※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
木曜の祝日は日本海側も晴れるようで、特に関越道沿いより上信越道沿いのほうが朝から快晴を期待できる。
ならば戸隠大橋から黒姫山に登り、七ツ池シュートや御巣鷹山を滑ろうかと考えたが、この辺りは火曜だけで60cmの積雪があったらしく、人の少ないこのコースでは劇ラッセルになりそう。それに無木立急斜面の七ツ池シュートは雪崩も怖い。実際、前日の白馬の雪崩情報は「Very High」だ。
なので入山者が多く、かつ樹林帯で雪崩の心配の少ない黒姫山東尾根を滑ることにした。
理由はもう一つ。起点となる黒姫スノーパークは今年50周年記念のワンコインプランを実施しており、対象年齢の私は1日券が50円で買えるのだ。通常料金だと今シーズンからリフト2本で計1800円とバカみたいな値段になったため、これを利用しない手はない。
まずはせっかくの1日券、ゲレンデ脇にはまだ多少オフピステが残されていたこともあり、入山までに何本かゲレンデを楽しむことにする。といっても2本滑ったところで早々に疲れたし飽きた。さっそく山に入りましょう。
09:31 1180m 第2ペアリフトトップ。
予報と違って天気はさほど良くなく、特に上部は深いガスが立ちこめている。まぁ西から回復傾向にあるはずだし、ほどなく晴れるだろう。
まずは廃止されたゲレンデ跡を登る。
一昨日60cm増えたというが、それでもヤブはかなり目立つ。昨シーズン12月末に来た時よりも遥かに雪が少ない。
先行は3組4名。20分程で先頭に追いつき、ラッセルを交代。ラッセルはスキーを履けば30cm程度で、昨年登ったときに比べればだいぶマシ。これなら先頭でもだいぶ粘れそう。
10:39 1535m 旧ゲレンデトップ。
後続は追いついて来ず、引き続き1人でラッセル。
ここからは樹林帯。下部こそ細木が多くてうるさい感じだが、ほどなくブナ林からダケカンバの混成林、そして針葉樹林と雰囲気のいい斜面が続くようになる。
やがてガスも晴れはじめ、長野盆地を覆った雲海の上に志賀などの高山が浮かび上がる。ガスの日はこういう風景が見られることがあるので、捨てたものではない。
相変わらず後続はなし。まぁ交代でラッセルする時のような変なプレッシャーがなく、マイペースで登っていけるのでかえって良かったかもしれない。
13:04 1985m 外輪山。
ここをゴールとして隣の尾根(北側の東尾根)を滑るという手もあるが、個人的には人の少ない南側の東尾根を滑るほうが好きで、その場合、どうせ山頂近くまで行く必要がある。
ということで引き続き外輪山上を歩いて山頂へ。
いつものことだが、外輪山上は狭い上に雪面が大きく波打っているので非常に歩きづらい。雪の少ない今年は窪みが埋まっておらずにいつも以上にたいへん。右や左に巻きながら苦労して登る。
13:55 2050m 黒姫山。
ここまで4時間半。一人ラッセルだとさすがに時間がかかる。
場合によっては西面の七ツ池シュートを滑るか、せめてエントリーポイントまで下りて様子をみようと思ったのだが、もはやそんな気力も時間もない。休憩後、このまま滑り降りましょう。
14:26 滑降開始。
外輪山上は滑れないので東側をトラバースし、表登山道の辺りで東斜面へドロップ。急勾配の針葉樹林帯の中を縫うように滑る。
深い新雪のツリーランだが、雪はちょっと重め。ほんのちょっとだがクラストした斜面もある。楽しめはするが、これまでこの斜面では最高の雪を味わってきただけに、今日はちょっと残念な感じ。ここまでラッセルしてきた甲斐がない。
1750mくらいからブナ林へ。こちらのほうが雪は良く、ドライ感を保っている。ヤブは埋まりきっておらず、場所によっては見た目うるさく感じるところもあるが、思い通りにターンが決まるので邪魔にはならない。そのまま1200mくらいまで快適に滑ることができる。
1200mくらいからはゲレンデに近づくべく尾根の左端へ。そのまま北東に延びる枝尾根を滑る予定だったが、このルートはヤブだらけでろくに滑れない。しばらく頑張ってみたが、途中でイヤになって尾根真ん中の杉林に逃げる。こちらは滑りやすい。ゲレンデからちょっと離れるが、始めからこちらを滑っていればよかった。
15:43 983m 林道横断。
滑降はここまで。この先は非常に緩やかなので、この雪質、雪の量では滑らない。シールを貼るほどでもないが、ゲレンデまでクロカンのように歩いて戻る必要がある。
途中に小沢があり、ここを渡れるかどうか心配だったが、今日はたまたまスノーブリッジのある場所に出る。スノーブリッジというより、橋かなにかしっかりした土台がある感じ。今後もここに出られるよう、場所をしっかり覚えておこう。
16:11 883m ゲレンデ合流。
といっても即座に滑れるわけではなく、車の止めてあるコスモプラザ側へ戻るためにはゲレンデを横断していく必要がある。
ともあれやっと終了。登り標高差は1000mほどのコースなのに、えらい時間がかかってしまった。
(2016/02/11)
最寄りの「ホテルアスティくろひめ」は常に日帰り入浴できるとは限らず、この日も団体客がいるとかでNG。長野に向かう途中の県道37号近くにあったこの温泉に行くことにした。
一見共同浴場のような小さな温泉だが、しっかり内風呂と露天風呂があり、シャンプーなどもあってこの値段。
泉質も良さげだ。
この日行った時間はたまたま混んでいたが、総じて悪くない。
場所は離れるが、ホテルアスティくろひめがダメな時の最有力候補だ。