2016/04/02 至仏山(津奈木橋)

目的地
至仏山
地域
尾瀬周辺
日時
2016/04/02
コース
津奈木橋~至仏山~ワル沢~鳩待峠~1866点~津奈木橋
メンバー
単独
装備
MADSHUS:EPOCH('13)/Burnt Mountain Designs:Lite Spike 3pin('15), Scarpa:T2('13)
天気
曇り(上部ガス)

コースデータ

コースタイム
戸倉ゲート[6:35](自転車)↑[7:28]津奈木橋先第1カーブ[7:48]↑[11:04]至仏山[11:31]↓[12:08]オヤマ沢[12:22]↑[12:37]鳩待峠↑[13:37]悪沢岳南東尾根1819m[12:47]↓[14:37]津奈木橋先第1カーブ[14:53](自転車)↓[15:21]戸倉ゲート
山行時間
08:45
実移動時間
07:40
最高高度
2225m
最低高度
996m
累積標高差(登り)
2019m
累積標高差(下り)
2019m
移動距離
26.62km
平均速度※1
3.46km/h

※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度

グラフ

記事

例年ならまだまだ除雪途中の鳩待峠までの道路。今年は工事の関係で3月中旬に除雪が完了したらしく、すでに多くのチャリ&スキー山行が報告されている。そのほとんどが鳩待峠まで自転車で登り、あとは普通に至仏山を周回して戻ってくるパターンだ。
もっとも、必ずしも鳩待峠まで登る必要はない。雪があれば、例えば途中の津奈木橋を起点に至仏山を周回することもできる。津奈木橋までなら自転車での登りがだいぶ楽になるので、小径折りたたみ自転車しか持っていない自分にはうってつけのコースだ。
例年ならGW頃まで楽しめるこのコース、雪の少ない今年はもう賞味期限ギリギリかもしれない。なので今週はこの津奈木橋コースを滑ることにする。日本海側のほうが天気が良いらしいので中越の山のほうが無難かもしれないが、尾瀬も雨までは降らないだろう。

朝6時、尾瀬戸倉に到着。戸倉ゲートの150mほど手前に7~8台分の駐車スペースがある。
先週土曜は朝5時頃にいっぱいになったというが、今日はまだ3台しか止まっていない。結局この日は曇天のためか、最後までいっぱいになることはなかったようだ。

06:34 1021m<br />戸倉ゲート前の駐車スペース
06:34 1021m
戸倉ゲート前の駐車スペース
07:39 1340m<br />チャリをデポして入山
07:39 1340m
チャリをデポして入山
07:57 1408m<br />登り出しはまだいいが、
07:57 1408m
登り出しはまだいいが、
08:23 1556m<br />ヤブ!
08:23 1556m
ヤブ!

6:35 1021m 戸倉ゲート前駐車スペース。
愛車BD-3にスキーを付けて出発。18インチの折りたたみ自転車ながら変速は18段ある。津奈木橋までなら勾配も緩いので、足をつかずになんとか漕ぎ続けられる。

7:28-7:48 1342m 津奈木橋先第1カーブ。
ここにチャリをデポして入山。
下部は下生えのササが目立つが、これくらいならなんとか滑れるだろう。
が、1500mぐらいからヤブがだいぶ激しくなる。かろうじて雪が繋がっているのでシールで登れはするが、ここを滑るのはちょっと無理。下りは一つ上の尾根を滑った方がいいかもしれない。

ほどなくヤブは目立たなくなり、ブナや針葉樹のスッキリとした疎林帯となる。なかなか魅力的な斜面で、ここを滑るのは楽しそう。先ほどのヤブ地帯はネックだが、帰りもやはりここを滑ることにしようか。

08:42 1676m<br />1570mの急斜面を越えればスッキリ
08:42 1676m
1570mの急斜面を越えればスッキリ
08:57 1766m<br />いい感じの混成林に
08:57 1766m
いい感じの混成林に
09:39 1930m<br />悪沢岳手前の天然のハーフパイプ
09:39 1930m
悪沢岳手前の天然のハーフパイプ
10:07 2045m<br />悪沢岳直下。展望なし
10:07 2045m
悪沢岳直下。展望なし

9:21 1859m
1866.9三角点の先で鳩待峠からのルートに合流。
尾瀬ヶ原や燧ヶ岳、至仏山がきれいに見えるはずの場所だが、深いガスで展望はない。ここはまだ樹林帯なのでいいが、滑降予定のワル沢なんか、なんの目標物もないため完全に真っ白だろう。天気がいいはずの中越に行けば良かったと今さらながら後悔する。

この先はずっと勾配の緩い斜面が続く。今日の板(というかビンディング)だとこれがつらい。3ピン式のくせに踵がろくに上がらないため、緩斜面だと歩幅が広がらずに爪先立ちで歩くような感じになるのだ。そのため太股が痙りやすく、さらには靴擦れにもなりやすい。実際この日も何度か足を痙り、休み休みゆっくりと登ることになる。

10:20 2081m<br />小至仏山のトラバース
10:20 2081m
小至仏山のトラバース
10:57 2202m<br />蛇紋岩の稜線上
10:57 2202m
蛇紋岩の稜線上
11:14 2224m<br />山頂
11:14 2224m
山頂
11:31 2209m<br />上空は時折雲が切れる
11:31 2209m
上空は時折雲が切れる

