2015/02/01 富士山(二ツ塚)

目的地
富士山
地域
富士/丹沢
日時
2015/02/01
コース
太郎坊~二ツ塚(兄山)往復
メンバー
単独
装備
K2:BACKUP('12)/Voile:Switchback X2, Scarpa:T2('13)
天気

コースデータ

コースタイム
太郎坊洞門[7:31]↑[9:37]二ツ塚上塚(上双子山)[10:06]↓[10:24]大石茶屋[10:37]↑[11:32]二ツ塚下塚(上双子山)[11:53]↓[12:29]太郎坊洞門
山行時間
04:57
実移動時間
03:49
最高高度
1926m
最低高度
1274m
累積標高差(登り)
962m
累積標高差(下り)
962m
移動距離
9.58km
平均速度※1
2.5km/h

※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度

グラフ

記事

富士山下部の二ツ塚(双子山という表記も)は昨年滑って非常にいい思いをした山で、今年もまた行く機会を狙っていた。
そんな中、金曜に関東で多少ながら降雪。週末は甲信越の山々はどこも荒れ模様で、取り立てて行きたい山もなかったため、ここぞとばかりに二ツ塚を滑ることにする。
積雪量は十分。雪は硬いがゲレンデのように滑りやすく、大石茶屋で折り返して上塚・下塚の両方を滑ってしまうほどの面白さ。クラストしているのにこれほど楽しめるとは思わなかった。
ただし最下部は超絶モナカ雪。ここまで滑れないモナカ雪は初めてで、これが上部まで広がっていたらと思うとゾッとする。
しかしなにしろアクセスがいいし、たいがい晴れている。今シーズンまたやって来ることになりそうだ。


07:22 1274m<br />太郎坊入口
07:22 1274m
太郎坊入口
07:42 1335m<br />雑木帯を通って新五合目へ
07:42 1335m
雑木帯を通って新五合目へ

7:33 1276m 太郎坊洞門発。昨年は歩きやすさ優先で車道をシール登行したが、その場合ちょっと遠回りになる。今年は車道は使わず、五合目登山口に向け樹林帯の中を真っ直ぐ登る。車を停めたトンネル東口からも登れるのだろうが、念のため、かつて歩いたことのあるトンネル西口から入山。
積雪は十分で始めからシール登行。しっかり踏み固められているので板を背負って歩いてもよかったかもしれない。

07:58 1446m<br />御殿場口駐車場横
07:58 1446m
御殿場口駐車場横
08:18 1506m<br />沢の中の御殿庭ルートへ
08:18 1506m
沢の中の御殿庭ルートへ

8:02 1447m 御殿場口駐車場横。樹林帯から抜けて富士山の全貌が見えるようになる。
宝永山から上はかなり風が強いようで、雪煙がすさまじい。吹き下ろしの風が正面から襲ってきて顔が痛い。
雪も硬く凍り付いており、この先シールでは滑りまくるかもしれない。ここから板を背負ってアイゼンで登ることにする。
この先は山頂へ向かう登山道ではなく、二ツ塚へ向かう御殿庭ルートを登る。沢の中の道で、沢の斜面を使って複数の団体さんが雪上訓練中。風が当たらないし、訓練にはちょうど良さそうだ。

08:38 1639m<br />沢から出ると一面真っ白
08:38 1639m
沢から出ると一面真っ白
08:52 1707m<br />下塚を登る人々
08:52 1707m
下塚を登る人々
09:04 1775m<br />上塚・下塚分岐
09:04 1775m
上塚・下塚分岐
09:35 1918m<br />二ツ塚上塚
09:35 1918m
二ツ塚上塚

1620mで沢から出ると、その先は遮るもののない一面の銀世界。再び強風にさらされる。
トレースはここまで。モナカ雪でツボ足だと若干潜る。雪面はまだ氷結しておらず、これなら板を履いてシールで登った方が楽かもしれない。と思いつつもアイゼンを脱ぐのが面倒でそのまま登る。
コンディションしだいで宝永山目指して可能なところまで登ろうかとも考えていたが、この風ではやめた方が無難。予定通り二ツ塚上塚(上双子山)を目指す。

