2015/04/19 守門黒姫

目的地
守門岳
地域
会津/会越
日時
2015/04/19
コース
ムジナ沢橋~守門黒姫往復
メンバー
ダマ
装備
MADSHUS:EPOCH('13)/22 Designs:TeleBulldog, Scarpa:T2('13)
天気
晴のち高曇り

コースデータ

コースタイム
ムジナ沢橋[7:30]↑[10:11]稜線↑[10:45]守門黒姫[11:24]↓[12:26]破間川↑[12:30]ムジナ沢橋
山行時間
05:00
実移動時間
04:15
最高高度
1364m
最低高度
460m
累積標高差(登り)
1100m
累積標高差(下り)
1100m
移動距離
12.62km
平均速度※1
2.96km/h

※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度

グラフ

記事

当初、残雪の多そうな越後駒ヶ岳へ登る予定で湯之谷の道の駅に集合したが、低気圧の移動が予想より速く、午後には雨になるかもしれない。なので長丁場の越後駒ヶ岳はとりやめ、午前中に下山できそうな守門の下黒姫沢を滑ることにする。
守門岳をこちらから登るのは初めてだが、懸念していた沢割れもなかったし、なかなか気分の良いコースだった。登りの段階では守門大岳や守門岳大白川コースなんかよりよっぽど気に入ったくらい。
ただ、いざ滑ってみると可もなく不可もなく、こんなものかという感じ。決して悪いコースではないし、上部のカール状の斜面などむしろたいへん素晴らしいのだが、あっという間に滑れてしまうこともあってか、さほどの面白みや達成感は感じられずじまいだった。
とはいえ、人気の守門大岳やすぐ向かいの浅草岳に比べ静かな山行を楽しめるし、いつもと違ったコースを滑りたいな、なんて時にはちょうどいいかもしれない。

07:19 484m<br />駐車地点より、真っ白に輝く黒姫稜線
07:19 484m
駐車地点より、真っ白に輝く黒姫稜線
07:18 484m<br />眼下に見える橋を渡る。橋の上だけ雪が切れていた
07:18 484m
眼下に見える橋を渡る。橋の上だけ雪が切れていた
07:50 550m<br />しばらく林道歩き
07:50 550m
しばらく林道歩き
08:03 556m<br />林道終点から下黒姫沢へ降りる
08:03 556m
林道終点から下黒姫沢へ降りる

7:30 484m 駐車地点発。まずは破間川の橋まで2分ほど下り。雪はつながっており、橋までスキーで下ることもできる(今回は事前にシールを付けてしまっていたが)。
橋の上だけ雪が切れていて、そこだけ板を持って歩く。
橋を渡ったら引き続き林道をシール登行。途中から杉林になるが、その手前の雑木林は新芽が芽吹いていてなかなかいい感じだ。

7:59 575m 林道終点。ここから20mほど下って下黒姫沢の沢底へ降りる。
下黒姫沢はここより下流では水も出ていたが、この先はまったく割れておらず、普通に沢底を歩くことができる。

08:15 608m<br />しばらく沢を詰める
08:15 608m
しばらく沢を詰める
08:34 732m<br />この辺りで沢を離れて右岸へ
08:34 732m
この辺りで沢を離れて右岸へ
08:52 865m<br />気分の良い開放的な樹林帯
08:52 865m
気分の良い開放的な樹林帯
09:17 1029m<br />浅草岳をバックに950m付近の急斜面を登る
09:17 1029m
浅草岳をバックに950m付近の急斜面を登る

沢底歩きは30分ほど。左に若干カーブするところで沢を離れ、右岸831点の先辺りを目指して尾根へ上がる。この辺りは明るいブナの疎林帯で、歩いていて気分が良い。
やがて標高差100mほどの急斜面。本コースでもっとも傾斜のきついところではあるが、緩くジグを切る程度で無理なく登っていける。

急斜面を登り切るとカール状の大斜面が目の前に広がる。ところどころ木は生えているため森林限界というわけではなさそうだが、それでも「雪の砂漠」という形容がぴったりの真っ白で広々とした場所だ。
事前に机上で検討した際には小沢などが気になってどこを滑るのがいいか考えたものだが、これなら稜線のどこからでも滑れそう。

09:18 1029m<br />登り切ると守門岳ー黒姫間の稜線が見えてくる
09:18 1029m
登り切ると守門岳ー黒姫間の稜線が見えてくる
09:38 1121m<br />1328点目指して右寄りに登りましょう
09:38 1121m
1328点目指して右寄りに登りましょう

