崩れる前に下山したく、余計な時間はない。普通に稜線上を歩くことにしよう。
北側はだいぶ雲が多くなってきたが、上空はまだ青空。一ノ倉岳までは天気が保ちそうだ。
一ノ倉岳までは引き続きアイゼンで歩く。トマノ耳直下がちょっと凍結していただけで、他に滑りやすい場所はない。むしろこの先は岩場が多く、アイゼンなしのほうが歩きやすかったかもしれない。
それにアイゼンを履いていると、膝への負担が増すような気がする。ノゾキまでのちょっとした下りでも、膝がジクジク痛くなってしまった。
10:41-11:09 1972m 一ノ倉岳。
山頂は風が強く、稜線から北側に一段下がったところで休憩をとる。空もだいぶ暗くなっており、これは午後まで保たないかもしれない。
さて滑降。まずはすり鉢状の広い沢の中央に向かってトラバースし、適当なところでフォールラインへ滑降する。
雪質はほどほど。ところどころ黄砂か何かで雪面が汚れており、そうした場所は板が走らないものの、総じて快適に滑ることができる。
ノドから下はデブリが目立ち始める。それでもこの辺りのデブリは部分的で、谷が全部埋めつくされているようなことはない。場所は選ぶものの、デブリの横をすり抜けて普通に滑ることができる。
しかしS字まで下るとさすがにダメ。谷底は完全に埋めつくされている。
デブリの具合によってはスキーのまま通過することもあるが、今日のデブリは土砂が多く、スキーで歩くと傷つきそう。素直に板を外して下る。
崩落しそうな雪はだいぶ落ちてるよう。それでも昨日今日の新しいシュプールが大規模なデブリに覆われていたり、滑っている間にも左右の岩壁から小規模ながらブロック雪崩が発生したりと、まだ現在進行形。気温も高いので油断できない。少なくとも雨の前に通過できたのは良かった。
11:42 993m 中芝新道入口。
中芝新道入口を越え、950m辺りまで下ると沢は広がる。
ここからは沢底を離れ、虹芝寮を目指し右岸を滑る。傾斜は緩く、ほとんど直滑降。虹芝寮手前ではストック漕ぎや逆ハの字登行も必要になる。
湯桧曽川に出たら、あとはほとんど傾斜のない広い河畔をノンビリ進むだけ。今日はウロコ板なのでちょっとした登りもなんなくこなせる。ただ、その分滑りは悪いので、差し引きするとマイナスのような気もする。実際、河畔に出てからのコースタイムを比べると、ノーマル板の時より今回のほうが遅かった。
12:16 721m マチガ沢出合。
スノーブリッジはすでに落ちている。とはいえまだ僅かな幅。板を外す必要はあるものの、靴を濡らすことなく石伝いに簡単に徒渉できる。今日の雨でさらにスノーブリッジは崩れるだろうから、ギリギリ間に合ったという感じだ。
あとは土合橋(車道)までスキーで進めると思いきや、河川工事のため、西黒沢の橋から先は除雪されていた。まぁ土合橋まで残り200mもない。板を担いで土合橋まで歩き、さらに土合駅まで車道を10分ほど歩いて終了だ。
雨は湯桧曽川に出た辺りからポツリポツリと来ていたが、さいわい本降りになる前に車まで戻ることができた。
(2014/4/19)
谷川岳登山後の定番の風呂。
この界隈には他にもいろいろ日帰り入浴可能な施設があるのだが、特に不足はないためいつもここになってしまう。
首都圏の風呂にしては心持ち値段が安めで、さほど混まないところがいい(少なくとも我々が行く季節・時間帯には)。
畳敷きの休憩室も人が少なくノンビリできる。長風呂のダマを待つにはピッタリだ。
川沿いの露天風呂も開放感あふれて気持ちよい。といっても階段を降りていくのが手間で、内風呂でも十分満足できるので、気が向いた時しか入らないのだが……
(2017/4/15)
料金550円→570円
(2017/4/15)
水上から沼田に向かう県道61号沿いにある、鶏肉のテイクアウト専門店。
いわゆる照り焼き風味のローストチキンレッグだが、今どきスーパーでもこの値段では買えないし、なにより美味い。
駐車場は2台分しかなく、止めづらいのがネック。