09:39 1925m<br />上塚より箱根・大島
09:39 1925m
上塚より箱根・大島
10:09 1812m<br />上塚からの滑降
10:09 1812m
上塚からの滑降

9:37 1926m 二ツ塚上塚。風が激しく、まっすぐ歩けない。
さっそく滑降といきたいところだが、この風の中、スキー板なんて履けそうにない。ザックを背負うことすらできず(休憩のためいったん降ろしてしまっていた)、ザックを引き摺って風の弱いところまで下る。

10:06 1915m 滑降開始。雪は硬くガリガリ音をたてるが、モナカ雪のように潜りはしないので思いのほか快適に滑れる。上部は風紋により多少滑りにくいが、100mほど下るとそれもなくなり、広大なスロープを楽しく滑っていける。

10:11 1773m<br />滑降ルートを振り返る
10:11 1773m
滑降ルートを振り返る
10:22 1532m<br />大石茶屋
10:22 1532m
大石茶屋

当初は風が強いのでこのまま下山しようと考えていたが、この斜面を1回きりというのはもったいない。左手に大石茶屋が見えてきたので、とりあえずそこまで滑り、次に下塚に登ることにする。

10:24-10:37 1522m 大石茶屋。小屋の脇で休憩後、今度は下塚へ。シール登行のほうが効率よさそうだったが、風の強い(と予想される)山頂でシールを剥がすのは厄介なため、先ほど同様に板を背負ってアイゼンで登る。

10:22 1524m<br />大石茶屋からの富士山
10:22 1524m
大石茶屋からの富士山
10:38 1521m<br />二ツ塚下塚へ
10:38 1521m
二ツ塚下塚へ
11:15 1707m<br />下塚への登り
11:15 1707m
下塚への登り
11:34 1800m<br />愛鷹山と伊豆半島西海岸
11:34 1800m
愛鷹山と伊豆半島西海岸

下塚の登りは表面カチカチ中身サラサラの極上モナカ。たくさんのトレースがあったためさほど潜らずに登れたが、やはりシール登行にすれば良かったと多少後悔。

11:35 1801m<br />二ツ塚下塚
11:35 1801m
二ツ塚下塚
11:49 1802m<br />山中湖方面
11:49 1802m
山中湖方面

11:32 1802m 二ツ塚下塚。上塚にはケルンがあっただけだが、こちらには鳥居や石碑などが立っていて、上塚より立派。直前までそこそこ風が強かったのだが、山頂に立ったとたんなぜか無風になり、とても居心地が良い。愛鷹山など景色もいいし、下塚に登っておいて良かった。

11:53 滑降開始。こちらは上塚のような風紋はなく、始めから快適に滑っていける。先ほど同様に硬雪ながらも実に楽しい。
大石茶屋を過ぎるとだいぶ雪面はデコボコしてくるが、雪が硬いうちはまだ普通に滑っていける。

11:54 1721m<br />下塚からの滑降
11:54 1721m
下塚からの滑降
12:01 1500m<br />駐車場から下はモナカ雪
12:01 1500m
駐車場から下はモナカ雪

しかしさらに下るとひどいモナカ雪に。これまでのスキー人生の中でも最悪クラスのモナカ雪で、曲がれず止まれず、ボーゲンでゆっくり滑ることもできず。
何度も転びながら下っていくが、駐車場を過ぎた1380m辺りでもうイヤになり、滑降終了。あとは板を背負って10分ほど歩いて下る。
雪が十分あるのにスキーを使わないなんて初めてかもしれない。


周辺情報

御胎内温泉 ★★★★・
700円 (土日祭日料金)

(2014/5/31)
これまで富士山界隈の日帰り温泉はあまり良い印象は持っていなかったのだが、ここは良い感じだ。
富士宮口や御殿場口から最も近い温泉なのに、なぜ今まで来なかったのだろう?(富士山に登ると必ず片頭痛が発症するのでそのせいか・・・)
泉質的にはあまり良さは感じないが、2011年リニューアルとやらで施設は新しく、かつ充実している。登山後に汗を流したいだけなのでそれで十分だ。
料金もこの設備で首都圏ということを考えると良心的ではないだろうか。平日なら500円だし。