※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
木曜日は新雪&好天が期待できたため、休みをとって平標山に行くことにする。
場所の決め手は、帰りに渋川の永井食堂に寄れること。この店は日曜が休みで、土曜も15時で閉まる。週末の登山帰りに立ち寄るのは難しい。せっかくの平日休み、ここでモツ煮を食べない手はないのだ。
コースはいつものようにヤカイ沢の往復。ただ、天気が良いのであればそれだけではもったいない。山頂まで登って余裕があれば、プラスアルファとして西ゼン源頭でも滑ることにしよう。まぁラッセルの程度次第だ。
8:09 979m 旧三国小学校前駐車スペース。
小学校跡地を通らせてもらって別荘地私道へショートカット。私道は圧雪路状態なのでそのままシールで歩いていける。
15分ほどで除雪終了地点。この辺りの新雪は30cmほど。すでに立派なトレースが付いていて、ありがたく使わせてもらう。
河内沢の橋を渡り、200mほど歩いたところで林道(平元新道)を離れてヤカイ沢左岸へ。先行者もこのルートを使っており、引き続きトレースを借りて順調に高度を稼いでいく。
1380m付近でいつものように南東に進路を変え、枝尾根沿いに稜線を目指す。山頂までの急斜面を避け、南から半円状に回り込む形だ。
この斜面は特に雪が深く、トレースがあるとだいぶ楽できる。今日は平日なのでそこそこのラッセルを覚悟していたのだが、これなら西ゼン源頭など、プラスアルファを楽しむ余裕ができそうだ。
ヤカイ沢左岸尾根上まで登り切ると展望が開ける。西側には苗場山など信越国境の山々。いつもながら見事な光景だ。
この稜線上は普段から風の強いところで、灌木や地肌が出ているところも多い。上部はカリカリに凍結し、シールでは歯が立たないこともある。今日もまたクラストしていたが、シール登行に困るほどではない。灌木帯も、うまくルートを取れば避けることができる。さすがにこれまで何度も歩いているので、その辺りは把握できている。
10:53 1982m 平標山。
今日は空気が澄み、これまで見えていた西側の山々に加え、谷川岳や巻機山など、谷川・中越の山々もくっきり望めるようになる。苗場山の隣には白馬岳の姿も。ここから北アルプスを確認できたのは初めてかもしれない。
さて、ここまでトレースのおかげで残雪期と同じくらいのタイムで登ることができた。体力的にも余裕がある。予定通り西ゼンを滑ることにしよう。
この西ゼンは必ずしも一般的とはいえず、特に平日の今日は誰も滑ってないだろうと思っていた。しかしすでにシュプールが一つ刻まれている。ファーストトラックでないのは残念ではあるが、こればかりは先頭でラッセルした人の特典だ。
11:11 滑降開始。
山頂直下は灌木が埋まりきってなくてデコボコしている。以前滑ったときは山頂から無木立のスッキリしたバーンが続き、真っすぐ滑り降りれた気がするのだが。まぁ1月だとこんなものか。
もっともデコボコなのは出だしだけ。北西尾根側から回り込めば、灌木に邪魔されることなく滑ることができる。
雪はちょっと重め。細かい窪みもまだ十分に埋まりきっていないように感じる。場所によっては雪面が大きく波打っていて、右に行ったり左に行ったりと、均等なシュプールを描けない。
それでもこれだけの大斜面、面白いことに変わりはない。重いといっても底打ち感のない新雪で、とても楽しく滑ることができる。
11:20-11:38 西ゼン1757m地点。
先行者のシュプールはここまで。ここからは仙ノ倉山側へトレースが延びている。
自分はもう少し下ってから平標山へ登り返すつもりだったが、これを見て考えが変わる。自分も仙ノ倉山まで登ることにしよう。シッケイ沢コースで土樽まで滑らずとも、普通に往復するだけでもハイキング感覚で楽しめるだろう。
ということで休憩後、シールを付けて仙ノ倉山方向へ向かう。