さて、予定ではこのまま真っすぐ稜線まで登り、その先どうするかはその時の気分で決めることにしていた。
選択肢としては、稜線上を左の守門岳(袴岳)まで登るか、右の黒姫に登るか、はたまたピークにはこだわらず稜線上のどこかをゴールとするか。反対側の北斜面を途中まで楽しむという手もある。
登山目的なら当然袴岳を目指すべきなのだろうが、そちらはアップダウンがあり、山頂から滑って戻ることができない。その点黒姫なら微妙にアップダウンはあるが、山頂でシールを外して滑って降りられそう。
それに雲がだいぶ広がってきたし、予報より早く天気が崩れるかもしれない。今日のところはより簡単に登れる黒姫をゴールとしましょう。

ということでまずは稜線へ。傾斜の緩いところから登って途中で黒姫方面へトラバースしたのだが、シールは良く利くので始めから黒姫目指して北東へ登っていったほうが効率的だったかもしれない。

10:12 1292m<br />もうすぐ稜線上。最奥に黒姫が見えてきた
10:12 1292m
もうすぐ稜線上。最奥に黒姫が見えてきた
10:15 1278m<br />稜線上より烏帽子山。右奥には粟ヶ岳
10:15 1278m
稜線上より烏帽子山。右奥には粟ヶ岳
10:19 1272m<br />北側、破間川源頭
10:19 1272m
北側、破間川源頭
10:28 1315m<br />守門岳をバックに稜線上を登る
10:28 1315m
守門岳をバックに稜線上を登る

10:11 1290m 1328点のちょっと東側で稜線上に出る。
これまで見えていた浅草岳や越後駒ヶ岳などの山々に加え、目の前の烏帽子山の向こうに粟ヶ岳・二王子山といった中越の山々が見えるようになる。飯豊山や尾瀬の山々なんてのも見えるはずだが、残念ながら雲や霞が多くてそこまでは視認できず。
北側の破間川源頭(この川は途中で180度向きを変え南進する)もスキーには魅力的で、守門岳や黒姫のピークには目を向けずこちらの斜面を楽しむ人が多いのもうなずける。
とはいえ今日はさっさと下山したいので予定通り黒姫へ。守門岳をバックに緩やかな稜線上を登る。途中狭いところもあるが、雪は切れていないしクラックもほとんどないので普通にシールで登っていける。
風はないし眺望も良いので本来なら楽しく歩いて行けるはずのルートであるが、思ったよりも山頂は奥深いところにあり(よくあるパターンだが)、ちょっとイヤになる。

10:46 1363m<br />黒姫より浅草岳早坂尾根
10:46 1363m
黒姫より浅草岳早坂尾根
11:31 1330m<br />稜線上を滑降ポイントまで戻る
11:31 1330m
稜線上を滑降ポイントまで戻る

10:45 1367m 黒姫(1367.8点のピークではあるが、なぜか「山」はつかない)。
山頂はなだらかで広く、風もないのでゆっくりできる。もちろん他に誰もいない。途中で2パーティーを追い越していたのだが、彼らは守門岳へ向かった様子。今シーズンはどの山もこれまでになく人が多かった印象があるが(別にそれで嫌な思いをしたわけではないが)、やはり静かな山はいいものだ。
ここからは浅草岳早坂尾根の滑降コースがきれいに見える。数日前まではここを滑ろうと考えていたのだが、山頂は雪がなく藪だらけという話を聞いてやめることにした。とはいえ山頂以外は十分に雪は残っており、この程度なら早坂尾根でも良かったかもしれない。

11:34 1233m<br />上黒姫沢右岸尾根の先から沢へドロップ
11:34 1233m
上黒姫沢右岸尾根の先から沢へドロップ
11:35 1233m<br />滑るだけなら稜線1328点からのほうが楽しかったかも
11:35 1233m
滑るだけなら稜線1328点からのほうが楽しかったかも
11:38 1124m<br />上黒姫沢左俣上部。この先でトラバースして下黒姫沢へ
11:38 1124m
上黒姫沢左俣上部。この先でトラバースして下黒姫沢へ
11:51 913m<br />下黒姫沢左岸の快適な疎林帯
11:51 913m
下黒姫沢左岸の快適な疎林帯

11:24 滑降開始。 このまま下に滑ると上黒姫沢に入り込んでしまうので、まずは稜線上を上黒姫沢右岸尾根の先まで滑る。途中わずかな登り返しもあるが、階段登行で難なくこなせるレベル。
右岸尾根の先に出たらボール状の広大な斜面にドロップ。ザラメ雪で滑りやすく、ゲレンデのようにどんどん滑っていける。なにより雪が荒れていないのが良い。
とはいえこのゲレンデのような広い斜面は標高差200m程度。滑りやすいこともあり、あっという間に滑り降りてしまう。ちょっと物足りない。