ほどなく森林限界を超え、ほとんど何も見えなくなる。雪の上に出た蛇紋岩がガスの中から突然現れるぐらいだ。さいわい当てになりそうなトレースが残っているので、GPSと睨めっこせずともどんどん登っていくことはできる。
が、山頂まであと僅かというところで痛恨のルートミス。露岩地帯に突き当たり、それを避けて歩いていたらいつの間にか180度戻ってしまっていたのだ。ちょっと前に追い抜いた方に再び出会って「あれ、下りるんですか?」と言われようやく気づく。なんとも恥ずかし限り。
ちなみにしっかりルートを選べば、露岩に突き当たることもなく普通にシールで歩き通すことができた。

11:04 2224m 至仏山。
ガスはちょうどこの山の上部にまとわりついているようで、上空はうっすらと明るく、ときおり日が差すこともある。
が、眺望はまったくなく、これから滑走するワル沢も目標物がなく真っ白。とりあえず最上部は明るくて雪面が見えるのが救いだ。これなら三半規管をやられることもないだろう。

11:42 1895m<br />やっと視界が
11:42 1895m
やっと視界が
11:44 1862m<br />振り返る
11:44 1862m
振り返る
11:45 1812m<br />ガスの下へ
11:45 1812m
ガスの下へ
11:47 1780m<br />湿雪の沢を避け左岸尾根を滑る
11:47 1780m
湿雪の沢を避け左岸尾根を滑る

11:31 滑降開始。
湿雪だがまぁ悪くない。このワル沢は広大な無木立の斜面だが、ゲレンデのように単調で個人的にはあまり好きではない。しかし今日は視界が悪いにも関わらず、いつもよりずっと楽しく感じる。
ちょっと下るとガスはさらに深くなる。一方で針葉樹も点々と頭を出すようになるので、ホワイトアウトにはならずにそれなりに滑ることができる。

樹林帯に入ったら適当に滑りやすそうな斜面を探しつつ、ワル沢を越えてオヤマ沢のほうへ。
ワル沢の右岸に出てからはすっきり滑れたが、ワル沢左岸沿いは木が多くてイマイチだった。下手に右岸に出ようとせず、素直に左岸尾根上を滑って川上川に出たほうが良かったのかもしれない。

11:53 1673m<br />樹林帯へ
11:53 1673m
樹林帯へ
12:08 1496m<br />オヤマ沢。いったん滑降終了
12:08 1496m
オヤマ沢。いったん滑降終了
12:38 1601m<br />鳩待峠をスルーして1866点へ
12:38 1601m
鳩待峠をスルーして1866点へ
12:49 1648m<br />この時間帯は青空も
12:49 1648m
この時間帯は青空も

12:08-12:22 1496m オヤマ沢。
沢はだいぶ割れているが、ところどころスノーブリッジがあって徒渉には困らない。
滑降はひとまずここまで。シールを付け、鳩待峠を経由して登山道沿いに1866三角点を目指す。
疎林帯の緩やかな尾根で、普段ならあっという間に登れるはずだが、相変わらず腿が痙りそうでなかなかペースが上がらない。

12:55 1674m<br />うっすらと至仏山
12:55 1674m
うっすらと至仏山
13:35 1814m<br />尾瀬ヶ原。滑降時もこれくらい視界があれば
13:35 1814m
尾瀬ヶ原。滑降時もこれくらい視界があれば
13:49 1785m<br />1866点南東尾根の滑降。上部は快適
13:49 1785m
1866点南東尾根の滑降。上部は快適
14:19 1483m<br />ヤブ地帯。ここはまだマシ
14:19 1483m
ヤブ地帯。ここはまだマシ

13:37-13:47 悪沢岳南東尾根1819m。
1866三角点までは登らず、滑降ルートの尾根に合流したところで登り返しは終了。シールを外し、津奈木橋に向けこの尾根を滑る。
ワル沢以上にグズグズの湿雪ながら、しばらくは適度な疎林帯で楽しい。
が、やがてヤブ地帯に突入。当然ろくに滑れず、左斜面に逃げたりしながら苦労して下る。やはり一つ北側の尾根を滑るべきだったか。
ヤブ地帯を抜けたら再び滑れるようになる。ササは目立つが、傾斜も緩いのでゆっくり避けながら滑ることができる。

14:37-14:53 1342m 津奈木橋先第1カーブ(自転車デポ地点)。
スキー山行はこれで終了。
あとは自転車に乗って下り坂をあっという間、といきたいところだが、年代物の我がBD-3はちょっとでもスピードを出そうものなら前輪が大きく振動して制御不能になる。せっかくの下り坂も、ブレーキをかけっぱなしでゆっくり下るしかない。

周辺情報

南郷温泉しゃくなげの湯 ★★★・・
560円(3時間)

(2016/4/2)
県道沼田大間々線沿いにある日帰り温泉施設。こんな道は普段走ることはないのだが、この辺りでは評判が高いので寄ってみることにした。
広くてきれいな施設で、源泉掛け流しという点も良い。農産物直売所も併設している。
ただしそこまで。一般道で帰る場合はこの道が最短ルートになるので第1選択肢になり得るが、そうでない場合、わざわざここまで来るほどのことはなさそう。


藤屋本店 ★★★・・
ひも川カレーせいろ 830円、ミニソースカツ丼 320円

(2016/4/2)
県道沼田大間々線で帰宅するついでに、桐生名物の「ひもかわうどん」を食べることにした。
桐生には他に「ふる川」という有名店があるが、この藤屋本店はもう一つの桐生名物「ソースカツ丼」をセットで食べられるところがよい。
ひもかわうどんは一番人気のカレーせいろをチョイス。5cm超の幅広の麺がカレー出汁にマッチして確かにうまい。
ソースカツ丼は普通だが、うどんだけだと飽きそうなので、こういうセットがあるのはうれしいところ。