20分ほどで沢を出て、平標山からの登山道に合流。このさき仙ノ倉山まではさほどの標高差はなく、雪もパックされているので楽に登っていける。
ただ、風は非常に強い。以前登ったときは風がほとんどなく、景色を楽しみながら散歩感覚でノンビリ登れたもの。今回もそれを期待していたが、さすがにそれは甘かった。
12:36-12:42 2024m 仙ノ倉山。
到着後、待っていたかのようにガスが湧いてくる。さいわいガスはまとわりつくことなく、しばしば風で流される。時折ではあるが、いちおう展望を楽しむことはできる。
ここからの展望は平標山以上。遮るものがなくなるため、万太郎山や谷川岳本峰など、谷川連峰東部の山々が間近に望めるようになる。巻機山や越後三山といった中越の山々もきれいに見える。
さて、せっかくの山頂だが、ここから滑り降りるわけではないのでゴール到達感はない。風も強いので、休憩もそこそこにシールのまま平標山へ戻る。
ちなみに往路は登山道通りにアップダウンのある稜線上を歩いてきたが、復路は北斜面を巻くことにする。この手の斜面は下手に巻くより、素直に稜線上を歩いたほうが楽な場合も多い。それでもこのルートに関しては、なんだかんだで巻いたほうが楽だった。
平仙コルから平標山までの区間は雪の付きが悪く、ところどころ石も出ている。逆ルートの場合、ここを滑って下るのはまだ無理なようだ。
13:21-13:38 1982m 再び平標山。思ったより早く往復できた。
ここからメインの滑降。
まずはしばらく往路通りに稜線上を滑る。基本シュカブラだらけだが、多少ながら雪の吹きだまりもあり、思ったより楽しめる。
1830mでヤカイ沢へドロップ。登りルートよりちょっと山頂寄りの斜面を滑る。山頂から直接ヤカイ沢に滑り込んでも良いのだが、山頂からの無木立斜面より、この辺りの樹林帯でツリーランを楽しむ方が個人的には好きなのだ。雪崩の心配もせずに済む。
ドロップポイントは木々が密生している。ただ、数メートルのそのゾーンを抜ければすぐに快適な疎林帯になる。
雪質が重めだった西ゼンと違い、こちらはフカフカのパウダー。傾斜もいい感じに強いので、雪が深くても板が潜らずどんどん滑っていける。無木立の西ゼン源頭も悪くなかったが、個人的にはこちらの斜面のほうが楽しめる。
広い沢底まで下りたら、あとは往路通りに滑るだけ。この先は3月だとグダグダのストップスノーになっていることも多いが、さすがにこの時期は大丈夫。新雪は多すぎず少なすぎず、木の間を縫ってどんどん滑っていける。
標高が下がるにつれ木が濃くなり、自由にルートを選べなくなる。トレース上をジェットコースターのように滑ることになる。とはいえ今日の雪ならスピードのコントロールもしやすく、滑りにくく感じることはない。
別荘地の道路もまだ雪が溶けずにいて、小学校横まで滑り通すことができた。
(2004/4/4)
猿ヶ京に新しくできた立派な温泉施設。設備が充実している割に値段もほどほど。
露天風呂も3つありなかなか広い。
ハイシーズン中スキー客でどの程度混雑するかはわからないが、今後この方面に来た際の常用の風呂になりそうだ。
(2015/3/15)
日曜18時に訪問。この時間なら大丈夫かと思ったが、苗場帰り(と言い切っていいだろう)のスキー客で駐車場は大混雑。
駐車場整理の人もいたので常態化しているのだろう。
しかしまぁ中に入ってしまえばなんとか大丈夫。
(2017/1/26)
言わずと知れた「もつ煮」の有名店。沼田から渋川に向かうR17沿いにあるのでよく通りかかるのだが、日曜休、土曜は15時までとあって、なかなか行く機会がなかった。
さすがに美味しく、コスパは抜群。ただし豚モツとコンニャクのみなので野菜はとれない。
ご飯の量は多い。自分はいつも半ライスで満足している。
ほかのモツ煮屋、例えば谷川岳PAのものと比べてそんなに違うのかといわれると、それほどのこともないような気はする。とはいえ機会があれば是非とも寄りたい店ではある。