1100m付近で上黒姫沢左俣をトラバース気味に越えて、下黒姫沢左岸尾根まで戻る。
ここからはブナの疎林帯。出だしは急傾斜だが、滑りやすい雪質なので快適に滑ることができる。上部の無木立の大斜面も良いが、こういうザラメ雪の樹林帯も春スキーらしくてとても楽しい。

11:57 785m<br />この辺りで下黒姫沢の沢底へ
11:57 785m
この辺りで下黒姫沢の沢底へ
11:59 697m<br />下黒姫沢。あとは林道まで沢底の滑降
11:59 697m
下黒姫沢。あとは林道まで沢底の滑降

適当なところで尾根を離れて下黒姫沢の沢底へ。
沢底はおおむね傾斜が緩いので直滑降が中心になり、スキーを楽しむというより、下山ルートとしてスキーを有効活用できるといった程度。とはいえ沢は広く、雪も腐っていないのでそこそこ快適に滑っていける。例えば向かい側の浅草岳ムジナ沢なんかは、中間部以降はトラバースばかりになってあまり楽しめないのだが、それに比べればだいぶマシに感じる。

12:12 560m<br />林道まで若干登り返し。シールを付けるまでもない
12:12 560m
林道まで若干登り返し。シールを付けるまでもない
12:26 463m<br />破間川の橋で滑降終了。駐車地点まではわずか
12:26 463m
破間川の橋で滑降終了。駐車地点まではわずか

12:07 567m ここで沢底を離れて林道へ登り返し。往路で沢に降りた場所よりちょっと上流だが、目印&トレースがあったのでこちらから登ることにする。
が、ちょっと外れ。
樹林帯の中をトラバースすることになり、木を避けて無駄にアップダウンする羽目になった。これなら往路と同じ場所から登り返したほうが効率的だった。
登り返しはトータルで20mほど。一気にではなく少しずつ緩やかに登っていくためステップソールで普通に登っていける。アルペン板の場合でもところどころ階段登行する程度で、シールを付けるほどではない。
林道合流後もしばらく傾斜はないが、タモ沢辺りからはショートカットも交えてどんどん滑っていけるようになる。

12:25 464m 破間川の橋。滑降はここまで。駐車地点までは20mほどの登り。さほど遠くないので、板を手に持ったまま5分ほど歩いて終了だ。

周辺情報

寿和温泉ドリームタウン ★★★・・
700円(内風呂のみの場合)

(2004/4/10)
入広瀬村という辺鄙でかつ分かりにくい場所にあるにはあまりにゴージャスな日帰り温泉施設で、新潟でも有数の人気施設とのこと。「国内屈指の噴出量を誇る自然温泉」だそうだ。全然知らなかった。
露天風呂と内風呂が離れた場所にあり、それぞれ別料金。セット料金もあるが、露天風呂と内風呂を行き来するには一度服を着る必要がある。
通常ならマイナス要因だが、広くて立派な内風呂だけでもう十分だ。
人気施設といっても場所と季節柄我々が行くときはいつもガラガラ。もちろん広い休憩室もガラガラで、ゆっくり仮眠できる。


(2017/3/12)
600円→700円
この地で内風呂のみで700円というのは割高に感じる。評価も4→3


レストラン雪国 ★★★・・

(2015/04/26)
 きのこづくし御前 1,500円(舞茸ごはんに変更 +50円)

六日町ICそばにある「雪国まいたけ」直営のレストラン。
きのこづくし御前は舞茸天ぷら、舞茸ホイール焼き、きのこ汁などバラエティーに溢れ、(原価は安いのだろうが)割安感があるし、なかなか楽しめる。おかずが多く御飯が足りなく感じるくらい。
特にきのこ汁はうまい。舞茸天ぷらはちょっと油っぽかったかな?
ごはん(魚沼コシヒカリ)にもこだわりがあるようだが、舞茸ごはんにチェンジしてしまった。もちろん舞茸ごはんも悪くないが、キノコの煮染めなど白米にぴったりの付け合わせもあるので、次回は普通の白いご飯にしよう。


(2018/04/14)
 雪国茸と豚バラ肉のうま煮丼 980円(きのこ汁に変更 +200円)

美味いけど、キノコだらけで後半は飽きた。常々蕎麦で腹一杯になると幸せな気分になれないと思ってきたが、キノコにも同じことがいえるとわかった。
純粋に食事だけで評価すると3に落としたいところだが、店自体はやはり魅力的なので評価は4のまま。