※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
今シーズンは雪が遅く、年末になっても満足に山スキーができる場所はほとんどない。帰省前の29日、奥秩父へ普通の登山に出掛けようとしていたくらいだ。
が、29日の天気予報は思ったほど良くなく、帰省予定の30日のほうが全国的に天気は良い。
ダメ元で積雪情報を調べてみると、なぜか実家に近い宮城蔵王は例年並みの積雪。もともと雪の多くない地域なので山スキーに十分とはいえないが、御釜を散策するなど登山として楽しめればいいだろうと、帰省途中に寄ってみることにする。
さて、最寄りの白石ICまで着いてみると、下界の天気は良いが蔵王上部は深いガスが立ちこめている。これでは御釜や馬の背稜線の散策など楽しめそうにないが、とりあえず行ってみるしかない。
9:44 1105m すみかわスノーパーク最下部。
いつもはリフト3本使ってゲレンデトップまで行くのだが、計1500円とそれなりの値段の割りに、距離・標高差ともさほど稼げるわけではない。それに、上部がこの天気では刈田岳で引き返すことになりそうで、それだと1時間半もかからずに登れてしまうのでちょっと物足りない。
ということで、今日はここから登ることにする。
基本的に雪上車のツアールート通りに登ればよいが、傾斜のきつい第3リフトの辺りで雪上車ルートは大きく迂回するため、そこだけゲレンデの脇を歩く。
10:31 1382m すみかわスノーパーク最上部。
ここで再び雪上車ルート(蔵王観光道路)と合流し、圧雪された道路上を歩く。
雪が多ければ直接刈田岳方向にショートカットすることも可能だが、この時期はまだヤブがうるさいし、多少迂回しても圧雪された道路を歩く方が楽だったりする。
10:54 1457m 大黒天登山口。
ここから刈田岳へ登山道が延びているが、この尾根ルートは風が強く、以前登ったときは岩だらけの地面が露出している箇所もあった。なのでもう少し南側から登ろうかと考えていたが、まだヤブがうるさいかもしれず、シール登行できるからといって登りやすいとも限らない。
なので結局、勝手知ったるこちらの登山道から登ることにする。
しばらくは問題なかったが、案の定1550mくらいからは地表が露出し、やがてシール登行できないくらい石ころだらけになる。やむなくスキーを脱いで歩いたが、それほど長い距離ではなく、板をザックに括り付けるほどでもない。歩きやすいし、雪の多い斜面をシール登行するより効率的で良かったかもしれない。
1700mくらいから深いガスの中へ。ちょっと前までは刈田岳山頂もかろうじて見えていたが、この頃になるとガスもだいぶ下がってきて視界もだいぶ悪くなる。
11:45 1757m 刈田岳。
風が強く、山頂の刈田嶺神社の陰で休憩。この神社は例年であれば樹氷のように厚い雪の塊と化しているのだが、今年はまだまだ未発達。
ガスは切れそうになく、御釜もまったく見えない。予定では御釜まで滑ったあと熊野岳まで登るつもりだったが、ほとんど何も見えないこの状況では何も面白くない。このまま下山することにしよう。
12:24 滑降開始。
避難小屋までカリカリの稜線上をゆっくり滑り、そこから東南斜面へ。こちら側は雪が吹き溜まっていて、樹木も少ないので非常に滑りやすい。視界が悪く、思いっきり滑れないのがとても残念だ。以前、やはり視界が悪い中で調子に乗ってスピードを出し、そのまま雪上車用に除雪された道路(蔵王ハイライン)に落ちて怪我したことがある。なので今日はGPSを頼りに慎重に方向を定め、分岐道の東側を通過する。
12:41 1575m 蔵王エコーライン合流。
快適な斜面はここまで。雪が多ければこのまま井戸沢右岸を滑れるようだが、ここから下はまだヤブだらけ。このまま雪上車のルート(エコーライン~蔵王観光道路)を滑るしかない。
圧雪されていてスキー場の迂回コースを滑っているかのようだが、ヤブを気にすることなく滑って戻れるという点ではありがたい。
20分ほどでスキー場コースに合流。あとはゲレンデ内を滑って終了だ。
(2011/12/31)
遠刈田温泉の温泉街にある比較的新しい共同浴場。
この温泉街には全部で3つの共同浴場があるが、一番わかりやすい場所にあって隣に広い駐車場もあり、かつ最も大きく新しくきれいとあって、最近はここに行くようになった。
それゆえ他の共同浴場より人気があり、自分が行くときもたいてい混雑しているが、まあこれくらいなら許容範囲。
日帰り温泉施設のようではあるが、あくまで共同浴場なので、石鹸、シャンプーの類いはない。
(2015/12/30)
料金 300円 → 310円