※1 ... 休憩時間を除いた実移動速度
言わずと知れた上越を代表するクラシックルート。以前から滑ってみたいと思っていたが、登山口と下山口が離れていることもあり、なかなか機会に恵まれなかった。
そんな中、今週日曜は天気が良く、ダマも参加可能なので車1台を下山口にデポできる。毛渡沢はまだまだ雪が残っているだろうし、雪も落ち着いているので狙うのにはちょうど良い。
まずは車2台で土樽へ。平標新道分岐の除雪スペースに3台ほど駐車可能だったが、ここはすでにいっぱい。幸い毛渡橋を渡った先にもスペースがあり、そこに停めることができた。
ここに1台をデポし、もう1台で火打峠へ。平標登山口駐車場はまだ除雪されておらず、スノーシェード北側出口の駐車スペースに停めることになるが、この時間には10台ほどの駐車スペースはすでにいっぱいで、他の多くの車と同様に路肩へ停めることになる。
7:43 979m 火打峠発。しばらく板を担いで別荘地内の林道を歩く。林道も雪は付いているが、硬く圧雪されているのでこのほうが早い。
いつものように河内沢を右岸に渡った先で平元新道を離れ、ヤカイ沢へ。トレースは多数あるが、この辺りの雪は締まっているのでトレースを外してもさほど潜ることはない。
1400m辺りで急傾斜のヤカイ沢本流を避けて左岸枝尾根へ。尾根上に出るまでは多少雪が深いため、ありがたくトレースを使わせてもらう。
尾根上はいつものように風が強く、雪はところどころカリカリに凍り付いている。シールが利かずに一苦労。アイゼンは今日はいらんだろうと置いてきてしまったのでちょっと後悔。エッジを利かせて無理やり登り、体力を無駄に消耗する。
ダマはテレマーク用スキーアイゼン「アイゼくん」を装着。途中、足が靴に当たるとかで長々と対処していたが、その後は順調に登ってくる。
幸い平元新道の尾根と合流してからは風もおさまり、凍結斜面も少なくなったので順調に登っていけるようになる。
そのまま平標山へ。仙ノ倉山に向かう場合、平標山頂まで登らずに途中で右のコル目指してトラバースしたほうが効率的なのだが、天気もいいしせっかくなので登っておきましょう。
10:46-10:52 1982m 平標山。ここだけ風が強く、写真だけ撮りまくってさっそく仙ノ倉山へ。
仙ノ倉山まで風が強いままだったらイヤだなー、斜面も凍っているかなーと不安だったが、幸い風が強いのは平標山頂のみ。雪もさほど硬くなく無理なくシールで歩ける。
まずはコルまで80mほどの下り。ちょっとしかないのでシールを付けたままだが、表層はサラサラの新雪が吹き溜まっており、展望も良いのでなかなか爽快に下っていける。
ダマはスキーアイゼンを外すのが面倒くさかったようで付けたまま。が、あまりに非効率なのでさすがに途中で外していた。
コルから仙ノ倉山までは高度差100mちょい。少々歩くが、わずかな登りだ。
手前の2021点を越えると万太郎山から谷川岳への稜線がきれいに見えるようになる。群馬側からのガスがときおり毛渡乗越を越え、それがまたいい感じだ。
空気も澄み渡って眺望が良く、登りの辛さなどまるで感じることもない。ともかく楽しいの一言。
11:45-12:13 2024m 仙ノ倉山。平標山頂と違って風もさほどないのでゆっくり休憩できる。
先着は4名の団体さんと単独行の方3名。団体さんは東ゼンを滑る様子。その他3名はそれぞれシッケイ沢左俣に下っていく。
我々は最後にゆっくり滑降開始。
当初は北側のピーク(三ノ字ノ頭)の北東斜面を滑るつもりだったが、先行の方はそちらを偵察した結果、戻ってきてそのままシッケイ沢左俣を滑っていった。我々もちょっと覗いてみるが、どうやらクラストしている模様。前の3人に倣って三ノ字ノ頭まで行かずにシッケイ沢左俣に滑り込む。
