お手軽コースと言われる富士山麓の二ツ塚。どんなものかと行ってみるが、日本海側とは対照的に、こちらは稀に見る少雪とのこと。登りはかろうじてシール登行できたものの、下りは結局板を担いで戻ることになった。
一昨年ここを滑った際、推奨コース以外にもいろいろルート取りができそうなことに気づいたが、今回バリエーションコースを設定して偵察がてらに滑ってみた。シールの脱着が多いのが難点だが、結果的に大当たりであった。
今シーズン最初ということで、足慣らしも兼ねて旧鹿沢温泉口から角間峠経由で登る。中間部で北に寄りすぎて樹間の狭い林に突っ込んでしまったが、雪量は十分で、12月にこの山を滑れるというだけで御の字だろう。
最終日、新穂高への下山には大ノマ乗越からの大滑降が待っているが、雪が荒れすぎて期待していたほどの面白さはない。しかしそれも些細なことで、ともかくこの4日間、他の山々とは一線を画す充実した山行ができた。
3日目は三俣蓮華岳から黒部源流、そして弥助沢を滑る。三俣蓮華岳北東斜面は短いながらも残雪期としてはこれまでで一番の面白さ。弥助沢は雪が緩んでいたが、それでも槍ヶ岳に向かっての滑降は実に滑り応えあり。
2日目は終日雨の予報だったが、低気圧が夜間に過ぎ去り1日フルに行動可能に。ということでモミ沢と双六カール。ともに素晴らしい斜面だが、特に双六カールはロケーションや雪質の良さも相まって快適さこの上なし。
ここ数年お気楽ツアーしかこなしていない我々であるが、たまには本格的にと憧れの双六ツアーを決行。初日はひたすら登り。予想はしていたがさすがにきつく、途中で雨も降ってきて這々の体で双六小屋にたどり着く。
恒例の会津駒ヶ岳だが、たまには趣向を変えようとキリンテへ滑り降りることにする。下山場所へ自転車をデポして準備万端だったが、途中で天気が崩れドシャブリのなか自転車で車を取りに戻るはめに。まあこれはこれで。
シッケイ沢を滑るつもりだったが、土樽からの戻りが面倒になり芝倉沢に転進。ここの滑り出しはいつも緊張するのだが、この日はザラメ状に落ち着いていて問題なし。湯桧曽川沿いも雪は十分で、転進して良かったかも。
新人ダマ君のテレマークデビュー、となれば無難にここでしょう。先週までの腐れ雪から一変、うまいことザラメ雪になっており、デビューには上々のコンディション。緩斜面ならテレマークポジションもバッチリだな。
予報では雨だったため芝倉沢は止めて西黒沢でお茶を濁す。残雪はまだまだ多くその点は良かったが、さすがに雪はグダグダ。左右どの斜面を見ても雪崩れているか亀裂が入っているかで、沢の中はデブリだらけであった。
前日までそこそこの降雪があり、それがこの日の暖かさでそのまま腐れ雪に。絶好の斜面もちょっと滑っただけでデブリ状になだれ落ち、あっという間にボロボロになってしまう。荒らされる前に降りてきて正解だった。
昨晩そこそこの降雪があり、この日は朝から快晴という絶好のコンディション。下部は重い腐れ雪に苦しめられたが、途中までは思うがままにターンを決められる最高のパウダーを味わえた。ピエール君もいたくご満悦だ。
ピエールが突如テレマーカーに変身し、その練習を兼ねてゲレンデ1日券を買ってその合間に前山へ。滝沢尾根の特に後半は思った以上に良い斜面で、1泊2日の三田原山との組み合わせは最高の極楽ツアーとなった。
日本海側は暴風雪とのことで、いつものパターンで四阿山へ。ガチガチにクラストしていて登りの段階ではつらいスキーになりそうだと覚悟したが、滑ってみるとそうひどくもなく、むしろ前回より楽に滑ることができた。
再び西吾妻山。今回はグランデコスキー場からアクセスし、初めての二十日平尾根にチャレンジする。途中の緩斜面で板が滑らず苦労したが、想像していたほど樹間が狭いわけでもなく、なかなか楽しめるコースであった。
5年前に尾根を間違えて滑って以来の山行。その時は樹間が濃すぎてイマイチと思ったのだが、正規のルートは予想以上に面白く、中社ゲレンデ隣接の温泉と霧下蕎麦と併せると、これはかなりポイントの高いコースだ。
塩沢温泉へ下るつもりだったが、勢至平でルートを間違え、そのまま登山道沿いにスキー場に滑り込む。滑りにくい斜面はあったが、登山口に戻れるというメリットは大きい。たまたまだったが、むしろ間違えて良かった。