※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
今年の針ノ木雪渓はデブリが少なくコンディションもいいらしい。ならばと久々に行ってみることにするが、同じく扇沢からアプローチする蓮華岳も登ったことがなく捨てがたい。どちらに登るかはその時の気分で決めることにし、とりあえず扇沢へ向かう。
朝7時過ぎ、扇沢無料駐車場着。すでに多くの車が停まっているが、まだ多少の余裕はある。とはいえ準備している間にも次々と車がやってくるので、満車になるのも時間の問題だろう。
時を同じくして隣に見覚えのあるオレンジの車がやってくる。これは山スキーメーリングリストでお馴染みのHくんの車ではないか? 声をかけるとやはりそうだった。彼は蓮華岳を登るとのこと。
針ノ木岳への登山道入口はトロリーバスのゲートのすぐ左。九十九折りの車道をショートカットする形で登山道が延びている。木の枝が邪魔でところどころ屈んで歩く必要はあるが、車道を大回りして歩くよりはいい。
篭川(針ノ木雪渓から続く川)を右岸に渡るところでさっそく雪が出てくる。まだ沢底は歩けず、堰堤を何個か左から巻いていく必要があるので、スキーは背負ったまま歩き続ける。
8:29 1660m 大沢出合。
この辺りからすっきりとした雪渓となり、シール登行に切り替える。デブリはなく、雪面もきれいだ。
左に進むと蓮華岳への最短ルートとなる大沢。蓮華岳はすぐ目の前に見えるが、標高差は1100m以上ある。非常に急峻な沢なのだ。
気分しだいでこの大沢を登ろうと考えていたのだが、思っていたより急峻だし、北向きということもあってか鬱蒼としていて、あまり登る気になれない。今日のところは針ノ木岳にしておきましょう。
9:50 2230m マヤクボ沢出合。
左が針ノ木峠、右がマヤクボ沢で、どちらからでも山頂に登れる。前回は針ノ木峠から登っており、どんな感じのルートだったかは覚えていないが、特に問題はなかったはず。今回も針ノ木峠経由で登ることにしよう。
針ノ木峠側の沢に入ってしばし登ったところで、板を担ぎアイゼン登行に切り替える。シールで登れないことはないが、階段状のトーレスがあるので担いだほうがよっぽど楽だ。
準備をしている間にH君が追いついてくる。曰く「大沢にしたんですね」。あれ、大沢ってとっくに通り過ぎたよね、間違えたかな、と思って聞くと、蓮華岳へは針ノ木峠経由で登り、そこから大沢を滑るのが一般的らしい。大沢直登も可能だが、急勾配でけっこう大変なようだ。針ノ木峠経由なら、距離はあるものの稜線上も広くノンビリ登れる由。
一度は捨てた蓮華岳だが、まだ目が残っているということで、針ノ木峠でどちらに登るか決めることにする。
10:42 2535m 針ノ木峠。
針ノ木岳山頂まではリッジ状の稜線を通り、急勾配の北東斜面をトラバース気味に登ることになる。
そういえば思い出した。前回は階段状の立派なバケツトレースがあるにも関わらず、ピッケルが欲しくなるような急斜面だったっけ。
今日はトレースが付いておらず、自分でステップを切って登る必要がある。雪は柔らかいが、かなりの急斜面なので油断はできない。それに対し、蓮華岳方面はしっかりしたツボ足のトレースが付いている。ということで、今日のところは楽そうな蓮華岳にしておきましょう。
10:52 小休止後、蓮華岳に向け出発。出だしは多少急だが、これまでの登りに比べれば何てことない。それも最初だけで、その後はH君の話の通り、緩やかで広い稜線歩きとなる。
稜線上は雪が融け地表が露出しているかと思われたが、まだ雪はそれなりに付いており、場所によっては新雪も30cmほど積もっている。新雪は余計だが、アルミアイゼンなので雪上を歩けるのは嬉しいところ。
12:05 2798m 蓮華岳山頂。
乗鞍、槍・穂から立山・剣を経て鹿島槍・白馬まで、北アルプスの大パノラマが広がる。
先行者は3パーティー5名で、そのうち1パーティーは大沢を直登してきたらしい。
ここまで稜線上といえど風はさほどなかったのだが、この山頂のみ激しく吹き荒れている。この風ではゆっくり食事をする気にはなれないが、一度滑り出したらもはや大沢出合まで休める場所はない。ということで強風のなか食事休憩。
12:32 滑降開始。
まずは大沢右俣のドロップポイントまで、登ってきた稜線上を滑る。ところどころ地表が露出し、その間を縫って滑る必要はあるが、さほどの斜度はないので板は十分コントロールできる。