急傾斜の無木立の斜面がずっと下まで続いているが、幸い雪は適度に柔らかくて恐怖感はない。といっても転びたくはないので、スピードを出さずに確実にターンを決めていく。
谷川の山々に向かっての大斜面の滑降はなんとも気分が良い。先週の鍋倉山のようなメローな林間滑降も良いが、こういう多少の緊張感を伴った雄大な山スキーもいいものだ。
ちょっと標高が下がると多少滑りにくい雪質となる。モナカ雪とまではいかないが、締まり気味の表層の下は深く柔らかい雪。転ぶと、落とし穴でもあったかのように深く埋まってしまう。
ここまで下れば転んでも危険はないとはいえ、ダマはこれで腰が引けてしまい、以降はろくにターンもできなくなってしまった。
でもまぁ滑落の危険がある凍結バーンとか、雪崩れそうな新雪に比べれば遥かにマシというものだ。
やがて沢の形状がはっきりしてくる。振子沢のような感じで、なかなか楽しくターンを続けられる。雪質は相変わらず滑りやすいとはいえず、どうしてもところどころ転んでしまうが、それもまた楽しい。
毛渡沢が近づいてくるとベタ雪気味になり、だいぶ滑りやすくなる。ダマもようやく調子にのってかっ飛ばしていく。
13:23 1042m 毛渡沢合流。本格的な滑降はここで終了。あとは長々と続く毛渡沢沿いの滑降だ。傾斜がほとんどない上、雪も緩んでいるのでほとんどスキーは滑らないが、先行者のトレースがあるのでだいぶ楽だ。
沢沿いを下っていくだけとはいえ、沢は水流が出ており、谷が狭まるところもあるので、右岸に出たり左岸に出たり、滑りやすいところを選ぶ必要はある。ここでも先行者のトレースは大助かりだ。
14:05-14:23 761m 仙ノ倉谷合流。群馬大ヒュッテのある場所で、手前の橋(古いルート図集では吊り橋となっているが、すでに普通の橋が架かっている)を渡ったところで先行の3名が仲良く休憩中。
我々もここで腰を下ろしてゆっくり休憩。まだ先は長い。疲れはないがやはり飽きるのだ。一度座ってしまうとポカポカして気持ちよいのでなかなか立ち上がれない。
あとは毛渡沢左岸の林道をひたすら滑る。これまでより雪は硬く締まっていて、どんどん滑っていけるところも多いが、逆ハの字や階段登行が必要な微妙な登りもまた多い。といっても気分的な問題か、先週の小日向山の猿倉林道よりはるかに楽に感じる。
やがて上越線、関越道の高架。上越線の下は雪が付いていてスキーのままくぐれたが、広い関越道はさすがに無理。いったん板を脱ぎ、その先でまたスキーを履くが、県道541号はもうすぐそこ。わざわざ履き直す必要はなかったかも。
15:12 555m 県道541号合流。駐車地点はすぐそこ。やはり車2台使うと圧倒的に楽だ。湯沢の中野屋で蕎麦でも食べて、ゆっくり火打峠まで車をとりに戻りましょう
(2004/4/4)
猿ヶ京に新しくできた立派な温泉施設。設備が充実している割に値段もほどほど。
露天風呂も3つありなかなか広い。
ハイシーズン中スキー客でどの程度混雑するかはわからないが、今後この方面に来た際の常用の風呂になりそうだ。
(2015/3/15)
日曜18時に訪問。この時間なら大丈夫かと思ったが、苗場帰り(と言い切っていいだろう)のスキー客で駐車場は大混雑。
駐車場整理の人もいたので常態化しているのだろう。
しかしまぁ中に入ってしまえばなんとか大丈夫。
(2015/03/15)
2年前に移転したらしく、場所が微妙に変わっていた。
この日訪れたのは16時頃で、食事時間を外していたにも関わらず大混雑。案内されるまで結構待った。
ここのへぎ蕎麦は初めて食べた時にはかなりうまいと感じたが、今日はなんだか普通。ダマも味が落ちたといっていた。
ただ、舞茸天ぷらは相変わらずうまい。