ちなみにドロップポイント手前でH君とすれ違ったが、この時期に稜線上にこれだけ雪が残っているのは珍しく、ドロップポイントまでスキーを担ぐことも多いそうだ。
12:34 2431m 大沢右俣のドロップポイント。
ここから大沢左俣出合まで、ところにより40度、平均でも30度を超える急斜面が標高差で900m以上続く。
滑るそばから表面の新雪が崩れ落ちていくが、雪崩の危険を覚えるほどではなく、なかなか滑りやすい。とはいえ、新雪の下にカチカチの硬いバーンを感じることがあったので、コンディションによっては結構怖いことになっていたかもしれない。
しばらく急傾斜ながら滑りやすい斜面が続くが、途中から谷が狭まり、なぜか沢の真ん中にデブリが目立つようになる。デブリといっても、もはやだいぶ崩れて大きな塊はほとんどないが、なにしろ沢の真ん中がそんな感じで荒れ果てているので、滑るスペースが限られてくる。どちらか片側でショートターンを続け、滑りにくくなったら真ん中のデブリを越えて反対側の斜面へ。こんな感じの滑りが最下部まで続く。
さらに小石も多くなり、目に見える石を避けても、どうしても隠れた小石でガリガリと板を擦ってしまう。残雪期の雪渓では避けられないこととはいえ、これまでにないくらい板が傷だらけになってしまった。
左俣出合を越え、針ノ木雪渓との出合が近づくと、やっと沢は広く、傾斜も緩やかになる。雪面は荒れていて滑りにくいが、だらだらノンビリと滑っていける。
この辺りではどこかの団体さんが絶賛雪上訓練中。沢は広くなっているのでお互い邪魔にはならない。
13:10 1660m 大沢出合。
針ノ木雪渓と合流し、すぐに堰堤を避けるべく右斜面をトラバース。そのまま雪を拾いながら半ば強引に滑り続ける。
13:16 1559m 滑降終了。あとは登山道を30分ほど歩いて終了である。
(2014/5/24)
立山の帰りに必ず立ち寄る風呂。道沿いにあるので寄りやすい(ちょっとだけ奥に入るが)。
人気があるのかいつもそれなりに人がいるイメージがあるが、広いのでそう酷いことにはならない。
いろいろな泉質の風呂(人工らしい)や露天風呂、箱蒸し風呂まである。
(2016/4/23)
前回・今回と「なんか昔の浴室と変わったな~、昔のほうが良かったな~」と感じたのだが、実は以前入っていた旧館(体験風呂の館)のほかに新館(アルプス自然浴の館)ができていて、知らずに新館のほうに入っていたためだった。
新館のほうが当然きれいなのだろうが、個人的には「体験風呂の館」のほうが趣があり、いろいろな泉質もあって好きだった。といっても昔の記憶なので、美化されているだけかもしれない。露天風呂も新館しかやっていないようだ。
(2014/5/24)
ざる蕎麦 700円 焼きおやき(春採り野沢菜) 160円
高齢者雇用による村おこしで有名な小川の庄おやき村。本店は自然溢るる小川村ということで、のどかで広大な敷地内にあるものと思っていた。
が、まったくの思い違い。カーナビにも載っていないとんでもない峠道を走ること2km、店自体も峠の上の細い道端に所狭しと建てられている。
こんな場所でも客は多い。夕方の中途半端な時間にも関わらず多くの人が訪れている。オリンピック道路沿いにあったら大変なことになりそうだ。
長野市内の大門店と同様、蒸しおやきや蕎麦が食べられる部屋と、焼きおやきが食べられる部屋は離れており、会計も別。なので一緒に食べたい場合、蕎麦を注文し、その間に自分で焼きおやきを買ってくる必要がある。
蒸しおやきは常に様々な種類があるようだが、焼きおやきは季節によりメニューが変わるようで、この日は野沢菜と生の春採り野沢菜のみ。せっかくなので季節限定の春採り野沢菜を食す。
うまいことはうまいが、以前食べた茄子やおからほどではない。
ざる蕎麦は、こう言ってはなんだが意外なほどうまい。ただ、どこかで食べたものと似てるな。どこだっけ?
・・・湯ノ丸SAのレストランだった。。。そう思うと有り難みは薄れるが、他の高いだけの蕎麦屋に比べてうまいのは確かだ。
(2015/5/17)
そば定食(焼き・蒸しおやき各1、ざる蕎麦、蕎麦がき、蕎麦スープ等)
いろいろ食べれていいな、と思ったし、それぞれ個別には美味いのだが、同じような味のものばかりで正直飽きる。
なんだかんだで量も多く、バランスの悪いまま無駄にお腹だけいっぱいになったな、という感じ。
今後は単品でいいや。